離婚弁護士
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『離婚弁護士』(りこんべんごし)は、2004年と2005年にフジテレビ系で放送されていたテレビドラマである。
2004年4月15日から6月24日に、連続ドラマシリーズ第1弾の『離婚弁護士』を放送。主演は天海祐希。2005年1月6日に「新春ドラマ祭第4弾」として『離婚弁護士 新春スペシャル』を放送。
2005年4月19日から6月28日に、連続ドラマシリーズ第2弾の『離婚弁護士II~ハンサムウーマン~』を放送。第1弾から多少のキャスト変更があったが、主演は引き続き天海祐希。
天海祐希はこのドラマで長年のスランプを打破し、一躍女優としての評価を高めた。
目次 |
[編集] 概要
大手弁護士事務所で活躍していた間宮貴子(天海祐希)が、満を持して渉外弁護士として独立したものの、前の職場からの妨害で顧客、スタッフを奪われ、不本意ながら、家事事件(離婚、相続事件等)、一般民事事件などどの弁護士も嫌がる個人を顧客とする小口案件を扱うようになり、依頼人や事務所仲間との関わりの中で、弁護士という職業を見つめ直していくという内容。決して、バツイチの弁護士が主人公のドラマではない。
なお、「離婚弁護士」というタイトルであるが必ずしも離婚を取り扱っているわけではなく、セクハラやドメスティックバイオレンス、ストーカーなど広い意味での「男女間の問題」がテーマとなっている。 キャッチフレーズは、「法律は、男と女に何が出来るだろうか。」である。毎回違ったゲストが登場するのも見どころの一つ。
ドラマの映像には画面分割やハンディカメラによる撮影などを多用し、臨場感を演出するのに成功しているが、この手法は海外ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」を意識しているとスタッフも証言している。
[編集] 詳細
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
間宮貴子は東大法学部在学中に司法試験に合格し、大田原法律事務所に就職した敏腕弁護士。入所と同時に渉外弁護士としてめざましい活躍を見せ、年収は推定二千万円まで上り詰める。しかし、有能すぎるがゆえにボス弁(所長の弁護士)から煙たがられ、同じく大田原法律事務所の弁護士である広澤善之と独立することを決意する。
しかし、事務所は間宮の書類ミスを口実に広澤及び一緒に独立予定だった所員を引き抜かれ、まんまと妨害作戦に引っかかってしまう。結果、受付嬢と急遽引き抜いた渉外弁護士・柳田俊文で事務所を経営しようとするも、なかなか仕事の依頼も来ず、間宮らはどの弁護士も嫌がる家事裁判や個人を対象とした一般民事事件を扱わざるを得なくなってしまう。
しかし、もっとも嫌っていた仕事をするうちに、弁護士として忘れかけていたもの、人間として大切なものを得ることとなる。
これまで付き合った男性は、三神達也を含め3人(パラリーガル・小向つや子の追求によって白状した)ちなみにシーズン1のエンドロールでは主要メンバーが出会う前のストーリーが展開されていた。
間宮貴子法律事務所の外見、および中庭として使われた文化学院は、2006年4月をもって立て替え工事を行うため、撮影で使われた建物はなくなる。間宮貴子がシーズン2終了後も別番組への出演をしたことから早々にシーズン3の製作が期待されているが、これらのことから続篇の製作は難しいと思われる。
後に間宮貴子はドラマ『危険なアネキ』にゲスト出演した。ドラマ中の酒ブランド「みながわ」を知っていたことから、同一世界の設定で、互いにかなり名の通ったモノ同士であったと思われる。
[編集] 『離婚弁護士』
2004年4月15日~6月24日毎週木曜日22:00 - 22:54放送。全11回シリーズ。平均視聴率13.7%。
[編集] キャスト
- 間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
- 10年間渉外弁護士として大手弁護士事務所、大田原総合法律事務所に勤務していたが一念発起し独立。しかし、開業初日に大田原総合法律事務所からの妨害、一緒に独立する約束をした広澤に裏切られてしまう。渉外弁護士としてはかなり名のしれたホープであったが、「しょぼい」民事案件、離婚案件ばかり取り扱うことになる。そのため、民事・離婚案件については知識が浅く、専門書を購入している。
- とても勝気な性格で、「人に頭を下げるのは30年ぶり」などの発言を残している。バッティングが得意。34歳にして親知らずが生えてきた。
- 本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
