とらいあんぐるハート
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『とらいあんぐるハート』シリーズは、ivoryが製作しJANISから発売された18禁恋愛シミュレーションゲームである。略称は『とらハ』
全作品のキャラクターデザインとシナリオを都築真紀が担当している。1998年から2002年にかけて計6作品が発売され、数多くの派生作品が登場した。
目次 |
[編集] 歴史
- 1998年12月18日 - 「とらいあんぐるハート」発売
- 1999年7月30日 - 「とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮」発売
- 2000年2月25日 - 「とらいあんぐるハート ラブラブおもちゃ箱」発売
- 2000年8月11日 - CD「とらいあんぐるハート's Sound Stage」発売
- 2000年8月28日 - OVA「とらいあんぐるハート さざなみ女子寮」第1巻発売（2002年4月発売の第5巻で完結）
- 2000年12月8日 - 「とらいあんぐるハート3 ～Sweet Songs Forever～」発売
- 2001年6月29日 - 「とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱」発売
- 2002年6月14日 - 「とらいあんぐるハート1・2・3 DVD EDITION」発売
- 2003年7月24日 - OVA「とらいあんぐるハート ～Sweet Songs Forever～」第1巻発売（2003年12月発売の第4巻で完結）
- 2004年10月1日 - テレビアニメ「魔法少女リリカルなのは」放送開始
- 2005年10月1日 - テレビアニメ「魔法少女リリカルなのはA's」放送開始
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] シリーズ全体の特徴
タイトルの「とらいあんぐるハート」は、当初の企画が男女の三角関係を描くものだったために付けられた。ゲーム自体は製作途中に内容が大きく変化したものの、タイトルだけがそのまま残った。
「とらいあんぐるハート」（以下、「とらハ」と略す）シリーズ最大の特徴は、1人のヒロインに対し複数回の性的描写シーンが用意されている点である。作品発売当時、(陵辱系などの特殊なものを除いて)ストーリー重視の一般的な18禁恋愛シミュレーションゲームでの性的描写シーンはゲーム中のクライマックスに1回だけ、という作品が多かった中、とらハシリーズではヒロインとの関係が深まっていく様子を描く手段として、性的描写シーンを多用した。後にこの手法は一般化して他の18禁恋愛シミュレーションゲーム作品でもよく見られるものとなった。
「国家認定の忍者」やテロ組織、霊や妖怪、退魔師、超能力者の存在とそれを取り巻く状況、吸血鬼や遺失工学など、シリーズを通して独自の背景設定・世界観を確立しており、攻略対象の女の子も何かしら非現実的な設定をしていることが多い。また、シリーズ間の登場キャラクター同士に何らかの相関関係があることも多く、シリーズをまたがって登場するキャラクターも多い。
時間軸としては、「１」を基準とした場合、「２」が一年前、「３」が６年後（「２」の７年後）となる。
とらハシリーズではプログラムのバグが多発しており、悪い意味での特徴となっている。「無限ループ」（あるイベントが抜けられず、イベントの最初に戻ってしまう）や「生首」（2では、登場人物の立ち絵は「首から上」と「首から下の服の部分」が別れており、ある時「首から上」だけが表示されてしまう）などが有名。
[編集] とらいあんぐるハート
[編集] 概要
とらハシリーズ第1作。キャッチフレーズは「優しい恋は、好きですか？」背景が写真の取り込みだったり、キャラクターの声が一部しか付いてなかったりと、かなり荒削りな作品であった。背景が切り替わらなかったり、ループが発生したりというバグも多数残っている。CGが全て埋まらないが、残酷なシーンや前述の三角関係になるようなシナリオを省いた際、絵だけ取り除いたためだとされている。 一見どこにでもありそうだったためか、発売当初は見向きもされなかったが、当時としては珍しい、そしてシリーズ通して受け継がれていく特徴の数々（上記の『シリーズ全体の特徴』を参照）が、インターネットをはじめとしたファンの口コミで評判が広がり、一気に売り上げが伸びた。
