香港国際空港
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香港国際空港 Hong Kong International Airport |
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IATA:HKG - ICAO:VHHH | ||||
概略 | ||||
空港種別 | 公共 | |||
運営者 | ?? | |||
開港日 | 1998年7月6日 | |||
所在地 | 香港チェク・ラプ・コック島 | |||
海抜 | 19ft (6m) | |||
位置 | 北緯22度18分32秒 東経113度54分53秒 |
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滑走路 | ||||
方向 | ILS | 全長 | 全幅 | 表面 |
07L/25R | YES | 12,467ft (3,800m) |
197ft (60m) |
舗装 |
07R/25L | YES | 12,467ft (3,800m) |
197ft (60m) |
舗装 |
香港国際空港(ほんこん・こくさい・くうこう)は、中華人民共和国 香港特別行政区 にある国際空港。現地では「香港國際機場」と表記されるが、Chek Lap Kok Airport (赤鱲角機場)とも言う。キャセイ・パシフィック航空、また同グループの香港ドラゴン航空、エア・ホンコンのハブ空港である。
目次 |
[編集] 開港までの経緯
現在の香港国際空港は、香港市街地のそばにあった「啓徳空港」(Kai Tak International Airport:空港コードは現空港と同じくHKG)に代わるものとして造られた(啓徳空港に関する参考リンク)。
啓徳空港といえば、大きく機体を傾けつつ香港市街地上空を旋回し、そして中心部のビル群すれすれの高さを飛行して着陸する「香港アプローチ(香港カーブ)」が有名であった。香港アプローチは、香港を訪れる観光客や航空ファンには人気で、香港名物とも言われた。しかし、パイロットにとっては相当な技量が要求されるものであり(カーブするアプローチのため着陸誘導装置を解除しなくてはならず、飛行すべき場所の目安となるようにチェッカーボードがビルの屋上などに取り付けられていた。それでも、アプローチに失敗し、着陸態勢をやり直したり、滑走路をオーバーランしたり、しりもちをついて着陸したりする飛行機が少なくなかった)、また近隣住民にとっては騒音問題でもあった。
そこで、当時の香港総督であるクリストファー・パッテンは、すでに処理能力の限度を超えていたにも拘らず、新たに拡張することが不可能な上、騒音問題や着陸時の安全性に問題を抱える啓徳空港の問題を解決するために、新空港造成を決定した。6年の歳月と200億アメリカドルを費やし、ランタオ島北部に隣接するチェク・ラプ・コック島を拡張して1,248ヘクタールの空港島を造成、香港返還後の1998年7月6日に香港国際空港が開港した。
この開港にともない、7月5日をもって啓徳空港は閉鎖された。啓徳空港の終焉、そしてユニークなアプローチの終焉を見届けようとする人々が多く集まった。
香港国際空港が計画されたのは、香港がまだイギリスの植民地だった時期であり、当初は返還前に完成させ、イギリスからの最後の大きな「置き土産」となるはずであった。だが諸事情で完成は返還の1年後にずれ込んだ。その結果、巨大な新空港の開港は、中華人民共和国政府の「国力誇示」に利用されたとも言われたが、実際は、建設に関わった企業の殆どがイギリス系企業であったことから、最後のイギリス系企業の利権の集大成だとも言える。
[編集] 歴史
- 1997年 - 開港延期。
- 新空港建設開始時、1997年7月1日の香港返還と時を同じく空港開港を計画していたが、チェク・ラプ・コック島の土工事より工事工程が遅延、その後各工事工程による遅延が発生し開港を延期せざるを得ない状況となった。
