Dragon Ash
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Dragon Ash(ドラゴン・アッシュ)は、日本のミクスチャーロックバンドである。J-POPシーンにおけるヒップホップの普及に大きく貢献した。ビクターエンタテインメント内のレーベル、MOB SQUADに所属する。
バンド名は、降谷が好きな漫画ドラゴンボールをもとに、「drag on ash(だらだらすると灰になる)」という意味を込めて付けられたとされるが、メンバーの馬場はファンクラブ会報でこれを否定している。
デビュー以来、ヒップホップ、パンクロック、ハードコアパンクなど様々なジャンルの音楽を自在に融合し、重厚かつ爽快なミクスチャー・ロックを構築する。オルタナティブロックとして昨今の作品ではエレクトロニカやラテンの要素も見受けられる。
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[編集] メンバー
- Kj(降谷建志)- ボーカル、ギター、作詞、作曲を担当。リーダー。父親は俳優、古谷一行。
- IKÜZÖNE(馬場育三)- ベースを担当。メンバー募集のオーディションにより加入。それ以前はVirusに所属。
- 桜井誠 - ドラムを担当。Kj、BOTSとは同級生。HIROKIと共にendiveとしても活動している。
- BOTS(佐藤哲也)- DJ、ターンテーブルを担当。1999年加入。正規メンバーとなる前からPVやライブで演奏に参加していた。
- HIROKI - エレキギターを担当。2003年加入。Dt.、Stroboでも活動している。
- DRI-V - ブレイクダンスを担当。2003年加入。
- ATSUSHI - ブレイクダンスを担当。2003年加入。
[編集] 来歴
- ミニアルバム『The day dragged on』を発売してメジャーデビュー。当時はNIRVANAやSMASHING PUMPKINSの影響を受けたサウンドであった。(デビューアルバムに収録されている楽曲「天使ノロック」はスマッシング・パンプキンズの「CHERUB ROCK」の邦題から取られている。)
- サポートメンバーだったBOTSが正式加入。
- DJの加入により、ヒップホップが強調される。
- 3月3日、シングル『Let yourself go, Let myself go』を発売。70万枚以上を売り上げる。
- 5月1日、『Grateful Days』と、『I LOVE HIP HOP』の二枚のシングルを同時発売。メガヒットを記録。
- 「Grateful Days」はDragon Ash最大のヒットシングル(150万枚以上)。ZEEBRAとACOがゲストボーカルで参加。SMASHING PUMPKINSの『TODAY』のギターフレーズをサンプリングした印象的なメロディ、降谷とZEEBRAの見事なラップの掛け合い、ACOの優しいコーラス、そして家族愛を歌った感動的な歌詞で大評判となった。注目を集めた結果、音楽をよく知る者達からも注目されるようになり、曲のサンプリングだけでなく、フロウ(flow:ヒップホップでいうラップのやり方、個性)やライブパフォーマンスまで模倣を繰り返す降谷の姿勢は、次第にバッシングされるようになる。
- 「I LOVE HIP HOP」は、ジョーン・ジェットの曲『アイ・ラブ・ロックンロール』のメロディーにラップを乗せた軽快な曲だった。楽曲は作者のアラン・メリルに事前に許可は取っていたものの、予想外の売れ行きによりメリル側からクレームがつき、メリル及びジェット側に楽曲の使用料を納めたがその後廃盤となった。
- 3月15日、ラッパ我リヤがフィーチャリングで参加したシングル『Deep Impact』を発売(61万枚以上売り上げ)。
- 7月12日、シングル『Summer Tribe』を発売。
- 11月29日、シングル『Lily's e.p.』を発売。
- Dragon Ash主催のTMCツアーを開催。
- シングル『Life goes on』が大ヒットしたものの、リリース前から盗作騒動になった。同曲はアルバムには収められていない。J-PHONEの写メールCMソング。また、学校へ行こう!の元人気コーナー「B-RAP HIGH SCHOOL」ではこの曲を使った勉強ラッパーCo.慶応が好評を博す。
- FANTASISTAが2002 FIFAワールドカップの主題歌に。大ヒットを記録。
- 以前からのサポートメンバーであったHIROKI、DRI-V、ATSUSHIがメンバーとして正式加入。
- 7月19日、これまで発売されたすべてのアルバムがiTunes StoreやMoraなどの音楽配信サイトによって配信開始される。