[編集] ストーリー
風芽丘学園2年生の相川真一郎が、幼ななじみである鷹城唯子や野々村小鳥、 同級生の御剣いづみ、上級生の千堂瞳、留学生の菟弓華などと恋に落ちていく 甘々ラブラブな日々を描いている学園恋愛ゲーム。
[編集] 楽曲
- OP曲：『ちいさなぼくのうた』
[編集] とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮
[編集] 概要
とらハシリーズ第2作。この作品からフルボイスとなる（女性キャラクターのみ）。キャッチフレーズは「一緒に暮らして、くれますか？」
ゲームは3部構成からなり、このうち第2部にはシリーズで唯一、育成の要素を取り入れた。具体的には、主人公が寮の仕事をこなすたびに、料理・掃除・雑用という3つのパラメータのいずれかが増加する。「Piaキャロットへようこそ!!」のシステムに似ているように見えるが、これらのパラメータはゲームの攻略に一切影響しない。後に「とらいあんぐるハート1.2.3 DVD EDITION」で再録された時には、育成の要素は削除されてしまった。
[編集] ストーリー
主人公である槙原耕介が親族が経営している女子寮･さざなみ寮の管理人となってそこで出会う様々な人たちとの交流と 恋愛模様を描く。
[編集] 楽曲
[編集] とらいあんぐるハート ラブラブおもちゃ箱
[編集] 概要
「とらいあんぐるハート」および「とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮」のアクセサリ集。
[編集] コンテンツ
- ミニシナリオ 「五月の雪」「猫たちの午後」
- ミニゲーム 「バトルとらいカード」「ゆいこのにんじん」
- スクリーンセーバー
- デスクトップキャラクター・壁紙集
[編集] とらいあんぐるハート3 ～Sweet Songs Forever～
[編集] 概要
とらハシリーズ第3作。キャッチフレーズは「守りたいもの、ありますか」
1，2と続いて、すっかり有名ゲームの仲間入りを果たしていたため、発売前人気は『AIR』に迫るものがあった。しかし『戦い』を前面に押し出されたシナリオや、有名声優の起用、人気音楽ユニット『I've』の起用など、今までとは違った方向性に戸惑いと批判の声も少なくなかった。 また、ヒロインが1，2のヒロインの継承でしかなく、3固有の特徴的なヒロインがいなかったため、新鮮味に欠けたという意見もある。 ゲーム中に存在する選択肢の一部に、サクラ大戦シリーズに見られるような時間制限付きのものがある。
[編集] ストーリー
高町恭也は風芽丘学園生であり、小太刀二刀御神流の師範代。 恭也を取り巻く人々、美由希、晶、レン、忍、フィアッセ、那美･･･ 恭也が果たすべき約束と、守るべき人とは･･･？
[編集] 楽曲
- OP曲：『涙の誓い』
- （作詞・作曲・編曲：高瀬一矢 唄：KOTOKO）
- ED曲：『君と出会えた季節』 （神咲那美・高町美由希・城島晶・鳳蓮飛EDの場合）
- （作詞：高瀬一矢・都築真紀 作曲：高瀬一矢・中沢伴行 編曲：中沢伴行 唄：MELL）
- ED曲：『See you ～小さな永遠～』 （月村忍・ノエル・フィアッセEDの場合）
- （作詞：高瀬一矢・都築真紀 作曲：高瀬一矢 編曲：高瀬一矢 唄：KOTOKO&MELL）
[編集] とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱
[編集] 概要
「とらいあんぐるハート3 ～Sweet Songs Forever～」のアクセサリ集。
[編集] コンテンツ
- ミニシナリオ 「魔法少女リリカルなのは」
- キャッチフレーズは「たいせつなもの、なんですか……？」
- テレビアニメ『魔法少女リリカルなのは』の原型とも言える作品ではあるが、実際には『とらハ3』本編の後日談的内容のものであるため基本的にはテレビアニメとは別物である。しかしこれにはさらなる原型がある。『とらハ3』本編のおまけには、『CMスポット』という名前でスタッフがシャレで作った嘘企画『魔法少女リリカルなのは』のテロップがあり、何を間違ったのかそれを製作する希望の声があがったためである。