- ビルの清掃員をやっていたが、自分の好きな子が「自分の相手は医者か弁護士、サッカー選手でないと・・・」とのことで間宮との出会いから急遽弁護士を目指し、無給で働いている大学5年生。知識は浅いが熱血漢でしばしば間宮に意見することもある。柳田に「きみは脳みそがかわいい」と言われる。家事が得意。
- 吉田香織(受付嬢 23歳):ミムラ
- 開業初日、唯一残ったスタッフ。税理士を目指しており、お金のことになると他人のことでも入れ込んでしまう性格。受付カウンターに座っては、女性誌を読み漁っている。最終話で弁護士を目指すようになる。
- 柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
- 引き抜きに遭った間宮からスカウトされ、3000万の報酬で間宮貴子法律事務所に。しかし、実際3000万もの報酬をもらっているかは疑わしい。既婚で4歳の男の子がいる。「男は仕事、女は家庭」というポリシーを持っていて、家庭、育児のことは妻に任せきりでいる。渉外弁護士として15件のクライアントを抱えており、間宮が扱う民事、離婚案件にはあまり関わらない。勝負色は黄色。間宮曰く、「おしゃれなラクダ」。
- 山岡哲治(弁護士 42歳):陣内孝則
- 大田原総合法律事務所での間宮の同僚。間宮に好意を抱いている様子。最終話のエンディングで間宮貴子法律事務所に。
- 井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
- 山岡が開業祝として間宮にプレゼントしたパラリーガル。そのため給料3か月分は山岡が払っている。かつては一流商社の管理職だったが、派閥争いに破れ、会社を辞める。61歳になっても司法試験を受けているのだが、あがり症のため、面接で落ちている様子。法律知識があり、人生経験も豊富で間宮のよき相談者である。娘は大手百貨店勤務。妻は6年前に死別。
- 村井奈津子(「月の涙」店長 29歳):久我陽子
- 間宮貴子法律事務所のスタッフ、山岡が足繁く通う居酒屋の店長。よく間宮をはじめとしたスタッフの愚痴を聞いてくれる女性。
[編集] ゲスト
- 第1話
- 第2話
- 第3話
- 第4話
- 第5話
- 第6話
- 第7話
- 第8話
- 第9話
- 第10話・最終話
[編集] スタッフ
- 脚本:田渕久美子、林宏司、武田樹里
- 音楽:井上鑑
- 演出:光野道夫、田島大輔、松山博昭
- プロデュース:長部聡介、瀧山麻土香
- 脚本協力:西口典子
- 演出補:遠藤光貴、関野宗紀、奥村悠気、田中健一
- 演出助手:松山博昭
- プロデュース補:榊原妙子
- プロデュース助手:古屋建自
- 広報:清野真紀、河端由梨子
- リサーチ:フリード、角野英明
- 協力:渋谷ビデオスタジオ、ビデオスタッフ、東新、ビデオフォーカス
- 撮影協力:文化学院
- 制作:フジテレビドラマ制作センター
- 制作著作:フジテレビ
[編集] テーマ曲
[編集] サブタイトル・視聴率
各回 | サブタイトル | 視聴率 | 扱われた事柄 |
---|---|---|---|
第1話 | 裏切られた女 | 13.8% | 夫婦関係調停 |
第2話 | 慰謝料1億円の女 | 14.7% | 慰謝料 |
第3話 | この子は渡さない | 12.8% | 離婚と親権 |
第4話 | 16才と18才の離婚 | 12.9% | 結婚可能年齢 |
第5話 | 対決!ストーカー | 13.2% | ストーカー |
第6話 | 愛と憎しみの遺産相続 | 13.6% | 死因贈与契約 |
第7話 | 内縁の妻と本妻 | 14.5% | 内縁関係 |
第8話 | 父と娘と不倫の慰謝料 | 12.5% | 不貞行為 |
第9話 | 忘れられない男 | 12.4% | 失踪宣告 |
第10話 | セクハラされた女 | 15.0% | セクハラ |
第11話 | セクハラ社長 VS 戦う女 | 15.5% | コンプライアンス・解任動議 |
ビデオリサーチ調べ
[編集] 『離婚弁護士 新春スペシャル』
2005年1月6日21:00~22:54放送。サブタイトルは「この子を認知して!!超人気俳優の子を産んだ女の依頼は真実か!?ニューヨークを舞台にすれ違う男と女の思いと悲しい嘘」である。
[編集] キャスト
- 間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
- 本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
- 柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
- 北原ゆかり(受付嬢 23歳):井上和香
- 矢吹遥(貴子の幼馴染 34歳):飯島直子
