横浜市営バス港北ニュータウン営業所
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横浜市営バス港北ニュータウン営業所(-こうほくニュータウンえいぎょうしょ)とは、横浜市都筑区大丸23-21に所在し、港北ニュータウン地域を中心に路線を展開する横浜市営バスの営業所である。
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[編集] 概要
営業所用地は東急バス東山田営業所が現在使用している用地とともに港北ニュータウンの基本計画書である「港北ニュータウン基本計画」に記載が見える。また、日本住宅公団の港北ニュータウン計画土地利用計画にも「バ」という記載とともに営業所用地がはじめから計画されていたことを示す記載がある。
同所は港北ニュータウンの南端部にあり、多摩田園都市計画と隣接していたことから地権者の調整(当時港北ニュータウン計画は失敗すると見られていたため、地権者が多摩田園都市計画による開発を望んでいたことが原因とミニコミ紙が報じている)に手間取り、周辺地域の区画整理が遅延したことから営業所の開設は当初予定されていた1985年から大きく遅れ、1991年にようやく開設された。
横浜市営バスの営業所の中では最も新しいが、将来は路線を順次民営事業者に移譲して廃止されることが決定している。
[編集] 沿革
- 1971年10月18日:緑営業所川和派出所として現在の川和詰所の場所に開業する。
- 1991年6月28日:現在地に移転し、営業所に昇格する。あわせて川和派出所は詰所に格下げする。
- 1993年3月18日:地下鉄3号線のあざみ野駅延伸に伴う路線再編を実施する。309系統、73系統の循環線を廃止し、センター南駅で分断する。また、304系統の荏田南経由、306系統のあざみ野駅~センター南駅間を廃止し、310系統の運行を開始する。
- 2000年4月1日:307系統廃止。
- 2006年3月16日:43系統を東急バスに移譲。
- 2007年3月:3系統を東急バスへ完全移譲予定。
[編集] 現行路線
[編集] 3系統
- 市が尾駅~川和町~小机駅前~東神奈川駅西口~横浜駅西口
- 市が尾駅~川和町~小机駅前~新横浜駅前
東急バス市03系統との共管路線。1966年4月1日の東急田園都市線長津田駅延伸に伴うダイヤ改正で開業。横浜駅西口・東神奈川駅西口・新横浜駅前と市が尾駅を横浜上麻生道路経由で結ぶ。本線は横浜駅西口~市が尾駅線だが、新横浜駅前発着便がメインとして運行されている。市が尾駅発の平日最終便は川和町止。また、東神奈川駅西口発着が平日朝のみ運行される。
以前は港北ニュータウン車庫の出入庫便や川和町発横浜駅西口行、川和町~市が尾駅間の区間便が存在したが、出入庫便は2005年11月28日に、川和町発の区間便は2006年11月16日に廃止。また、後者と同日に東急バスが横浜駅~又口橋間から撤退した為、同区間の共通定期券取扱が中止された。2007年3月に東急バスへ完全移譲される予定。
なお、横浜駅周辺の道路事情により、横浜駅西口行きのみ鶴屋町3丁目を経由する。
[編集] 33系統
たまプラーザ駅、あざみ野駅に乗り入れる唯一の路線である。一日4往復で半数はあざみ野駅発着。
2006年8月31日に、神奈川県生活交通確保対策地域協議会へ退出申し入れが行なわれたが、横浜市生活交通バス路線維持制度の適用を受けて路線譲渡までは市が尾駅~あざみ野駅のみ(~たまプラーザ駅は廃止予定)暫定運行される。
[編集] 37系統
- 横浜市営バス#臨時営業路線の項を参照。
[編集] 73系統
中山駅北口から川和高校へのアクセス路線として走っていた路線で、港北ニュータウンが整備されると中山駅南口~佐江戸~都筑ふれあいの丘~川和町~中山駅北口(循環)が開設された。地下鉄3号線が開業すると循環路線はセンター南駅で分割され、うち佐江戸経由は1998年に80系統として独立した。その際残った川和町経由は終点が中山駅前に変更された。
川和高校行きは通学用の路線で、平日・土曜朝に数本のみ運転される。
2006年8月31日に、神奈川県生活交通確保対策地域協議会へ退出申し入れが行なわれたが、横浜市生活交通バス路線維持制度の適用を受けて路線譲渡までは暫定運行される。
[編集] 74系統
通称「谷津田原循環」。1964年の開業時は緑営業所が受け持っていたが、当営業所開設により移管された。
[編集] 80系統
- 中山駅北口~中山大橋~石橋~都筑ふれあいの丘~センター南駅
- センター南駅→都筑ふれあいの丘→石橋→都橋→中山駅北口