- なお、ミニシナリオであるが中編ほどの長さを有する。
- ミニゲーム 「海鳴縦断 ハイパー・クイズでPON」「晶のダイナマイトハンマー」
- デスクトップキャラクター・壁紙集
[編集] ストーリー
高町家の末妹・高町なのははある日、不思議な赤い宝石を拾う。それが、「たいせつなもの」を巡る無垢な少女と謎の少年の運命の物語の始まりであった。
[編集] とらいあんぐるハート1・2・3 DVD EDITION
キャッチフレーズは「いまでも、優しい恋は好きですか？」
「とらいあんぐるハート」シリーズ3部作及び「ラブラブおもちゃ箱」「リリカルおもちゃ箱」収録のミニシナリオをまとめ、さらに独自のミニシナリオを3本収録している。ゲームエンジンを「リリカルおもちゃ箱」で使われたものに統一し、これまでの作品では対応していなかったWindows XPにも対応。
ミニシナリオは、『とらハ1外伝 ナツノカケラ』『とらハ2外伝 美緒のデンタルパニック』『とらハ3外伝 お正月だよ全員集合』の3篇。
[編集] 登場人物
[編集] とらいあんぐるハート
※「とらいあんぐるハート」初出時の声優は非公表、判明しているものだけ記載。
- 相川真一郎（あいかわ しんいちろう） 声優:春野日和（DVD EDITIONのミニシナリオのみ）
- 主人公。背が低く（公式では161cm）顔が中性的、さらには声まで女の子に近い為、よく女の子と間違われる。本人もそのあたりをとても気にしており、普段は舐められないようにガラの悪い格好をしている。空手経験者。また、この年代の男にしては珍しく料理が非常に得意。耕介や恭也と違い戦う力は持ち合わせないが、青臭いまでに愚直で芯の強いまっすぐな性格の持ち主で、各シナリオにおいてヒロインを精神面から支えることとなる。
- 鷹城唯子（たかしろ ゆいこ） 声優:岩城由奈
- 真一郎と小鳥の幼馴染。護身道部所属。性格のため実力はあるが力を出し切れていない（千堂瞳 談）。天真爛漫で普段はぼけっぷり全開だが成績はかなりいい。しかし、真一郎や小鳥が関わってくると、非常に鋭いカンを発揮することもある。身長が女性としてはかなりの大柄（公式では174cm）なのが密かにコンプレクスとなっている。家事は苦手らしい。なお、とてつもない大食らいである。
- 野々村小鳥（ののむら ことり） 声優:不明 ※DVD EDITIONでは早乙女かな
- 真一郎と唯子の幼馴染。父子家庭に育ち、ジャンルを問わず料理が得意。真一郎にとっては料理の師。とても小さいため（公式では144cm）小学生と間違えられることも多く、これが大きなコンプレックスとなっている。極度の人見知りであるが、なぜか瞳やさくらとは仲が良い。歌が非常に上手いらしく、持ち歌は『ちいさなぼくのうた』（とらハ1の主題歌）。
- 御剣いづみ（みつるぎ －） 正確には一角（いづみ）と書くが、公式設定や名前表記などでは、ひらがなが使われている。声優:不明 ※DVD EDITIONでは山咲ちはる
- 真一郎の同級生。忍者の末裔。真一郎とは男友達のような付き合い。ボーイッシュな性格、外見、服装であるため、真一郎とは逆にしばしば少年と間違われる。しかしながら心の奥底は非常に女性的。家庭の方針により実家からの仕送りがなく、生活費その他を自ら稼きつつ、空いた時間に忍術修行をする生活を送る。
- 綺堂さくら（きどう -） 声優:鳥居花音
- 真一郎の後輩。ドイツ系のハーフで帰国子女。身体が弱く構内で良く倒れるため、保健室や図書室に入り浸る。他人に対してややもすれば冷淡な態度を見せる。「とらハ1」における人気第1位。さらにはシリーズを通してもトップクラスの人気を持ち、DVDEDITIONミニシナリオではヒロインの一角を担う。
- 千堂瞳（せんどう ひとみ） 声優:西村ひな ※DVD EDITIONでは日向裕羅と表記
- 唯子の部の先輩。護身道部主将で腕は全国レベル。普段は優しく聡明・美人で、強さも相まって女の子の取り巻きが多い。しかし、部活道中は『鬼』と称されるほど厳しい。とらハ2で明らかにされるが、過去に槙原耕介との間に起こった事件により、男性不信。姉一人。
