やきそば弁当
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やきそば弁当(やきそばべんとう)とは、東洋水産が北海道のみで販売するカップ焼きそばである。通称「焼き弁」。
全国的に人気のあるカップ焼きそばに日清食品の日清焼きそばUFOがあり、東日本ではこれにまるか食品のペヤングソース焼きそばが加わるが、北海道だけは状況が異なる。北海道は従来から東洋水産のインスタント製品シェアが高い地域だけに、カップ焼きそば製品シェアの半分近くを「やきそば弁当」が占めている。対抗する日清食品も同様の商品「やきそばできました。」を北海道限定で発売している。東洋水産のこれと同様に全国展開していないものに「ダブルラーメン」「やきっぺ」等もある。
なお北海道でも、「昔ながらのソース焼きそば」も並売されていた時期があった。
[編集] 特徴・ラインアップ
青のり等の具材と一緒に別袋で粉末の「中華スープ」が付くことくらいが特徴で、それ以外はそれほど他社製品と大きく異ならない。一般的なカップ焼きそばの調理では、麺を茹でた後に湯を捨てるが、この湯を別の器にあけて粉末スープを溶かすことで、中華スープが出来上がる。レギュラーサイズの「やきそば弁当」(めん質量100g)、麺が1.3倍になった「大判やきそば弁当」(大盛)、麺が2.0倍という非常に量の多い「でっかいやきそば弁当」(超大盛)がある。また、姉妹品として「やきそば醤油弁当」「やきうどん弁当」と中華スープの替わりにコンソメスープが付く「やきそば塩弁当」が販売されている。
CMには、古くは明石家さんまや今田耕司が登場していた事もあったが、2004年には山田孝之、2005年に波田陽区、2006年には石原良純が起用されている。同社の「昔ながらのソース焼そば」、後述する「焼そばバゴォーン」と共通の作りである。
- 北海道限定品として知られた商品であり、一部の空港売店ではお土産品として「リボンナポリン」「コアップガラナ」「サッポロ・クラッシック」と共に販売されている
- 北海道限定品ではあるが、東京ではJR有楽町駅前の交通会館ビルにある北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」でも購入することができる。普通サイズのほか「大判~」や「でっかい~」も揃っている。また、東北関東地域のセブンイレブンやジャスコの一部店舗での販売も行われているほか、ミニストップでも不定期に行われる「北海道フェア」において期間限定で販売されることがある。
- 東北・信越圏ではわかめスープ付き(パッケージには三陸産わかめスープ付きと表記)で名前とパッケージ(容器を含む)が異なるが、具材や麺が「やきそば弁当」にそっくりな「焼そばバゴォーン」が販売されている。(「バゴォーン」は1979年に販売開始。その1年後には中華スープが添付されるようになり1985年には前述したとおりわかめスープに変更され現在に至る。味自体は発売当初からほとんど変わっていない。これは同社の「激めん ワンタンメン」にも同じ事がいえる。この「バゴォーン」はかつては発売当初から1990年代半ば頃まで関東圏でも販売されていた)ちなみにCMはかつて明石家さんまが出演していた(販売されていた当時関東ではお笑い芸人の小柳トム(現・ブラザートム)が出演)。ソースの味は「やきそば弁当」の方が若干こってりとしていて甘さを伴い、ソースの量がやや多い。一方「バゴォーン」のソースは少々薄口で若干塩辛く、ペヤングソース焼そばの味に近い。