小田急箱根高速バス
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小田急箱根高速バス(おだきゅうはこねこうそくばす)とは小田急新宿駅と御殿場駅・箱根を結ぶ高速バスを運行している、小田急箱根ホールディングス傘下のバス会社。本社は東京都世田谷区にある。
もともとは、小田急電鉄直営のバス部門であり(小田急バスは直接関係しない)、2001年4月1日に分社化(会社設立は2000年8月1日)されたものである。
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[編集] 路線
[編集] 新宿・箱根線
新宿駅~池尻大橋~(東名高速道路各バス停)~東名御殿場~(一般道路)~御殿場駅~箱根桃源台~箱根園~小田急山のホテル
- 箱根園へ行くバスの一部がさらに小田急山のホテルまで運転する。
- 箱根への観光のほか、鉄道での乗り継ぎの便が悪い新宿~御殿場間など都市間輸送でも広く利用されている。
- 一般的な高速バス路線と異なり、都内の新宿駅~池尻大橋間を除いて乗降制限(クローズドドアシステム)がなく、東名高速道路上では並行する東名ハイウェイバス、東名御殿場~小田急山のホテル間では一般路線バスの補完的役割(近距離輸送)を合わせ持つ。なお、御殿場~小田急山のホテル間は同地区を走る箱根登山バスと同様に箱根フリーパスなど小田急グループの箱根地区フリー乗車券での乗車が可能である。
- 予約制だが空席があれば予約なしでも乗車可能(乗車券は車内発券)。
- 往復割引乗車券、回数券が発売されているが定期乗車券はない。
- 長らく終着点は箱根桃源台だったが、箱根観光を活性化させるために、箱根山戦争の因縁のある西武鉄道グループと小田急グループが協力する一環として、2004年4月1日から一部の便が西武系の箱根園へも乗り入れることとなった。
- なお、2004年3月28日までは新宿駅~元箱根間の路線が存在した(末期は上り便のみの設定)。
[編集] 羽田線(京浜急行バスと共同運行)
羽田空港・横浜駅東口~東名大井・東名松田・東名山北・東名小山・東名足柄・御殿場インター前・御殿場駅・箱根仙石案内所・仙郷楼前・仙石高原・南温泉荘・箱根桃源台
- 2004年7月12日 羽田空港と東名御殿場・御殿場駅間で開設。
- 2005年7月20日。箱根桃源台へ路線延長。東名大井から東名足柄の各バス停も停車開始
- 新宿・箱根線と異なり、クローズドドアシステムを採用している。
- 羽田空港~横浜駅間の利用は不可、東名大井~箱根桃源台間は下りは降車のみ、上りは乗車のみの扱いである。
- 羽田空港行は予約定員制(空席があれば予約なしでも乗車可能)。羽田空港発は定員制(空港乗車のみ当日カウンター・券売機で便指定の乗車券を購入できる)
[編集] その他
- ホテルセンチュリーハイアット送迎バスも運行する
- 新宿駅から御殿場プレミアムアウトレットへの送迎バスも運行する(主に土曜・休日)
- 新宿駅または町田駅から富士霊園への会員制バス「ふじやま号」も運行する(主に土曜・休日、町田発着は季節限定)
[編集] 車両
三菱ふそう製が用いられる。2階建て車からスーパーハイデッカー、ハイデッカーまで多様である。貸切車も在籍するが、貸切車の一部を除き、小田急グループ共通塗装となっている。登録番号とは別に4桁の社番が付与されている。
なお、小田急バスとの外観上の区別は、小田急箱根高速バスが小文字でodakyuと表記するのに対し、小田急バス(観光・空港限定車、小田急シティバスも含む)は大文字でODAKYUと表記、さらに犬のレリーフが付けられている。
[編集] 外部リンク
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
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中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
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