- 兎弓華（と ゆんふぁ） 声優:不明 ※DVD EDITIONでは浅野麻理亜
- 中国からの留学生。ストーリーの後半から登場。
- 春原七瀬（はるはら ななせ） 声優:不明 ※DVD EDITIONではカンザキカナリ
- 旧校舎に現れる女の子。学校の指定にはない黒いセーラー服を着ている。性格は妙に明るい。
- 井上ななか（いのうえ -） 声優:音乃菜摘
- 唯子の部の後輩。護身道部所属。明るい元気娘。
- 端島大輔（はしじま だいすけ） 声優:浜田登（DVD EDITIONのミニシナリオのみ）
- 真一郎の友人でクラスメート。ななかの彼氏。
- 真一郎の友人でクラスメート。ななかの彼氏。
※一般的な護身道は戦うためのものではなく、いわゆる自分を守るための護身術だが、ゲーム内では棒術と合気道を組み合わせたような格闘技として扱われている。
[編集] とらいあんぐるハート2
- 槙原耕介（まきはら こうすけ） 声優:浜田登（OVA・DVD EDITIONのミニシナリオのみ）
- 主人公。女学生の集まるさざなみ寮管理人代理兼料理人（兼雑用マシーン：仁村真雪談）。190cmを超す長身で、性格も穏やかかつ包容力もあり、多感な世代の寮生に対してのさりげない気配りと、種々雑多で多忙を極める寮の仕事を両立できる大人の男。とらハシリーズ主人公のうち、最も人気がある。実家のレストランの手伝いをしていたが、料理の腕を見込まれ、旅行するという叔母・神奈に呼び寄せられ、さざなみ寮で2週間管理人のバイトをすることになる。女子寮なので当然だが、当初は一部の住人に疎まれる。しかし、2週間の奮戦が認められ、そのまま正管理人に昇格し、居つく事になる。
- 槙原愛（まきはら あい） 声優:遊魚静 ※OVAでは高口まどか
- 耕介の従姉。さざなみ寮オーナー。獣医学部所属の医大生。天涯孤独の身の上だが、賑やかな住人にかこまれ楽しくやっている。先代オーナーである祖父の形見、年代物のMINIを非常に大事に乗っている。なお、料理は破滅的なまでに下手で、それゆえにさざなみ寮では管理人が必要とされる。
- 椎名ゆうひ（しいな -） 声優:鳥居花音
- 天神音大の1回生、歌手になることを目指している。第2部、耕介が正管理人になってから入寮してくる。生粋の関西人。ピアノも歌も上手いが趣味に演歌という意外な一面もあり、非常に賑やかでノリがいい。外見や身体しか見ようとしない男にやや辟易しているが、耕介とは気が合い、あっという間に親友になってしまう。別名「魂の兄妹」
- 陣内美緒（じんない みお） 声優:夏野向日葵
- 陣内啓吾が拾ってきた女の子。しかしそんなことはどこ吹く風で、少年顔負けのバイタリティを持ち元気一杯、さざなみ寮における破壊神を自他問わず認めている。
- 仁村真雪（にむら まゆき） 声優:藤澤暁
- 知佳の姉。大学5年生。3本の連載を抱える人気漫画家。少女漫画だが「カッコイイ」漫画を描く。人格はほとんどヤクザ。男言葉でやや暴力的。生活は不規則、酒に煙草に偏食、運動不足。セクハラが趣味。しかし義侠心に厚い性格で、妹の知佳のことを第一に考えており、さらに非常事態に陥るとさざなみ寮における調停役をつとめる。自分の漫画は、どんな酷い事になろうとも“必ずハッピーエンドにする”というポリシーを持つ。
- 仁村知佳（にむら ちか） 声優:西村ひな ※DVD EDITIONでは日向裕羅と表記
- 真雪の妹。高校生。お菓子作りとパソコンが趣味。今は向日葵のような明るさを持つが、昔は大変やさぐれていたらしい（真雪談）。姉の不精も相まって、頼りになる兄が欲しかったため、耕介を「お兄ちゃん」と呼び慕う。「とらハ2」における人気第1位。みなみとは同年代ということもあって仲がいい。
- 神咲薫（かんざき かおる） 声優:睦月里緒
- 高校生。剣道部所属。鹿児島出身。退魔師で、「破魔真道剣術 神咲一灯流」伝承者。実践剣術も習得、剣道の腕は全国レベル。頑固で堅物、真雪と美緒がさざなみ寮の混沌なら、薫は秩序である。耕介は特定のルートに入ると、薫から剣を学ぶことになる。「とらハ3」のヒロインである妹、那美と異なり薩摩訛りが抜けていない。
- 十六夜（いざよい） 声優:織田みづき ※OVAでは稲田麻美、DVD EDITIONでは天川遥
