工藤静香
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工藤 静香(くどう しずか、1970年4月14日 - )は、日本の歌手、女優、宝飾デザイナー。本名: 木村 静香(旧姓: 工藤)。夫は木村拓哉。
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[編集] 略歴・人物
- 幼少期を青森県で過ごす(ちなみに工藤の父の勘七(故人)は青森県東津軽郡外ヶ浜町(旧蟹田町)出身である。)。
- 木村亜希(現・オリックス・バファローズ清原和博夫人(誕生日も同日。))、柴田くに子(後の森丘祥子)と「セブンティーンクラブ」の一員としてデビューしたが、1985年に解散した。
- MOMOCOクラブのメンバーになり、その後「おニャン子クラブ」のメンバーとなる(会員番号38番)。
- おニャン子クラブ(以下略、おニャン子)の生稲晃子・斉藤満喜子とユニット「うしろ髪ひかれ隊」を結成。
- 1987年8月31日、「禁断のテレパシー」でソロデビュー。その後ヒット曲を連発し、1980年代後半~1990年代前半を代表する女性歌手の一人となる。特に1989年は「恋一夜」「嵐の素顔」「黄砂に吹かれて」と50万枚以上の大ヒットを連発し、その年のシングル年間ランキング上位10曲の中に3曲入った。「黄砂に吹かれて」はオリコン6週連続1位の記録を持っている。またこの曲でTBS系「ザ・ベストテン」最終回の1位を飾った。当時はおニャン子を手がけた作曲家・後藤次利の作品が多かった。
- 1994年3月20日に発売されたシングル「Blue Rose」ではソロデビューから多くの楽曲を提供していた後藤次利と離れ、セルフプロデュースを展開。作詞はほとんど本人が担当し、都志見隆、松本俊明等の作曲家が参加。
- バラエティ番組でも「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」等で活躍し、特にとんねるずとの共演が多い。1997年に石橋貴明とユニット「Little Kiss」を結成してシングル「A.S.A.P.」を発売。音楽番組で歌唱中に実際にキスするパフォーマンスが話題を呼んだ。
- 但し、おニャン子登場時しばらくは、とんねるず他の司会進行者からも、「全く」と言ってよい程、アテにはされていなかった模様。(ex. 滑舌があまり良くなく、よく「噛む」、台本通りに台詞を読めない、問い掛けられたなんでもない様な質問にある程度でも答えられず、笑って誤魔化していた。etc.)
- おニャン子加入当初は「ボケキャラ」を演じており、吉田照美から「バカなヤツがいますね~」と言われたこともあり(期末試験の時期で、番組出席者が少なかったため、点呼を「1・2・3・4・・・」ととっていたときに、工藤は「38」と会員番号を言った)、本人も「夕やけニャンニャン」内でのクイズに答えられず「だって、私バカなんだもん」と発言している。だが、ソロデビュー時にはそれを封印して、「ヤンキーキャラ」となる。時期によって様々なキャラクター像がある。(これを「計算・演じられたアイドルキャラと見る向きも多い)
- 以前三上博史と共演したドラマで、三上が転寝する顔の元へ工藤がキスをするというシーンがあった時に工藤がその直前の休憩時に煙草を吸い、その煙草の匂いの指で三上の鼻元を触った為に、その匂いで三上が笑ってしまいNGになった。という事を「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」でネタにしていた。
- また、工藤が自ら作詞をする際は「愛絵理」(読み: あえり)のペンネームを使用する。「愛絵理」は、両親が命名の際に第1候補として考えていた名前である。
- 画家として二科展に11回の入賞実績がある。
- 2000年~2002年、友人YOSHIKIが主宰するレコード会社「EXTASY RECORDS」に所属。一時期2人は交際しており、その時の髪色など風貌はYOSHIKIそっくりだった。
- 2000年11月、SMAPの木村拓哉とできちゃった結婚。つわりがひどかったらしい。木村との離婚話はファンの間であるが「拓哉はとても優しい」などと最近のテレビ番組でラブラブぶりを披露し、木村との離婚はないと思われる。(一部では、その発言自体が「怪しい」と言う者もいるが。)
- 結婚後、工藤と木村は工藤の両親と同居している。そのため、木村のファンの中に木村が婿入りし現在の本名は「工藤拓哉」だと勘違いしている者がいる。木村と違って家族のことをよく話す。
