ART-SCHOOL
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ART-SCHOOL | |
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出身地 | 東京都 |
活動期間 | 2000年- |
ジャンル | J-ROCK |
レーベル | 123RECORDS (2000年~2002年) 東芝EMI (2002年~2004年) VeryApe Records (2004年~2005年) ポニーキャニオン (2005年~) |
メンバー | 木下理樹(Vo&G) 戸高賢史(G) 宇野剛史(B) 櫻井雄一(Dr) |
旧メンバー | 大山純(G) 日向秀和(B) |
ART-SCHOOL(アートスクール)は、日本のロックバンド。 2000年3月に結成。2000年9月8日に123RECORDSより『SONIC DEAD KIDS』でインディーズデビューし、2002年10月30日に東芝EMIより「DIVA」でメジャーデビュー。
2005年現在でインディーズ、メジャーでシングル5枚、ミニアルバム6枚、アルバム4枚をリリースしている。
目次 |
[編集] メンバー
- 木下理樹(きのした りき)
- 戸高賢史 (とだか まさふみ)
- 宇野剛史 (うの たけし)
- 櫻井雄一 (さくらい ゆういち)
[編集] 旧メンバー
- 大山純
- 日向秀和
[編集] バイオグラフィ
ソロシンガーとして活動していた 木下理樹が、そのバックミュージシャンを務めていた、櫻井雄一、日向秀和(ベース)と、友人の紹介で知り合った大山純(ギター)を誘い2000年3月に結成。 2002年、東芝EMIと契約しシングル『DIVA』でメジャーデビュー。 2003年末に日向秀和と大山純が脱退。 2004年3月、木下が交流のあった戸高を誘い、宇野が一般公募したオーディションから選ばれ加入。現編成になる。同年のオーディナリーボーイズ(THE ORDINARY BOYS)来日公演にゲスト参加した。 2004年からは東芝EMIとの契約が終了し、自主レーベルで音源を発表していたが、2005年6月にミニ・アルバム『あと10秒で』をポニーキャニオンから発売しメジャー再デビュー。 10月には3rdアルバム『PARADISE LOST』を発表。全国ツアーを経て2006年4月9日にはシングル「フリージア」の発売、5月10日にはニルヴァーナのトリビュート・アルバムに参加(木下は熱狂的なカート・コバーン信者である)。また、「フリージア」には戸高賢史による初の作詞/作曲、ヴォーカル曲「キカ」が収録。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] インディーズ
[編集] ミニアルバム
- SONIC DEAD KIDS(2000年9月8日)
- FIONA APPLE GIRL
- NEGATIVE
- MARCHEN
- 斜陽
- 汚れた血
- SANDY DRIVER
- MEAN STREET(2001年4月6日)
- ガラスの墓標
- ロリータ キルズ ミー
- ニーナの為に
- エイジ オブ イノセンス
- ミーン ストリート
- ダウナー
- シャーロット.e.p(2002年4月5日)
- foolish
- シャーロット
- プール
- FADE TO BLACK
- I hate myself
- IT'S a MOTHERFUCKER
- SCARLET(2004年8月4日、TOWER RECORDS初回生産限定盤)
- スカーレット
- RAIN SONG
- クロエ
- TARANTULA
- 1995
- APART
- 君は僕の物だった
- LOST IN THE AIR(2005年2月9日、TOWER RECORDS初回生産限定盤)
- LOST IN THE AIR
- FLOWERS
- 羽根
- 刺青
- I CAN'T TOUCH YOU
- PERFECT
[編集] シングル
- MISS WORLD(2001年9月7日、シングル)
- MISS WORLD
- 1965
- ウィノナライダー アンドロイド
- ステート オブ グレース
[編集] メジャー
[編集] シングル
- DIVA(2002年10月30日)
- EVIL(2003年4月11日)
- SWAN SONG(DISC1)(DISC2)(2003年7月30日、限定生産盤)
- UNDER MY SKIN(2003年9月29日)
- フリージア(2006年4月19日)
- テュペロハニー(2006年12月20日)
[編集] ミニアルバム
- あと10秒で(2005年6月22日)
[編集] アルバム
- REQUIEM FOR INNOCENCE(2002年11月27日)
- LOVE/HATE(2003年11月12日、初回限定盤のみBonus Track「SEAGULL」収録)
- BOYS DON'T CRY(2004年3月17日、ライブ盤)
- PARADISE LOST(2005年10月19日、初回限定盤のみBonus Disc付)
- Missing(2006年9月6日、初回限定盤のみライブDVD付)
[編集] DVD
- SLEEP FLOWER(2005年12月21日)
[編集] 木下理樹ソロミニアルバム
- TEENAGE LAST(1999年10月21日、現在廃盤)
- GLORIA
- RASPBERRY
- RIVERS EDGE
- SWAN DIVE
- LIKE A DAYDREAM
- NORTH MARINE DRIVE
[編集] 活動と評価
グランジ、オルタナティブ、エモなどから影響を受けており、ファンからはポップで聴きやすいという評価を受けている。
[編集] REQUIEM FOR INNOCENCE