- 薫の生家神咲家に伝わり、現在は薫が持つ破魔刀、『霊剣 十六夜』に宿る精霊。長身で金髪碧眼だが、視力はない。ざっと数百年は刀に宿っている。元々は通常の人間であり、神咲初代により霊剣の精霊になったことは覚えているが、それ以前の記憶はない。薫とは姉のような母のような関係。暖かく薫を見守る。
- 岡本みなみ（おかもと -） 声優:滝可南子 ※OVA版では涼元里美、DVD EDITIONでは大塚真桜
- 第2部より入寮。高校生。バスケット部所属。身長150センチと小柄な体だが、とてつもないパワー（ゆうひのピアノを一人で持ち上げた）と身体能力の持ち主。知佳とは同年代ということもあり馬が合う。バスケットで身長差のハンデに負けないための努力を怠らない。さざなみ寮に入寮した理由は、『バスケのコートがあるから』。なお、とらいあんぐるハート1の鷹城唯子に負けず劣らずの大食らい。
- リスティ・C（シンクレア）・クロフォード 声優:音乃菜摘
- 国籍アメリカ。特定のルートの、第3部になると、知佳の通う病院から預かって欲しいと頼まれる女の子。小柄だが銀髪で美人。
- 藤田望（ふじた のぞみ） 声優:睦月理緒
- 美緒の友達。
- 千堂瞳（せんどう ひとみ） 声優:日向裕羅
- 薫のクラスメート。詳細は「とらハ1」参照。耕介とは昔いろいろと事情のある幼馴染の関係。数年ぶりに再会した。歴代でも複数作にまたがって攻略が可能な唯一のヒロインである。
- 井上ななか（いのうえ -） 声優:音乃菜摘
- 街で出会うバイトに明け暮れる少女。
- 一之瀬神奈（いちのせ かんな） 声優:稲田麻美 ※DVD EDITIONでは天川遥
- 耕介の叔母。さざなみ寮管理人。旅行の間だけの管理人代行として耕介に寮を任せ出発したが、旅行先の香港で運命の男性（？）と巡り合い、耕介を後任に仕立て、恋に走る。
- 陣内啓吾（じんない けいご）
- さざなみ寮の初代管理人。世界中を放浪しており現在行方不明。
- 国見隆弘（くにみ たかひろ）
- バー「FLOX」のマスターで真雪の高校時代の不良仲間。同年代の男ということで耕介とも仲がいい。完全な脇役キャラであり、苗字ではなく名前が表記されると、ユーザーに誰だかわからないとまで言われる悲劇のキャラクター。
[編集] とらいあんぐるハート ラブラブおもちゃ箱
基本的に1、2のキャラ総出演。オリジナルキャラ、及び焦点の当てられるキャラを記載。
[編集] 『五月の雪』
- 雪（ゆき） 声優:海原エレナ
- ある日（1、2のキャラたちが合同宴会をやろうとしている当日）、さざなみ寮の近くで発見された少女。過去の記憶が無く、雪という名前しか覚えていない。彼女の出現からしばらくして、さざなみ寮には雪が降り始める。彼女の正体は……
- 氷那（ひな）
- 雪と時を同じくしてさざなみ寮に現れる生き物。卵型の体に羽と短い四肢を持つ。雪のペットのようなもの。
[編集] 『猫たちの午後』
- 次郎（じろう）
- 一応、2本編にも登場する猫（シャム雑種）で、『猫たちの午後』主人公。飼い猫であるらしいが、さざなみ寮近辺を縄張りとし、同じように寮近辺を縄張りとする猫たちの顔役的存在。さりげなくとらハシリーズ屈指のハードボイルドな半生の歩み手であり、小虎の育ての親でもある。トラブルにより、小虎にとともに人間型に変身してしまう。（猫として）それなりの年月を生きているはずなのだが、書き起こされたラフ画は、小虎と大して変わらない少年だった。
- 小虎（ことら）
- こちらも2本編に登場する猫（トラ柄の子猫。恐らく雑種）で、『猫たちの午後』ヒロイン。さざなみ寮近辺を縄張りとする野良であるが、さざなみ寮メンバーにより、ほとんど飼い猫のような扱いを受けている。次郎の庇護下でまっすぐ育っているが、やがて次郎へ恋心を募らせていく。次郎同様、トラブルで人間型になってしまう。
[編集] とらいあんぐるハート3
- 高町恭也（たかまち きょうや） 声優:黒崎和弥（DVD EDITIONのミニシナリオのみ）/OVAでは緑川光