- 一方で、工藤はおニャン子を「踏み台」にスターダムに乗しあがった・木村拓哉とのできちゃった結婚も、「計算づく」であった。との声は、未だに一部で囁かれる。ネタとは言え、明石家さんまも、工藤と木村のできちゃった結婚には、ジョークまじりながらも「トップアイドルが何をしてんねん。(工藤は)お前を利用しているだけや。物事には、順序と言う事を考えんとな。」と、さんまが木村に突っ込んだ(楽屋で説教した? )とも言われている。
- 工藤がおニャン子時代、「自分に都合にいいメンバーと仲良くしていた風潮」は、当初から垣間見られている。(永田ルリ子が、中島美春、新田恵利、渡辺満里奈等、「時の人」とのカメラ映りを意識した行動をとっていた事が多かった、という点と類似している。)
- 上記エピソードにより、工藤のシンパとアンチの両方が多く存在する状況である。
- 2001年5月1日に長女と2003年2月5日に次女を出産したことで音楽活動からは遠ざかっていたが、2005年2月16日に久々のシングル「Lotus~生まれし花~」を発売。所属レコード会社はデビュー以来の「ポニーキャニオン」に復帰した。
- 所属レコード会社は上記のとおり「ポニーキャニオン」。
- 2004年にラスベガスにて自身がデザイン・プロデュースする宝飾ブランド「TREASURE IIII」がデビュー。海外で行なったのは、工藤静香の名前が先行してデザイン評価されないようにする為だったらしい。
[編集] 中島みゆきとの関連
- 工藤の楽曲において、必ず出てくるのが巨匠・中島みゆきである。1988年にリリースしたシングル、「FU-JI-TSU」を皮切りに中島より多くの詞の提供を受け、中島が関与した曲からヒット作が多く生まれている。
- ソロデビューした当時、中島みゆきを担当していたディレクターが工藤を兼任することとなり、かつ、デビュー前に工藤が「中島みゆきと松任谷由実のどちらが好きか」と聞かれて、中島みゆきと答えたことから縁ができたとされる(それ以前より中島みゆきの曲に影響されたともいわれている)。デビューから工藤のバックバンドを務めていたミュージシャンは、ほとんどが中島のバックバンドを務めており、そして当時工藤の曲のほとんどを作っていた後藤次利も、中島みゆきとはバックバンドだけでなく、編曲も務めていたこともある戦友のひとりだった。
- 1996年11月7日に発売されたシングル「激情」ではこれまで詞のみの提供だった中島みゆきが詞だけではなく、曲も提供するようになり、編曲も瀬尾一三が担当している。
- また、「千流の雫」や「優」などの愛絵理…工藤が書いた詞には中島みゆきの影響を深く受けた印象が強い。
[編集] ディスコグラフィー
- 禁断のテレパシー (作詞: 秋元康、作曲・編曲: 後藤次利)
- Again (作詞: 秋元康、作曲・編曲: 後藤次利)
- 抱いてくれたらいいのに (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- FU-JI-TSU (作詞: 中島みゆき、作曲・編曲: 後藤次利)
- MUGO・ん…色っぽい (作詞: 中島みゆき、作曲・編曲: 後藤次利)
- 恋一夜 (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- 嵐の素顔 (作詞: 三浦徳子、作曲・編曲: 後藤次利)
- 黄砂に吹かれて (作詞: 中島みゆき、作曲・編曲: 後藤次利)
- くちびるから媚薬 (作詞: 松井五郎、作曲: 後藤次利、編曲: Draw 4)
- 千流の雫 (作詞: 愛絵理、作曲: 後藤次利、編曲: Draw 4)
- 私について (作詞: 中島みゆき、作曲: 後藤次利、編曲: Draw 4)
- ぼやぼやできない (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- Please (作詞: 三浦徳子、作曲・編曲: 後藤次利)
- メタモルフォーゼ (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- めちゃくちゃに泣いてしまいたい (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- うらはら (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- 声を聴かせて (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- 慟哭 (作詞: 中島みゆき、作曲・編曲: 後藤次利)