ファストチューン中心のファーストフルアルバム。日本のオルタナティブロック史に残る名盤という評価もある一方で、似たような曲ばかりで単調に過ぎるという批判もある。またそのジャケットからニール・ヤング、スマッシング・パンプキンズ、ニルヴァーナなど90年代のアメリカのグランジ/オルタナシーンの影響が多聞に見受けられる。
[編集] LOVE/HATE
グランジからアコースティックまでを含み、前作より多様性が増した。各音楽雑誌の評論家からはスマッシング・パンプキンズの『メロンコリーそして終わりない悲しみ』を引き合いに出される。初回限定版にはボーナストラック収録。
[編集] BOYS DON'T CRY
アルバム『LOVE/HATE』に伴った全国ツアーの模様を記録したライブ・アルバム。これまでのベスト・アルバム的な内容になっている。これを最後に日向秀和、大山純が脱退。
[編集] メンバーチェンジ以降
歌詞においてより露骨なセックスへの言及が増加した。下品であるとして旧来のファンからは不満も聞かれる。また、ベーシスト日向秀和の脱退により音に厚みが無くなったという見方ある。3rdフルアルバム『PARADISE LOST』ではグランジ、オルタナティブ色は後退。ピアノなど使用する楽器数の増加も見られるがオーソドックスなギターロックが中心となっている。高山徹(くるり、コーネリアス)、トニー・ドゥーガン(ベル・アンド・セバスチャン、モグワイ)、デイヴ・フリッドマン(ナンバーガール、フレーミングリップス)などを起用し、グラスゴーやニューヨークで海外レコーディングを行った。レコーディングにはモグワイ、デルガドスのメンバーも参加している。またこのアルバムの発売時にはフジファブリックの志村や女優の香椎由宇などからの推薦文が公式HPに載せられていた。
[編集] 木下理樹
ファンをバンドにひきつけているのはメインソングライターでフロントマンの木下理樹とされる。苦悩、喪失、焦燥、コミュニケーション、劣等感、自己嫌悪、ノスタルジー、恋愛などをテーマにした文学的な詞世界、ポップで甘いメロディ、甘く中性的な声質、エモーショナルなボーカリゼーション等が評価されている。文学青年風で、人付き合いが苦手そうなキャラクターがファンの感情移入や自己投影を誘うようである。ミュージシャンになる前は映画監督を志望していたこともあり(デビュー以前は定職につかずバイトもろくにしていない所謂ニートで親の仕送りで生活していた)映画評論家のような副業を持っている。また木下は音楽マニアとしても知られており、ロックを初めとする様々な音楽に精通している。Syrup16gの五十嵐隆、SPARTA LOCALSの安部コウセイ、フジファブリックの志村正彦、DOPING PANDA、bloodthirsty butchers、田渕ひさ子、Polaris、NIRGILIS等と交流が深い。NIRGILISの「ニュースタンダード」には木下がゲスト参加している。また、ちわきまゆみは、以前あるラジオで「今注目してるバンドはART-SCHOOLとsyrup16g」と語っていた。
[編集] 批判
木下は自身の楽曲のタイトル、詩、曲を映画や、音楽、小説などから借用することがよくあり、これが剽窃であるとして批判を受けることがある。ただしこれに対してはそもそも木下は二次創作的なクリエーターであるという反論もある。楽曲が単調であることから木下自身の作曲能力の低さを指摘する声もある。また、木下の歌唱力の低さ、メンバーの楽器演奏力の低さについても批判を受けることが多い。暗澹とした詞世界などからも好き嫌いの分かれるアーティストといえる。
[編集] 語録
- 「カート・コバーンが僕を救ってくれたように、今の10代の子達を救いたい」
- 「洋楽好きの人に聴いて欲しい」
- 「日本の音楽はガキのもの」
- 「これからのシーンを先導するのはシロップ、モーサム、そしてアートスクール」
- 「CD2000枚持ってます」
- 「最近VINES聴いてます」
- 「嫌なことも全部そのまま、剥き出しのまま血まみれのままで」
- 「みんな死ね、俺がレクイエムを鳴らしてあげるから」
- 「やっぱり『負』っていうかダークネス……そういうものを表現してポピュラリティを得たいと思う」
- 「世の中は糞で、大人は最悪だ。僕はいつも死ぬことばかり考えている。でも、カート・コバーンが僕に教えてくれたようにみんなにも生きるほんの少しの希望を感じてもらうために、音楽をやります」
- 「いまの主流を否定したいという、それは常にあります」
- 「(アートスクールは)日本初のオルタナバンド」
- 「(メンバーチェンジ後の雑誌インタビューで)期待しててください。地獄見せますから」
- 「(ライブのMCで)絶望を届けに来ました。ART-SCHOOLです」
- 「『自分を愛さずに他人を愛すことは出来ない』なんて大嘘だ。自分を愛せずとも愛しい人と共存しようと強く願う心こそ本当の美しさだと俺は思う」
[編集] KAREN
木下と戸高はサイドプロジェクトとしてKARENというバンドを作り活動を行っている。ライブは行うが正式な音源はまだなない。 メンバーは以下のとおり。
[編集] 交友関係
- Syrup16g
- DOPING PANDA
- bloodthirsty butchers
- NIRGILIS
- SPARTA LOCALS
- Base Ball Bear
- ACIDMAN
- Polaris
- POLYSICS
- MO'SOME TONEBENDER
- Good Dog Happy Men
- VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
- ストレイテナー
- ランクヘッド
- フジファブリック
基本的にオルタナバンドと親交が深い傾向にある。
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- KAREN公式サイト
- COLD KITCEN公式サイト
- GHOST DANCE(戸高のブログ)
- UNOCHANNEL.COM(宇野のホームページ)