- 開港初日からトラブルが重なる。コンピュータシステムの故障や操作ミス、停電も発生。貨物処理については、閉鎖した啓徳空港の貨物ターミナルを一時的に再稼動させる事態に見舞われた。かつて、航空貨物の処理の速さが売りだった旧・啓徳空港。新空港ではコンピュータ化によりさらに速い処理が実現するはずであった。半年後、事態はようやく収束、新空港の貨物ターミナルが正常に稼動し始めた。また、エアポートエクスプレス(機場快綫)にも多くのトラブルが発生し、開業後暫く遅延が頻発し、また利用者が少なかった為、期間限定で運賃値下げを実施していた。
- 1999年8月22日 - 中華航空(チャイナエアライン)642便(バンコク発香港経由台北行き)が香港国際空港に着陸しようとしたところ、乱気流により横風にあおられ着陸に失敗。滑走路上で炎上し機体が仰向けにひっくり返った。2人が死亡(日本人は乗っておらず)。
- 2005年 - イギリスの調査会社SKYTRAXによる「AIRPORT of the YEAR 2005」で、顧客満足度世界第1位の空港に選ばれる。
- 2006年 - イギリスの調査会社SKYTRAXによる「AIRPORT of the YEAR 2006」で、顧客満足度世界第2位の空港に選ばれる。ちなみに1位はシンガポール・チャンギ国際空港
[編集] 航空管制
種類 | 周波数 | 運用時間(JST) |
CLR | 124.65MHz,129.9MHz | 9:01-1:00 |
GND | 121.6MHz,122.55MHz | 24H |
TWR | 118.2MHz,118.4MHz,118.7MHz | 24H |
APP | 119.1MHz,119.35MHz,133.7MHz | 24H |
DEP | 123.8MHz,124.05MHz | 24H |
PRECISION | 119.5MHz | 24H |
CON | 120.6MHz | 24H |
FLIGHT SERVICE | 121MHz,122.4MHz | 9:01-18:00 |
ATIS | 128.2(ARR) | 24H |
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 | 空港からの設置距離 |
TATHONG POINT | VOR | 115.5 | TH | 21.2マイル |
TATHONG POINT | DME | TH | 21.2マイル | |
LAM CHAU | NDB | 390.0KHz | LC | 1.3マイル |
HONGKONG INTL R/W07L | ILS | 111.1MHz | IZSL | 空港内設置 |
HONGKONG INTL R/W07R | ILS | 109.3MHz | ISR | 空港内設置 |
HONGKONG INTL R/W25L | ILS | 108.9MHz | IFL | 空港内設置 |
HONGKONG INTL R/W25R | ILS | 110.9MHz | ITFR | 空港内設置 |
[編集] ターミナル
[編集] デザイン
旅客ターミナルのデザインは、イギリスの著名な建築家であるノーマン・フォスターによる基本計画をベースに空港公団による実施設計と設計監理が行われた。
ターミナルのデザインでは、ロビーや、車両移動、全体的に曲線を多用した外見などが関西国際空港とよく似ているといわれる。なお、関西国際空港のデザインを施したのはイタリアのレンゾ・ピアノであり、フォスターと傾向のよく似た現代建築家であるが、近年は大規模な国際空港のターミナルに求められるものが似通ってきており、そのこともデザインの類似性に影響していると考えられる。
[編集] 設備
ターミナル内には数多くのレストランやみやげ物店があり、特に発着エリア内には免税店の他、エルメスやブルガリ、ダンヒルなどの高級ブランドのブティックなど、様々な種類の店舗を揃えており、長時間の乗り継ぎの際も退屈しないような工夫がされている。
なお、出国審査ゲートから遠方のスポットまでの間は直線距離で1キロ程度あるため、遠方スポットへの移動の際は新交通システムゆりかもめのような無人鉄道が使用される。この新交通システムは日本の三菱重工業により納品された。
[編集] ラウンジ
主な乗り入れ航空会社はファーストクラスやビジネスクラスの乗客、得意客などのためのラウンジを運営しており、特に香港国際空港をベースにするキャセイパシフィック航空は、「ザ・ウイング」と「ザ・ピア」の2つのラウンジを運営しており、世界有数のカウンターの長さを持つバーや、スパなどの様々なサービスを用意している。