- わたしはナイフ (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- あなたしかいないでしょ (作詞: 松井五郎、作曲・編曲: 後藤次利)
- Blue Rose (作詞: 愛絵理、作曲: 都志見隆、編曲: 澤近泰輔)
- Jaguar Line (作詞: 愛絵理、作曲: 尾関昌也、編曲: 羽田一郎)
- Ice Rain (作詞: 愛絵理、作曲: 都志見隆、編曲: 門倉聡)
- Moon Water (作詞: 愛絵理、作曲: 谷本新、編曲: 澤近泰輔)
- 「7」 (作詞: 愛絵理、作曲: 松本俊明、編曲: 松浦晃久)
- 蝶 (作詞: 愛絵理、作曲: 藤井尚之・愛絵理・松浦晃久、編曲: 松浦晃久)
- 優 (作詞: 愛絵理、作曲・編曲: 中崎英也)
- 激情 (作詞・作曲: 中島みゆき、編曲: 瀬尾一三)
- Blue Velvet (作詞: 愛絵理、作曲・編曲: はたけ)
- カーマスートラの伝説 (作詞: 愛絵理、作曲・編曲: はたけ)
- 雪・月・花 (作詞・作曲: 中島みゆき、編曲: 瀬尾一三)
- きらら、in the sky (作詞・作曲: ЯK、編曲: 澤近泰輔)
- 一瞬 (作詞・作曲: ЯK、編曲: 澤近泰輔)
- Blue Zone (作詞: 愛絵理、作曲: 都志見隆、編曲: 澤近泰輔)
- 深紅の花 (作詞: 橘朋実、作曲・編曲: YOSHIKI)
- maple (作詞: 愛絵理、作曲・編曲: 菅原サトル)
- Lotus~生まれし花~ (作詞: 山口寛雄・愛絵理、作曲: 山口寛雄、編曲: 中野定博)
- 心のチカラ(作詞: 前田たかひろ、作曲・編曲: h-wonder)
- Clavis-鍵-(作詞・作曲: 中島みゆき、編曲: 瀬尾一三)
[編集] アルバム
- Mysterious
- 静香(ミニアルバム)
- JOY
- カレリア
- rosette
- Mind Universe
- Trinity
- Rise me
- Expose
- Purple
- Doing
- DRESS
- I'm not
- Full of Love
- Jewelry Box
- 昭和の階段 Vol.1
- 月影
[編集] ベストアルバム
- graduation
- HARVEST
- unlimited
- intimate
- Best of Ballade“Empathy”
- Super Best
- She Best of Best
- Best of Ballade カレント
- 工藤静香ミレニアム・ベスト
[編集] 出演
[編集] テレビドラマ
- おヒマなら来てよネ!(1987年、フジテレビ)
- 君の瞳をタイホする!(1988年、フジテレビ)
- 熱っぽいの!(1988年、フジテレビ)
- 時間ですよたびたび(1988年、TBS)
- 君が嘘をついた(1988年、フジテレビ)
- 世界で一番君が好き!(1990年、フジテレビ)
- 世にも奇妙な物語 『午前3時のノック』(1991年、フジテレビ)
- あの日に帰りたい(1993年、フジテレビ)
- ゆずれない夜(1996年、フジテレビ)
- 金曜おもしろバラエティ 「田代まさし第一回主演作品 悲しみがとまらない」(1988年、フジテレビ)
- サイコメトラーEIJI2(1999年、日本テレビ)
[編集] テレビ・その他
- 明石家さんちゃんねる(2006年 TBS、バラエティー初司会・初レギュラー)
[編集] ラジオ
- 工藤静香 Yes,It's You(ニッポン放送)
- 工藤静香 素敵にFeel So Good(ニッポン放送)
- 工藤静香のミルクがお好き!(ニッポン放送 2005年2月24日にNRN系全国ネットで放送。明石家さんまとの共演)
[編集] CM
- カネボウ「フィットネットアイ」(1988年)
- ロッテ「VIPチョコレート」(1989年頃)
- 太陽誘電「That's OW」(1990年)
- 日清食品「スパ王」(1995年 - 1996年)
- ダイハツ・タント(2003年 - )
- サッポロビールスリムス(2005年 観月ありさとの共演)
[編集] アニメーション
- 映画『それいけ!アンパンマン ルビーの願い』(ルビー役)
- 劇場版『映画ふたりはプリキュア Max Heart』(希望の園の女王役)
- 映画『ヘラクレス』(メガラ役)
- ぽこよ POCOYO(ナレーション)