- 主人公、私立風芽丘学園3年G組。古武術「小太刀二刀・御神流」の使い手。年の割りに非常に老成しており、趣味は釣りと盆栽に昼寝。武者修行で全国を旅していたため、留年しており、赤星や忍より一歳年上という裏設定がある。父の死後、「家族を護る」ことに執着。そのための無理な鍛錬が原因で交通事故に遭い、膝に完治不可能な重傷を負う。ある程度は再起したものの、恭也自身は剣士としての完成はないと思い、その夢を美由希に託す。師範代として美由希の成長を支えていたが、主治医ともいえるフィリスから完治すると言われ、自分のことに少しは気を配る様になった。妹のなのはには甘い。
- 高町美由希（たかまち みゆき） 声優:児玉さとみ
- 恭也の妹、私立風芽丘学園1年。兄・恭也から「小太刀二刀・御神流」を教わっている。御神流正当継承者候補。乱視気味で眼鏡をかけているが剣を握るときは外す。普段はぼんやりとした性格の文学少女で、暇なときはジャンル問わず多数の本を読んでいる。高町家における料理ランキング最下位で、恭也に言わせると食べられるものが作れないらしい。実は高町家と直接の血の繋がりはなく、正確には恭也、なのはにとって父方のいとこにあたる。恭也の厳しくも丁寧かつ気の行き届いた鍛錬により、徐々に御神の剣士としての階段を上っていく。
- フィアッセ・クリステラ 声優:長崎みなみ ※歌はKOTOKO
- イギリス生まれの歌手。喉の事情で歌手は休業中。治療のため在日しており、現在は喫茶店「翠屋」でチーフウェイトレスとして働いている。高町家とは幼少時より家族ぐるみの付き合いで、恭也、美由希とは幼馴染の間柄。日本に来て仲がより一層深まり、高町家における長女のような位置づけになっている。母親は世界的歌手、父親はイギリス上院議員と超VIP。しかし本人は奈良漬けが好きだったり、家事が得意だったりと庶民感覚に染まっている。剣術を磨く美由希と同様、母親の技術と魂を正しく受け継ごうとしている。実は恭也達の父、士郎が死んだ事件と深い関わりをもち、彼女の心の傷となっている。
- 城島晶（じょうしま あきら） 声優:鳥居花音
- 私立海鳴中央2年。家庭の事情により、高町家に居候。空手道場に通い修行中。恭也を慕っており師匠と呼ぶ。運動大好き成績も優秀で文武両道。高町家料理担当その1（日本料理長）。しかし一人称は『俺』で、同級生の男子と遊ぶ様は実に少年のようで、恭也に「これで、女の子でさえなかったらなぁ」などと呟かせるほど。本人も男に生まれたかったといってはばからない。修行の一環で恭也に襲いかかることがあるが、性格上、奇襲は苦手。
- 鳳蓮飛（ふぉう れんふぇい） 声優:岩城由奈
- 私立海鳴中央1年。中国人とのハーフで、高町恭也の家に下宿している。晶は、嫌ってはいないが、根本的な価値観の差異から馬が合わず、しょっちゅう喧嘩してはなのはにたしなめられている。武術の才能は高く、ろくな鍛錬もしていないのに、中国拳法と棒術、関節技を使いこなし、戦法の相性の悪さもあいまって晶を一方的にに叩きのめしている。通称「レン」。高町家料理担当その2（中華料理長）で、経済観念は主婦そのもの。
- 神咲那美（かんざき なみ）声優:日向裕羅
- 私立風芽丘学園2年。近所の八束神社で巫女のアルバイトをしている。「とらハ2」神咲薫の妹で、2の舞台さざなみ寮に在住。やはり鹿児島出身だが姉と違ってまったく訛っていない。非常に穏やかな性格で、雰囲気の似通った美由希ととても馬が合う。幼少時から一緒にいる子狐、久遠が一番の親友。実は姉同様退魔師で、実践剣術「破魔真道剣術 神咲一灯流」を修めるが、剣技は苦手。おっちょこちょいなところがあり、料理はあまり得意ではない（とりあえず食べられるものは作れるが当たり外れが激しい）。
- 月村忍（つきむら しのぶ） 声優:岩田由貴
- 高町恭也の同級生。1、2年生時も同じクラスだったが、3年生になって、きっかけもあって話をする仲になる。機械いじりが趣味。「とらハ1」の綺堂さくらは伯母にあたる。あるコンプレックスが原因で友達がほとんどいないが、一旦心を許した相手に対してはノリのいいフレンドリーな性格を見せる。恭也と友達になったことから、交友の輪が一気に広がる。なお、後日談であるOVA版やドラマCD版おいて恭也と結ばれるため公式ヒロインとされており、魔法少女リリカルなのはにもこの地位が受け継がれることとなる。
- ノエル・綺堂・エーアリヒカイト（-・きどう・-） 声優:海原エレナ
- 月村忍の家のメイド。感情を表にはださず、職業意識が非常に高い。両親を失い天涯孤独の忍の養育者。夜の一族が昔作った自動人形であり、機能停止し綺堂さくらの屋敷に眠っていたところを月村忍に発見され、その手によって修理を受けた。ノエルという名はシリアル番号が1224であることから付けられている。
