神奈川都市交通
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種類 | 株式会社 |
設立 | 1918年12月25日 |
業種 | タクシー・ハイヤー業 |
事業内容 | タクシー・ハイヤーによる一般乗用旅客自動車運送業 |
売上高 | 94億円(1998年年3月実績) |
関係する人物 | 伊藤宏(社長) |
外部リンク | www.toshikoutsu.co.jp/ |
神奈川都市交通(かながわとしこうつう、通称都市交通)は、神奈川県東部を中心にハイヤー・タクシーを運行する事業者である。
現社長は伊藤宏。本社は横浜市西区高島町。神奈川県のハイタク大手であり、神奈川県下と東京都城南地区において都市交通グループを形成する。 現存する日本のタクシー会社の中でもっとも歴史が長い。 2006年4月時点で、無借金経営である。
目次 |
[編集] 沿革
- 1918年12月25日 横浜市街自動車株式会社設立。創業者・鈴木吉養らの個人経営から改組。
- 1939年11月21日 東京横浜電鉄(現在の東京急行電鉄)の傘下に入る。
- 1940年12月23日 東横タクシー株式会社に商号変更。
- 1942年10月31日 京浜タクシー(1939年11月、京浜電気鉄道が川崎・鶴見地区の個人事業者二十数者を買収して設立。)および横浜自動車(1934年1月設立。富士箱根自動車の横浜地区タクシー部門が分離。箱根登山鉄道の系列会社。)を合併。
- 1944年9月14日 神奈川県は戦時統合の通牒を出し、統合主体を下記の通り決定する。
- 1944年9月30日 東京急行電鉄より伊藤福一が社長に派遣され、就任。
- 1945年2月1日 東横タクシーを含む横浜川崎地区の21社、共同経営を開始。
- 共同経営を行った21社
ワイシータクシー・関内自動車・山手自動車・第一タクシー・磯子自動車・日進自動車・寿合同自動車・横浜交通・伊勢佐木自動車・横浜中央自動車・横浜タクシー自動車・横浜共同タクシー・横浜合同タクシー・興亜合同タクシー・神奈川合同タクシー・鶴見合同タクシー・大岡親交タクシー・川崎交通企業合同・川崎合同タクシー・高津合同自動車(現在の川崎交通産業)・東横タクシー。
- 共同経営を行った21社
- 1945年2月27日 上記21社の経営統合完了。東横タクシーを除く20社は東横タクシーに営業譲渡。
- 1945年9月26日 神奈川都市交通株式会社に商号変更。
- 1947年3月25日 伊藤福一ら経営陣、東急の持株を譲受。東急グループから離脱し、独立会社となる。
- 1949年4月30日 横浜観光株式会社を設立。観光バス事業とホテル業に進出。
- 1949年9月16日 神奈川小型輸送株式会社を設立。10月10日営業を開始し、貨物輸送事業に進出。(のち撤退)
- 1950年8月18日 東京都品川区に日本都市交通株式会社を設立。8月29日営業を開始し、東京に進出。
- 1951年2月19日 小田原市に箱根観光自動車株式会社を設立。寄村営タクシーを買収し、3月1日営業を開始。箱根地区に進出。
- 1954年6月 日本都市交通を五島慶太の斡旋により荏原交通に譲渡。
- 1954年6月25日 相模原営業所を開設して、県央地区に進出。
- 1954年6月30日 横浜ホテル(1951年6月30日横浜観光から改称)を東京急行電鉄に譲渡。
(ホテル部門は現在の横浜エクセルホテル東急、タクシー部門は京急横浜自動車、観光バス部門は東洋観光となる。) - 1960年8月23日 東京都大田区に都南交通株式会社を設立。11月1日営業を開始し、東京再進出を果たす。
- 1961年 磯子営業所の新設・移転。
- 1964年2月 金港交通と協定を結ぶ。のち、平和交通、湘南交通が加わり4社協定となるが、1969年を以って解消となる。
- 1965年5月20日 無線タクシーを導入。
- 1967年4月18日 都市交通商事株式会社 横浜オートガス・スタンド開業。
- 1969年1月13日 多摩田園タクシー株式会社を設立。4月30日、東急田園都市線沿線の営業権を神奈川都市交通より承継。
- 1969年8月21日 新星交通(1966年11月、川運タクシーとして設立)を川崎運送から譲受。
- 1971年4月1日 NEC製電算機導入 事務処理のコンピュータ化がはじまる。
- 1971年5月31日 第105回定時株主総会において伊藤嘉道社長就任・伊藤福一会長職へ。
- 1972年2月1日 株式会社アロー設立 同年11月21日「ママ・ジー磯子店」開業。
- 1973年1月22日 大和営業所から分割し無線基地局「としおおの」開局。
- 1973年11月21日 株式会社アローが横浜駅西口相鉄ジョイナス内に「ネルソン・パブ」開業。
- 1977年6月 株式会社アローが港北区のサンテラス日吉内に「ママ・ジー2号店」開業。
- 1978年1月21日 障害者・福祉車両「みどりのタクシー」運行開始。
- 1979年7月11日 社員保養所「伊豆高原荘」竣工。
- 1985年11月11日 「ワゴンタクシー」導入。のち2004年11月16日廃止となる。
- 1986年3月16日 大阪「日本タクシー」の班長制を参考に乗務員「ブロック制」導入。
- 1986年7月12日 緑営業所(現港北ニュータウン営業所)開設。
- 1987年9月26日 AVM無線システム試験運用開始。同10月17日本番運用に移行。
- 1987年11月19日 日の丸自動車興業株式会社から営業権譲渡を受け「新星交通株式会社」設立。その後、桜ヶ丘営業所となり、大和営業所に統合。
- 2005年2月 横浜東口営業所、MM21地区に移転(仮営業所)。
- 2005年10月 本社新社屋建設開始。
- 2006年7月7日 新本社屋竣工。
- 2006年7月18日 新本社屋に移転。
[編集] 営業所(車庫)の所在地
- 本町(横浜市中区元浜町)
- 横浜駅東口(横浜市西区みなとみらい)
- 井土ヶ谷(横浜市南区井土ヶ谷下町)
- 磯子(横浜市磯子区磯子)
- 港北ニュータウン(横浜市都筑区佐江戸町)
- 青葉(横浜市青葉区荏田西)
- 川崎(川崎市川崎区元木)
- 相模原(相模原市下九沢)
- 大和(大和市下鶴間)
[編集] 廃止された営業所
- 鶴見(横浜市鶴見区鶴見中央)川崎営業所に統合
- 塩浜(川崎市川崎区塩浜)川崎営業所に統合
- 小向(川崎市川崎区小向)川崎営業所に統合
- 大野(相模原市相模大野)大和営業所に統合
- キャンプ座間(座間市)大和営業所に統合
- 元住吉(川崎市中原区西加瀬)川崎営業所に統合
- 桜ヶ丘(大和市桜ヶ丘)大和営業所に統合
- 綱島(横浜市港北区綱島西)港北ニュータウン営業所に統合
[編集] 整備工場
- 総合整備工場(横浜市西区南浅間町)
[編集] 関連会社
- 明生タクシー株式会社 (川崎市幸区南加瀬)
- 多摩田園タクシー株式会社 (川崎市宮前区馬絹)
- 都南交通株式会社 (東京都大田区下丸子)
- 箱根観光自動車株式会社 (小田原市中町)
- 都市交通商事株式会社 (横浜市西区高島)
- 都市相互管理有限会社 (横浜市西区高島)
- 株式会社アロー (横浜市西区桜木町)
[編集] 備考
[編集] 外部リンク
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