飛行場前駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
飛行場前駅(ひこうじょうまええき)は、北海道宗谷郡猿払村浅茅野台地にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線の駅。天北線の廃止に伴い1989年5月1日に廃駅となった。
目次 |
[編集] 廃止時の構造
[編集] 駅周辺
あたりはまったくの原野である。駅名は、かつて付近に帝國陸軍の浅茅野飛行場があったことに由来する。浅茅野飛行場は、太平洋戦争中の昭和19年(1944年)に建設されたが、そのわずか一年後の昭和20年(1945年)には戦争は終結したので、ほとんど使われないままにその役目を終えることとなった。当駅ができたのは昭和30年(1955年)のことであったが、周囲に特段の構築物等のない原野であったことから、飛行場前駅の名がつけられた。
[編集] 歴史
- 1955年(昭和30年)12月2日 - 仮乗降場として開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により北海道旅客鉄道に承継。同時に駅に昇格する。
- 1989年(平成元年)5月1日 - 天北線廃止により廃駅となる。
[編集] 現況
待合室は解体され、ホームの土台と駅名標の枠のみ現存する。ホーム跡は天板が落ち笹に覆われている状態だが辛うじて乗ることが出来る。また、骨材に廃レールを使用しているのが見える。線路跡はサイクリングロードとして整備されている。周辺は熊の出没が頻繁であり、サイクリングロードを利用する際には注意が必要である。