- 高町桃子（たかまち ももこ） 声優:藤澤暁
- 恭也の母。喫茶店「翠屋」を営んでいる。一流のパティシエで、とあるホテルに応援で来た際に高町士郎と出会い、シュークリームが縁で恋に落ち結婚する（その模様は『リリカルおもちゃ箱』で描かれる）。なのはを産んでいるため経歴からいって30代半ばであるはずだが、とてもそうは見えないほど若々しい。（攻略できない）
- 高町なのは（たかまち なのは） 声優:北都南
- 恭也の妹。私立聖祥大学付属小学校2年生。高町家の中で一番機械の扱いにたけている。高町家ヒエラルキーのトップらしい。3本編では攻略できないが、本編のおまけストーリーやアニメ魔法少女リリカルなのはの原型たる『リリカルおもちゃ箱』では彼女が主人公に据えられている。
- 久遠（くおん） 声優:音乃菜摘
- 狐。神咲那美と高町なのはの親友。
- 赤星勇吾（あかほし ゆうご） 声優:三崎充
- 恭也が心を許す数少ない友人のひとりで同級生。成績優秀でスポーツ万能、容姿端麗。意図せず女の子の長所を褒め、フランクでいつも笑顔がトレードマークのため、女生徒からの人気は高い。県内トップで全国レベルの剣道の腕を持ち、恭也や美由希ともよく手合わせをする。
- 高町士郎（たかまち しろう） 声優:三崎充
- 高町桃子の夫で恭也、美由希、なのはの父。故人。
- 御神美沙斗（みかみ みさと） 声優:佐藤亜美
- 暗殺者。古武術「小太刀二刀・御神流」の正当なる使い手。御神流・裏も使いこなす。自身の目的のためにテロリストに参加している。目的のために目的以外の全てを捨てた女。
- フィリス・矢沢（-・やざわ） 声優:音乃菜摘
- フィアッセの担当医でカウンセリングも行う。「とらハ2」リスティの妹。怪我の治療のため、恭也や美由希の整体やマッサージ（フィリスマジックとまで言われる）を担当したことから、高町家全員の主治医にまでなる。3本編ではサブキャラクターであったが、高い人気を集め「リリカルおもちゃ箱」でヒロインに昇格する。がさつに育ってしまったリスティと違い、几帳面にして繊細。
- アリサ・ローウェル 声優:北条明日香
- 本編ではなく、おまけミニシナリオ『花咲くころに会いましょう』にて登場。なのはが出会い友達になる、とあるビルの地縛霊の少女。誘拐され強姦、そして殺害され、怨霊化。その後犯人を祟り殺し、それでも成仏できず現在に至った。恐らくとらハシリーズ屈指の不幸なキャラクター。その為か、アニメ魔法少女リリカルなのはでは、姓も変えられ、なのはの親友となっている（無論生きている）。彼女と友達になり、その無念をはらし、成仏を見届けたことでなのはは一歩大人になった。その影響は『魔法少女リリカルなのは（ゲーム）』において、随所に見ることができる。
他1・2から成長した姿のゲストキャラ多数
[編集] とらいあんぐるハート リリカルおもちゃ箱
[編集] 魔法少女リリカルなのは
テレビアニメシリーズの登場人物については魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物を参照のこと。
- 高町なのは（たかまち なのは） 声優:北都南
- 私立聖祥大学付属小学校3年生。本作のヒロイン。平和な日常をおくっていたが、ある日拾った赤い宝石『レイジングハート』の導きと、リンディ・ハラオウンの嘆願により、魔法少女をやることになってしまう。人の記憶を吸い取って力にする『イデア･シード』を回収する目的を持つが、その記憶をめぐって、クロノと対立することになる。
- 久遠（くおん） 声優:音乃菜摘
- なのはの親友の小狐。魔法少女につきものの『不思議なお供のペット』役となる。強い力を持つ妖孤であり、3本編では不慣れだった言葉も適度に操れるようになり、力のコントロールも覚え、なのはのサポートをする。
- リンディ・ハラオウン 声優:姫乃彩
- 平行世界『ミッドチルダ』の最高行政執行官。なのはに魔法の力を与えた人物。『イデア･シード』の回収、そして後に来たる大きな災いを回避すべく、人間界に訪れる。が、なのはの前に姿を現したときは身長30cm弱の妖精のような姿で、その状態でしか人間界にはおられず、普通の人にはその姿を見ることもできない。万策尽きた彼女はなのはに協力を嘆願する。レイジングハートは本来彼女のもの。