[編集] 空港税/出国税
120香港ドル(11才以下は不要)。なお、航空券に出国税が含まれていない場合、チェックインカウンターにて現金で支払うことが必要になる。
[編集] 交通アクセス
[編集] 鉄道
香港国際空港と香港駅(MTR中環駅に直結)を青衣駅・九龍駅経由で結ぶエアポートエクスプレス(機場快綫)が運行されており、空港―香港間の所要時間は約24分。ランタオ島北部から青衣駅にかけての走行路線はMTR東涌線と共通だが、東涌線は空港には乗り入れていない。なお、到着ロビーから鉄道駅の間には階段などの段差はなく、荷物を持ったままスムースに移動することが可能である。
また、エアポート・エクスプレス利用者は、香港駅、九龍駅のチェックインカウンターでチェックインが可能。荷物もここで預けることが可能である。
[編集] バス・タクシー
香港島や九龍・新界へ空港バスが運行されており、所要時間は香港島だと1時間程度、九龍だと40分程度、新界だと30分から1時間程度。梅窩など、ランタオ島内行きの一般バスもある。タクシーは行き先別に車体の色が分かれており、香港島・九龍は赤・新界は緑、ランタオ島内は青となっている。
[編集] 高速船
空港のスカイピア(フェリー埠頭)からマカオや中国本土を結ぶ高速船が就航している。 現在はマカオ、深セン(福永)、CKSが深セン経済特区(蛇口)、東莞(虎門)、中山へそれぞれ運行している。
船への乗換えカウンタは空港の到着階(5階)の入国審査手前にある。一度香港へ入国してしまうと利用できない。また空港出迎えなどの目的で利用することはできない。チェックインは、乗船の1時間前に締め切られるが、飛行機で受託手荷物が無い場合は30分前まで可能である。受託手荷物は船会社職員が代理で受け取り、船内に運ばれる。チェックイン後は、E1エリアを通り10番ゲートからバスでスカイピアへ行く。10番ゲートはスカイピア連絡バスの専用ゲートとなっており、ゲートからスカイピアまでの所要時間はおよそ10分である。スカイピアには椅子と両替カウンタとスナックコーナーがある。
マカオや中国本土から乗る場合は、2時間前までにスカイピアに到着することが求められる。その時間より短い場合でも自己責任で船に乗れることがある。スカイピアには航空会社のカウンタがあり、チェックインを行う。窓口が少ないため混雑することもあり、2時間前にスカイピアに到着したからといって油断は出来ない。航空券購入時に香港空港の利用税を支払っている場合は、ここで払い戻しを受けられる(HK$120)。スカイピアから10番ゲートまで専用のバスに乗る。10番ゲートは出発エリア内なので、そのままエスカレータ等で6Fへ上がり各搭乗ゲートへ向かう。
バスや電車を利用する場合よりも乗り継ぎが少なく便利なので、料金が少々高めでも利用者数は年々増加している。
[編集] 就航している航空会社
※チェックインカウンターエリア別に分類。
[編集] Bエリア
[編集] Cエリア
- モーリシャス航空
- キャセイ・パシフィック航空
- ロイヤルブルネイ航空
- ベトナム航空
[編集] Dエリア
[編集] Eエリア
[編集] Fエリア
- 香港ドラゴン航空
- エバー航空
- メコン航空
- フィリピン航空
- ヴァージン・アトランティック航空
[編集] Gエリア
- エア・カナダ
- ニュージーランド航空
- フィリピン航空
- エチオピア航空
- フィンランド航空
- 日本航空インターナショナル
- 日本アジア航空
- オリエントタイ航空
- ユナイテッド航空
[編集] Hエリア
- エールフランス
- エアインディア
- アシアナ航空
- セブパシフィック航空
- 中国東方航空
- エル・アル・イスラエル航空
- エミレーツ航空
- ガルーダ・インドネシア航空
- KLMオランダ航空
- ノースウエスト航空
- パシフィック航空
- パキスタン国際航空
- トルコ航空
[編集] Jエリア
[編集] 香港国際空港に関する作品
[編集] 歌
- 香港国際空港(CHEK LAP KOK空港) - 歌:アグネス・チャンwith平尾昌晃
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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