- 貴島雄樹(トップ俳優、遥の元恋人 28歳):押尾学
- 夏木佑介(貴子の恋人 26歳):佐藤隆太
- 安藤博隆(弁護士 42歳):渡辺いっけい
- 黒木和也(貴島の代理人 54歳):大杉漣
- 梨元勝
- 井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
[編集] スタッフ
- 脚本:林宏司
- 音楽:井上鑑
- 演出:光野道夫
- プロデュース:長部聡介
- 演出補:松山博昭、浅見真史
- プロデュース補:斉藤あや
- 広報:河端由梨子
- 制作担当:丸山昌夫
- 制作主任:木村尚司
- リサーチ:フリード
- 協力:渋谷ビデオスタジオ、ビデオスタッフ、東新、ビデオフォーカス、富士映画、ブルーバック
- 撮影協力:文化学院
- 制作:フジテレビドラマ制作センター
- 制作著作:フジテレビ
[編集] 『離婚弁護士II~ハンサムウーマン~』
2005年4月19日~6月28日毎週火曜日21:00 - 21:54放送。全11回シリーズ。平均視聴率13.2%。
[編集] キャスト
- 間宮貴子(弁護士 35歳):天海祐希
- 佐伯絵里(弁護士、元検事 29歳):瀬戸朝香
- 本多大介(アシスタント 24歳):玉山鉄二
- 柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
- 緒方亜紀(受付嬢 24歳):片瀬那奈
- 三神達也(「ハンサムウーマン」編集長 45歳):宇梶剛士
- 大庭保(「鬼の涙」店主 42歳):松重豊
- 小向つや子(パラリーガル 44歳):戸田恵子
- 井上紀三郎(パラリーガル 62歳):津川雅彦
[編集] ゲスト
- 第1話
- 第2話
- 第3話
- 第4話
- 第5話
- 第6話
- 第7話
- 第8話
- 高木正樹:田辺誠一
- 神谷佑介:佐藤隆太
- 高木和希:飯野芹菜
- 第9話
- 第10話・最終話
[編集] スタッフ
- 脚本:林宏司
- 音楽:Jake Shimabukuro
- 演出:久保田哲史、松山博昭、葉山浩樹
- プロデュース:長部聡介、古屋建自
- 演出補:葉山浩樹、遠藤光貴
- 演出助手:松山博昭
- プロデュース補:斉藤あや
- 広報:河端由梨子
- 記録:幸縁栄子、内田照代
- 選曲:志田博英
- リサーチ:フリード、角野英明
- 協力:渋谷ビデオスタジオ、ビデオスタッフ、東新、バウムレーベン、Tall、ブルーバック、エルエーカンパニー
- 撮影協力:文化学院
- 制作:フジテレビドラマ制作センター
- 制作著作:フジテレビ
[編集] テーマ曲
- 主題歌:星村麻衣『EVERY』
- 挿入歌:ケリ・ノーブル『夢がかなうまで』
- オープニング:ケリ・ノーブル 『アバウト・ミー』
- 劇中歌:ボーイズ・タウン・ギャング 『君の瞳に恋してる』
[編集] サブタイトル・視聴率
各回 | サブタイトル | 視聴率 | 扱われた法律問題 |
---|---|---|---|
第1話 | 対決!最強弁護士 | 15.4% | |
第2話 | 壮絶慰謝料合戦 | 14.7% | 慰謝料 |
第3話 | 離婚詐欺 | 13.4% | |
第4話 | 夫の土下座 | 13.3% | |
第5話 | 涙の親権争い! | 12.5% | ペットの飼育権問題 |
第6話 | 占いで離婚?! | 12.8% | |
第7話 | 絶対別れない女 | 12.4% | |
第8話 | 鉄の女、号泣!! | 13.2% | |
第9話 | え!?不倫弁護士 | 11.6% | |
第10話 | セクハラした女 | 11.8% | |
第11話 | 最後に笑う女 | 13.7% |
ビデオリサーチ調べ
[編集] ソフトウェア
- DVD
- 本・コミック
- 離婚弁護士 (コミック版 発売元:フジテレビ出版) ISBN 4594049753
- 離婚弁護士 (ノベル版 発売元:ぴあ株式会社) ISBN 4835615484
[編集] 外部リンク
フジテレビ系 木曜22時枠(木曜劇場) | ||
---|---|---|
前番組 | 離婚弁護士 (2004.4.15 - 2004.6.24) |
次番組 |
白い巨塔(2003年版) (2003.10.9 - 2004.3.18) |
人間の証明(2004年版) (2004.7.8 - 2004.9.9) |
フジテレビ系 火曜21時枠の連続ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 離婚弁護士II~ハンサムウーマン~ (2005.4.19 - 2005.6.21) |
次番組 |
救命病棟24時(第3シリーズ) (2005.1.11 - 2005.3.22) |
海猿 (2005.7.5 - 2005.9.13) |