- 1998年:開設。
元々は73系統の佐江戸廻りの路線として運行していたが、同じ系統番号で川和町廻りの路線が走っていたため、1998年に新たに系統番号を付与されて独立した路線。この際に73系統は中山駅前発着になっている。基本的には中山大橋経由だが、朝の中山行き1本のみは都橋経由となる。
なお、現在の80系統は2代目で、初代80系統は横浜駅西口~浦島丘~菊名駅前~新横浜駅前の運行だった。
2006年8月31日に、神奈川県生活交通確保対策地域協議会へ退出申し入れが行なわれたが、横浜市生活交通バス路線維持制度の適用を受けて路線譲渡までは暫定運行される。
[編集] 88系統
- センター南駅~都筑ふれあいの丘~仲町台駅~勝田~道中坂下
- 仲町台駅~都筑ふれあいの丘~センター南駅~大原~勝田~道中坂下
現在は、センター南駅前あるいは仲町台駅から道中坂下へと走っているが、以前は中山駅南口から道中坂下を走っていた。 中山駅南口から綱島駅を走る東急バスと、道中坂下まで共通定期券の取扱いをしていたが、市営地下鉄があざみ野まで延伸した際、市営バスだけが現在の形になり、東急バスだけが単独で運行し、共通定期券の取扱いも終わっている。 ちなみに東急バスのほうは、現在中山駅南口から北口へと乗り場が変わり、貝の坂、佐江戸、仲町台駅を経由して綱島駅に至っている。(東急バス新羽営業所の項を参照。)
2006年度中に東急バスへ全便移譲される予定。
[編集] 90系統
1966年4月1日の東急田園都市線長津田延伸に伴い開業した路線。以前は中山駅発着路線と同様南口から出ていたが北口開設後、北口発着に移行した。 神奈川中央交通・東急バスと共通運行しており、3社共通定期券等が発売されている。市営と東急はほぼ半々の運行本数である。
元々神奈川中央交通の中山駅~原町田駅線に東急田園都市線開通を期に東急・市営バスが後から参入 したと思われる。 開通後緑営業所が運行していたが、港北ニュータウン営業所開設後移管されている。
[編集] 95系統
3系統の高速道路経由版といえる。途中港北I.C.~保土ケ谷I.C.間で第三京浜道路を経由する。そのほか、神奈川県道12号横浜上麻生線(横浜上麻生道路)、神奈川県道140号川崎町田線(緑産業道路)、横浜市道新横浜元石川線、神奈川県道13号横浜生田線(新横浜通り)などを走行する。なお、第三京浜道路は有料道路であるが、加算料金等は不要で、通常の横浜市内均一運賃で乗車できる。高速道路を走行するものの立席も設けられている。
横浜駅西口行きは楠町経由、市が尾駅行きは岡野町経由。
2006年8月31日に、神奈川県生活交通確保対策地域協議会へ退出申し入れが行なわれた。しかし川和・佐江戸・池辺地区から横浜駅へ出る足がなくなることから、住民による存続運動が行われている。
[編集] 301系統
- 江田駅~荏田南~都筑ふれあいの丘~仲町台駅
- 江田駅~荏田南~中の瀬~センター南駅
- 江田駅~荏田南~大丸~港北ニュータウン車庫前
江田駅から荏田南を経由してそれぞれの方面へと向かう路線で仲町台駅行きを中心に運行する主要路線の一つである。
かつては東急バスと共同で江田駅~市が尾駅間の運行であったが、1993年3月17日に港北ニュータウン車庫前行きを残して市が尾駅行きは横浜市営バスのみが廃止された(東急バスはそのまま運行を継続、2001年に系統番号市71系統が付与される)。1993年3月18日の市営地下鉄3号線あざみ野延伸に伴う路線再編で仲町台駅便が開業、その後にセンター南駅便が開業した。センター南駅便は東急バスとの共同運行(平日のみ)である。
仲町台駅行きとセンター南駅行きはそれぞれ旧300系統(仲町台便)と旧304系統(センター南便)がルーツとなっている。
ちなみにセンター南駅行きは、当初は東急のみの運行だったが、 沿線住民の要望により市営も新設された。
[編集] 302系統
- 港北ニュータウン車庫前~都筑ふれあいの丘~仲町台駅~新北川橋~センター北駅~センター南駅~港北ニュータウン車庫前
港北ニュータウン内を大きく循環運行するが、全線通しの運行は日中のみで、仲町台駅・新北川橋を基点とする区間運行が主体である。循環は両方向あるが、どちらも同一の系統番号なので乗車時は注意を要する。なお、新北川橋~センター北駅間は東急バス北302系統と共同運行する。
2006年8月31日に、神奈川県生活交通確保対策地域協議会へ退出申し入れが行なわれたが、横浜市生活交通バス路線維持制度の適用を受けて路線譲渡までは暫定運行される。
[編集] 304系統
- 江田駅~みずきが丘~荏田東~センター南駅
