つけペン
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つけペンは先端にインクを付けながら筆記・描画に用いるペン。インク自体の表面張力および粘性によって少量のインクをペン先の一部に保持し、そこから毛管現象を利用して微量のインクを紙などの筆記・描画面に導く構造を持つものが多い。
元来はペンといえば古典的な羽根ペンのように「つけペン」の事を指すものであるが、万年筆やボールペンなどのように内部にインク格納部を持ち、頻繁にペン先にインクをつける必要のないペンが普及したため、今日ではあえて「つけペン」と特記するようになった。
今日では頻繁にペン先にインクをつけなければならないわずらわしさから一般の筆記用に用いられることはほとんどなく、様々なペン先の特性によって描線の効果を期待する描画、例えば漫画作品の作成や、美術作品としてのペン画、生物学の分類学における記載図の描画などに用いるのが一般的である。
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[編集] 使用法
ほとんどのつけペンはペン先と軸とに分かれていて、それぞれを特性や好みで選択し組み合わせるのが普通である。ガラスペンの場合はガラスペン専用のペン軸があるが、それ以外のほとんどの金属製ペン先はペン軸に対し互換性がある。インクは購入したインク瓶を机上に置いて、それをそのまま利用する場合と、机などに埋め込んだ容器など専用のインク入れに移して使う場合がある。
[編集] 種類
[編集] Gペン
Gペンとは、もともと英字を書くのに使われたペンである。おもな特色はやわらかいことで、このやわらかさは強弱をつけやすいものとなっている。迫力が出やすいゆえ漫画、特に劇画に利用されることになった。 Gペンの「G」に関して、「昔はAペンからZペンまで作られていて、良質なGペンだけが今も使われている」という噂もあるが、それが真実かどうかは定かでない。 練習を重ねればどんな線でも描けるようになるので、このペンだけで輪郭から細部まで全ての描写をしてしまう漫画家もいる。
[編集] 丸ペン
丸ペン(まるぺん)は、本来はマッピングペンと呼び地図の等高線を描くために利用されていたが、日本では丸ペンと呼ばれ、ペン画や図面を描くのに利用される。メーカーによってペンの堅さや線の細さ、使い心地等が微妙に違う。
細い線が描け、強弱も付けることが出来るので、Gペンと共に漫画を描くのにも広く利用されている。体毛の先端が細くなる様を容易に描けるため、昆虫の分類学における記載図の描画にも欠かせない。
日光ペン㈱とタチカワ㈱の丸ペンは、現在、鋼の種類、作業工程、焼き温度、焼きなまし温度すべてが同一である。そのため刻印以外は全く差異が無い。
[編集] スクールペン
スクールペンは、日本で簿記、帳簿用に開発された。 Gペンとほぼ同じ形をしているが側面の切り込みが無く、より線が細く固い傾向にある。
[編集] カブラペン
カブラペンは、形状からスプーンペン、たまペン、さじペンとも呼ばれる。 英字の筆記用に作られた。Gペンより固めで、線に抑揚が付きにくい。漫画を描くのにも利用される。日本では漢字や仮名 (文字) を筆記しやすいように素材にアルミニウム合金を利用した物もある。