近衛忠てる
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近衞 忠煇(このえ ただてる、1939年(昭和14年)5月8日 - )は現近衞家当主。初名は細川護煇。第14代日本赤十字社社長。日本赤十字社が運営する学校法人日本赤十字学園理事長及び政府の中央防災会議委員、国際赤十字常置委員など多数の要職を兼務する。 学歴は学習院大学政治経済学部政治学科卒業後、ロンドン大学スクールオブエコノミックス留学。学位は政治学士(学習院大学)。海外ではプリンス・コノエとも呼ばれることもある。
旧肥後熊本藩主細川家の細川護貞と近衛文麿元首相の二女温子の次男として生まれた。細川護煕元首相は実兄にあたり、外祖父近衞文麿の長男・近衛文隆がシベリア抑留中に死去し、近衞家の当主が不在になるに伴ない、1965年(昭和40年)に母の実家である近衞家の養子となった(伯父の文隆の夫人の養子)。奇しくも近衛の誕生日は赤十字の祖であるアンリ・デュナンの誕生日である国際赤十字デーであった。これが縁で、近衛は赤十字事業への関心を強めることになる。1962年(昭和37年)、英国ロンドン大学スクール・オプ・エコノミックスヘ留学し、1964年(昭和39年)に帰国、日本赤十字社副総裁 三笠宮崇仁親王の長女甯子(やすこ)内親王と結婚した。また、同年より日本赤十字社に入社、ジュネーヴに赴任し、国際救援活動に奔走しジュネーブの国際赤十字にも永らく勤務した。その後、日本赤十字社社会部長、副社長の要職を経て、2005年(平成17年)4月より社長に就任した。
長男にNHKの番組に出演した映像ディレクターの近衞忠大がいる。
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