以前は荏田南経由とみずきが丘経由があり、新北川橋まで運行していた路線だが、1993年3月18日の地下鉄3号線のあざみ野延伸により荏田南経由は廃止され、みずきが丘経由のみが残りセンター南駅行きに短縮された。後に荏田南経由もセンター南駅行きとして復活し301系統のグループに入れられている。基本的に1時間に2本の運転。乗客が少ないためか民間移譲予定路線の一つに入っている。
2006年度中に東急バスへ移譲される予定。
[編集] 305系統
- 市が尾駅~泉田向~夕やけ橋~川和台~石橋
- 市が尾駅~泉田向~夕やけ橋~川和台~石橋~貝の坂~中山駅北口
- 市が尾駅~泉田向~夕やけ橋~川和台~石橋~貝の坂~瑞雲寺前~夕やけ橋~港北ニュータウン車庫前
- 港北ニュータウン車庫前~夕やけ橋~川和台~石橋~貝の坂~中山駅北口
- 中山駅北口→貝の坂→瑞雲寺前→夕やけ橋→港北ニュータウン車庫前
港北ニュータウン南部と市が尾駅、中山駅北口を結ぶ路線。主体である市が尾駅~石橋間は深夜バス(下記372系統も参照)の運行もあり、港北ニュータウン地区の主要路線のひとつである。石橋経由港北ニュータウン車庫発着便は石橋発着の一部をそのまま車庫に出入庫させる形の路線であり、車庫行きの場合に方向幕上で『石橋』経由と明記している。
港北ニュータウン車庫前発中山駅北口行きは74系統、90系統の出入庫便で、出庫便の一部は石橋を経由せず瑞雲寺経由で運行するものもある。
開業時は緑営業所が受け持っていたが、当営業所開設により移管された。
[編集] 306系統
- 市が尾駅~泉田向~大丸~センター南駅
- 市が尾駅→泉田向→大丸~荏田南
- 市が尾駅~泉田向~港北ニュータウン車庫前
- センター南駅~大丸~港北ニュータウン車庫前
1993年3月17日までは市が尾駅~あざみ野駅間を結ぶ路線で、東急バスと共同運行していたが、翌日にセンター南駅までに短縮された上で横浜市営バス単独での運行に変更された。現在は市が尾駅~センター南駅間を中心に多数の系統の出入庫路線を受け持つ、言わば港北ニュータウン営業所の縁の下の力持ち的路線である。
市が尾駅発の最終便が荏田南止まりとなっているが、これは301系統の名残りであると同時に大丸方面の最終便という意味合いもこもっていると思われる。荏田南に到着したバスは車庫へと回送される。
短縮当時は港北ニュータウン車庫前~センター南駅~センター北駅という路線も存在したが、後に廃止された。
[編集] 310系統
- センター南駅~大丸~夕やけ橋~川和台~石橋
- センター南駅~大丸~瑞雲寺前~貝の坂~石橋~梅田橋~折本橋~仲町台駅
1993年3月18日の横浜市営地下鉄3号線のあざみ野延伸に伴い開業した路線。開業当初は仲町台駅便も石橋経由だったが、後に貝の坂経由へと変更された。
[編集] 370系統
- 江田駅→荏田南→都筑ふれあいの丘→仲町台駅
301系統の深夜バス。方向幕・LEDには「深夜バス」と表記される。
[編集] 372系統
- 市が尾駅→泉田向→夕やけ橋→川和台→石橋
305系統の深夜バス。方向幕・LEDには「深夜バス」と表記される。
[編集] 廃止路線
[編集] 43系統
- 中山駅北口→川和町→市が尾駅→桐蔭学園入口→鴨志田団地→寺家町→桐蔭学園入口→市が尾駅→川和町→中山駅北口
- 中山駅北口~川和町~市が尾駅~桐蔭学園
- 市が尾駅~桐蔭学園入口~鴨志田団地~奈良北団地折返場
中山駅北口及び市が尾駅から青葉区北部を結んでいた路線。中山駅北口から寺家町へ循環して市が尾駅へ向かう便、市が尾駅から桐蔭学園へ向かう便など複数の区間便が存在した。市が尾駅~桐蔭学園間で東急バスと共同運行していたが、それを含む全路線が2006年3月16日に移譲された。
[編集] 307系統
- センター南駅~茅ケ崎新道~勝田~道中坂下
かつては市が尾駅~道中坂下という路線で東急バスと共同運行していたが、横浜市営地下鉄3号線のあざみ野延伸に伴ってセンター南駅発着に短縮されたのち、2000年4月1日に廃止された。
[編集] 309系統
- 市が尾駅~泉田向~都筑ふれあいの丘~新栄高校南口~港北インター~鳥山大橋~新横浜駅前
1991年に開業した路線で、新横浜駅前と市が尾駅との間を港北インター、大丸経由で結ぶ路線だったが、1993年3月18日に廃止された。
[編集] 311系統
- センター南駅~センター北駅~中川駅入口~あざみ野駅
1993年の地下鉄開業後に分割された306系統の片割れ。しかし運転経路が地下鉄に完全並行していることや本数の少なさが理由で数年後には廃止された。
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