こおろぎ'73
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こおろぎ'73(-ななじゅうさん)は、日本のコーラスユニットである。
[編集] 略歴等
老舗ライブハウス「ジァンジァン」でフォークを歌っていたさとまさのりが、まきのりゆきと知り合い、1970年に、フォークグループ「オレと水車」を結成し、1972年にはNHKステージ101のメンバーだった津島隆文、岸龍也も加わり結成、同年11月25日サントリーのCMソング『花咲じいさん』でレコードデビュー。
当初は、まきのりゆき、さとまさのり、津島隆文、岸龍也の4人でスタートし、その後幾度となくメンバーの交代や脱退などがあったが、主としてアニメーション主題歌などを中心としたテレビのテーマソングや童謡のカバーを数多く手がけた。
彼らがメインボーカルを務めた代表曲は、
- 『おじゃまんが山田くん』
- 『がんばれドカベン』
- 『花の係長』
- 『ドテラマン』
- 『とびだせ!マシーン飛竜』など。
中でも話題になったのは、『秘密戦隊ゴレンジャー』のエンディングテーマ『秘密戦隊ゴレンジャー』だった。前奏の「バンバラバンバンバン」が滑稽で後のミュージシャンや芸能人にも影響した。特に、フジテレビ系の生番組『笑っていいとも』では、ウッチャンナンチャンの南原清隆が、彼等がレギュラーだった当時「ナンバラバンバンバン」と踊っていたことも話題であった。
そもそもこのユニットにする前、そこら辺にいるものという意味合いで「便所こおろぎ」のユニット名にする予定が余りにも下品であるという理由で「便所」を削除した上で、1973年までの期間限定ユニットのつもりでこの名称にしたという経緯がある。
1990年に活動停止。2003年にさとまさのり、津島隆文、岸龍也の3人で「×おろぎ'03」として活動再開。
[編集] メンバー
- まきのりゆき(1972-1973・セカンド・まきくん)
- さとまさのり(1972-1982・トップ→バリトン・さとくん)
- 秋田県出身。1973年にリーダー。脱退後はソロでローカル局のDJや声優等で活躍。
- 大倉正丈(1973-1990・セカンド→トップ・マック)
- 上野博樹(1977-1990・セカンド・ヒロ坊)
- 東京都出身。引退する岸龍也の後に1977年に加入した。1990年引退。
- 津島隆文(1972-1990・バリトン→ベース・アー坊)
- 岸龍也(1972-1977・ベース・たっちゃん)
- 群馬県出身。高校時代に海外留学経験を持つ。1971年よりステージ101に出演後、グループの本格的デビューを機に番組を卒業。高い身長とインパクトのある低音で魅了していたが、1977年頃に引退し、現在は得意の英語を活かした職業に就いている。