環太平洋合同演習
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環太平洋合同演習(かんたいへいようごうどうえんしゅう、英:Rim of the Pacific Exercise)はアメリカ合衆国海軍主催によるハワイの周辺海域で実施される海軍の軍事演習のこと。リムパック(Rimpac)とも呼ばれる。
初めて開催されたのは1971年である。その後、ほぼ隔年で実施されるようになっている。演習の主目的は、参加国間の共同作戦能力の向上にある。
日本の海上自衛隊が参加したのは1980年からである。日本が初参加した当時は、専守防衛の自衛隊が集団的自衛権を想定しているリムパックに参加することが日本国憲法第9条に違反すると批判されたことがある。
[編集] RIMPAC2006概要
- 期間:2006年(平成18年)6月26日-同年7月28日
- 参加国:アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ・チリ・ペルー・韓国・日本
- 参加兵力:艦艇約40隻(内日本3隻)、潜水艦約6隻(内日本1隻)、航空機約160機(内日本8機)
- 日本派遣部隊(14回目の参加)
当初は、DDG「きりしま」を含めた護衛艦4隻が参加予定であったが、北朝鮮によるミサイル発射実験に対応するため、護衛艦「きりしま」は参加を中止し、日本近海に引き返したことが2006年(平成18年)6月29日に発表された。なお、「きりしま」は6月23日(日本時間で。米国時間では22日。)に、米国ハワイ沖で行われた海上配備型迎撃ミサイル迎撃実験に参加し、模擬ミサイルの捕捉・追尾に成功していた。