- クロノ・ハーヴェイ 声優:榊上総
- なのはと敵対することになる同年代の魔法使いの少年。『イデア･シード』を使って、大きな災いの回避を試みる。が、後になのはと任務の外で知り合い、好き合うようになる。ミッドチルダでは技術者の様であり､『イデア･シード』を造り出したのも彼である。生真面目で、思い詰めると自己犠牲に走るタイプ。本当はリンディの一人息子で、母から貰った高速計算法術杖『Ｓ２Ｕ(Song to You)』は彼の大切な宝物である。全てが終わったあと、それをなのはに託し数年の別離を経て、再びなのはの許に帰還する。なのはの生涯のパートナーとなるためか、なのはと共通する要素が多く、またとらハシリーズを通して見ても他に類を見ないほどに高スペックな設定が与えられている。
- なお、以上ようなキャラクターの成り立ちが後に、クロノがサブキャラクター側に配置されたアニメ魔法少女リリカルなのはにおいてファンの一部に波紋を引き起こす要因となった。
[編集] 派生作品
[編集] ドラマCD
- とらいあんぐるハート’sサウンドステージ(GG-017)
- とらいあんぐるハート’sサウンドステージ2 鷹城唯子の海風RADIO!(GG-018)
- とらいあんぐるハート’sサウンドステージ3 "Sweet Song memories"(GG-019)
- とらいあんぐるハート’sサウンドステージ4 HAPPY SONGS COLLECTION～高町家カラオケ大会!!!～(GG-020)
- とらいあんぐるハート’sサウンドステージ5 Wings Xmas～遠い空のクリスマス･イブ～(GG-021)
- とらいあんぐるハート’sサウンドステージO(オー) Summertime Whispers～トーキング・イン・さざなみ女子寮～(GG-022)
- とらいあんぐるハート’sサウンドステージX 1～4
- ドラマパートとゲーム内のキャラが奏でる曲などを収録。
- 野々村小鳥のおやすみCD
[編集] 音楽CD
- とらいあんぐるハート’sメモリアルアルバム～ The Last Songs ～
- 2002年11月29日発売 ゲーム内の全楽曲101曲（Vo:13 BGM:88）と歌いおろしの新曲2曲を収録。
- サウンドステージEXTRA とらいあんぐるハート'S Radio Stage CD特番SPECIAL(GG-023)
- 2003年8月15日発売 ラジオ「とらいあんぐるハート's Radio Stage」のOP,EDと特別番組を収録。
- Fiasse Crystela COMPILATION ALBUM「Starry Crystal」(GG-024)
- コミックマーケット65でのみ販売された、3のヒロインフィアッセ(KOTOKO)のアルバム。全7曲。
- とらいあんぐるハート'S Soundstage final～The Grand Finale～(GG-025～028)
- 2004年5月14日発売 ゲーム主題歌、サウンドステージシリーズから44曲と、新曲2曲を収録した4枚組アルバム。
[編集] OVA
- とらいあんぐるハート さざなみ女子寮
- 2000年～2002年にかけて全5巻が製作された。18禁。「とらいあんぐるハート2」がベース。発売元はディスカバリー。
- とらいあんぐるハート ～Sweet Songs Forever～ サウンドステージVA
- とらいあんぐるハート ～Sweet Songs Forever～
[編集] ラジオ
- とらいあんぐるハート's Radio Stage
- 2003年4月～9月に東海ラジオにて放送された。OVA「とらいあんぐるハート ～Sweet Songs Forever～」のPR番組。
- パーソナリティは岩城由奈・鳥居花音・日向裕羅。
[編集] テレビアニメ
『魔法少女リリカルなのは』『魔法少女リリカルなのはA's』『魔法少女リリカルなのはStrikerS』の各項を参照のこと。
[編集] 外部リンク
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