- ただしアルバム「Viva La Revolution」に収録されている「Grateful Days feat.ACO,ZEEBRA」と「LILY OF DA VALLEY」に収録されている「Deep Impact feat.Rappagariya」は権利処理がすんでいないため配信されていない。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] CDシングル
- 『Rainy Day And Day』 1997年10月22日発売(TVアニメ「VIRUS -VIRUS BUSTER SERGE-」オープニングテーマ)
- 『陽はまたのぼりくりかえす』 1998年5月21日発売(TVアニメ「DTエイトロン」オープニングテーマ)
- 『Under Age's Song』 1998年7月23日発売
- 『Let yourself go, Let myself go』 1999年3月3日発売
- 『I LOVE HIP HOP』 1999年5月1日発売
- 『Grateful Days』 1999年5月1日発売
- 『Deep Impact feat. Rappagariya』 2000年3月15日発売
- 『Summer Tribe』 2000年7月12日発売
- 『Lily's e.p. (Amploud / 静かな日々の階段を)』 2000年11月29日発売(映画バトル・ロワイヤル主題歌)
- 『Life goes on』 2002年1月23日発売
- 『FANTASISTA』 2002年3月6日発売
- 『morrow』 2003年6月25日発売
- 『Shade』 2004年7月14日発売
- 『crush the window』 2005年6月1日発売
- 『夕凪Union』 2005年7月13日発売
- 『Ivory』2006年7月19日発売
- 『few lights till night』2006年9月27日発売
- 『夢で逢えたら』2006年12月6日発売
[編集] CDアルバム
- 『The day dragged on』 ミニアルバム。1997年2月21日発売。
- 『Pubric Gerden』 ミニアルバム。1997年4月21日発売。
- 『Mustang!』 1997年11月21日発売。
- 『Buzz Songs』 1998年9月2日発売。
- 『Viva La Revolution』 1999年7月23日発売。
- 『LILY OF DA VALLEY』 2001年3月14日発売。
- 『HARVEST』 2003年7月23日発売。
- 『HARVEST REMIXES』 リミックスアルバム。2004年3月24日発売。
- 『Río de Emócion』 2005年9月7日発売。
[編集] アナログ盤
- 『Free Your Mind #33』 1998年12月19日発売。
- 『Deep Impact feat. Rappagariya』 2000年3月15日発売。
- 『Summer Tribe』 2000年7月12日発売。
- 『EPISODE 2』 2000年8月23日発売。
- 『静かな日々の階段を』 2000年11月29日発売。
- 『Amploud』 2000年11月29日発売。
- 『HARVEST REMIXIES』 2004年4月7日発売。
[編集] VHS
[編集] DVD
- 『Buzz Clips DVD』 2001年4月18日発売。
- 『LILY DA VIDEO』 2001年4月18日発売。
- 『POSSE IN VIDEO』 2003年12月24日発売。
- 『Video de Emócion』 2005年12月21日発売。
[編集] 参考文献
- Grateful Days Dragon Ash 1999年12月発行。ロッキング・オン。ISBN 4947599782
- Live goes on Dragon Ash tour 02 photo book 平間至撮影。2003年8月発行。ロッキング・オン。ISBN 4860520211
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Dragon Ash Official Website - 公式サイト
- Dragon Ash [jvcmusic.co.jp - Victor Entertainment内の公式ページ
- ★MOBSQUAD★ - Dragon Ash所属のレーベル
- AOGMARKET - レーベルによるグッズ販売サイト
- ESP - Electric Sound Products
- Victor - 所属レコード会社