小田急バス町田営業所
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小田急バス町田営業所(おだきゅうばすまちだえいぎょうしょ)は、東京都町田市野津田町にあり、町田市東部、稲城市、川崎市北部、横浜市北部の路線を担当する営業所で神奈川中央交通町田営業所に隣接している。バス車体に付与される営業所略号は『F』である。
小田急バスの営業所では唯一整理券による後乗り前降り方式路線が残っており、コミュニティバス専用車を除く全車両に整理券発行機が取り付けられているのが特徴である。以前は運賃表示機つき案内表示機が付いていたが現在は案内表示機の下段を使って一部路線において運賃表示を行っている。
[編集] 沿革
[編集] 現行路線
[編集] 鶴川駅→こどもの国通り方面(鶴06・鶴07・鶴09)
鶴川駅から南下して横浜市北部地区へと向かう路線。鶴07がメインで、鶴09以外の便は一度こどもの国に立ち寄っていくのが特徴、深夜バスも運行されている。鶴06は平日・土曜の朝夕のみの運行で終点の三菱化学前は柿20・柿21のバス停ではなく三菱化学の駐車場で折返す。
鶴09は三輪緑山2丁目までは鶴07と同じ経路を通るが、横浜市に入ってから都県境のほぼ近くである緑山・玉川学園台を経由して奈良北団地へと直接向かう。同地区はこれまで横浜市営バス、東急バスが青葉台駅から路線を運行していたが小田急バスの運行は初めてとなる。始発~12時台までは奈良北団地発、13時台~終車までは鶴川駅発が1時間に1本運転される。
運賃は鶴川駅~三輪緑山2丁目間が200円、それ以降は横浜市内均一料金210円である。なお、鶴川駅~三輪緑山2丁目間(岡上)は川崎市麻生区の飛び地となっている。
[編集] 鶴08(神奈中バスと共同運行)
- 鶴川駅→岡上→鶴川緑山住宅→岡上→鶴川駅
鶴川駅と鶴川駅から南下した丘の上にある鶴川緑山住宅を結ぶ循環路線で、神奈中バスとの共同運行である。終点側の三輪入口~鶴川緑山住宅間のみ町田市内であるため運賃が170円であるが、鶴川駅から通して乗車した場合は川崎市内運賃と同一額の200円である。
[編集] 鶴10(神奈中バスと共同運行)
- 鶴川駅→藤の木→千都の杜中央→鶴川駅
鶴川駅から北東部に向かったところにある新興住宅地『千都の杜』への循環路線で、神奈中バスが運行していた路線に小田急バスが後から参入した。経路は都道世田谷町田線から千都の杜に入り、鶴川第二小学校を経て鶴川駅に戻ってくる。
[編集] 鶴川駅→鶴川団地方面(鶴11・鶴12・鶴13 神奈中バスと共同運行)
- 鶴11:鶴川駅~鶴川二丁目~センター前~国士舘大学前~鶴川団地引返場
- 鶴12:鶴川駅→鶴川二丁目→センター前→鶴川団地引返場→団地南→鶴川二丁目→鶴川駅(北回り)
- 鶴12:鶴川駅→鶴川二丁目→団地南→鶴川団地引返場→センター前→鶴川二丁目→鶴川駅(南回り)
- 鶴13:鶴川駅~平和台入口~鶴川六丁目~国士舘大学前~鶴川団地引返場
※神奈川中央交通町田営業所の項を参照
[編集] 鶴26(神奈中バスと共同運行)
- 鶴川駅~平和台入口~鶴川台坂下~真光寺公園
鶴川駅と新たに開発された鶴川台地区を結ぶ路線として1998年に鶴23系統(鶴川駅~平和台入口~和光学園:現在廃止)を振り替える形で新設した路線である。神奈中バスと共同運行している。朝夕を中心に運行されており、日中は1時間に1~2本と少ないにも関わらず乗客はかなり多い。
終点の真光寺公園は神奈中バス鶴21系統『入谷戸』バス停に近い。
[編集] 柿生駅南口→神前橋方面 (柿20・21)
- 柿20:柿生駅南口~真福寺~下麻生~常盤橋~神前橋~こどもの国~神前橋~中恩田橋~町田ターミナル・町田バスセンター
- 柿21:柿生駅南口~真福寺~下麻生~常盤橋~神前橋~こどもの国
小田急バス唯一の町田駅まで至る路線で、現在は町田まで行く柿20系統とこどもの国までの区間便にあたる柿21系統が運転されている。
柿20系統は小田急バスの中でもかなりの長距離路線で、柿生駅南口を出て真福寺を経由した後、麻生不動入口から狭隘路を抜けて県道横浜上麻生線に出て上鉄鴨志田口へ至り、さらに環状4号をかすめてこどもの国方向へ向かい、こどもの国に立ち寄る。
こどもの国から先はこどもの国通りを南下して中恩田橋で右折、成瀬街道に入りそのまま町田ターミナルまで行き終点となる。復路は成瀬街道を経由する神奈中の路線と同じく町田バスセンター始発である。
柿20として町田まで向かうのは1日5本で、ほとんどの便は柿21として1時間に1~2本運行されている。
なお柿20:後乗り前降り、柿21:前乗り中降りと乗降方式が異なっている。
[編集] 柿生駅北口→横浜上麻生線方面(柿22・柿23・柿25)
- 柿22:柿生駅北口~下麻生~桐蔭学園入口~桐蔭学園
- 柿23:柿生駅北口~下麻生~桐蔭学園入口~市が尾駅(東急バスと共同運行)
- 柿25:柿生駅北口→下麻生→常盤橋→鴨志田団地→寺家町→常盤橋→下麻生→柿生駅北口(入庫便は甲神社入口止まり)
柿生駅北口から県道横浜上麻生線を経由して各方面へと向かう路線で、町田営業所の主力路線である。
中心となっているのは柿22系統で、桐蔭学園前のバスロータリーへと向かう路線である。平日土曜の通学時間帯は本数が非常に多く設定されており、雨天時には直行の臨時便まで出される。この際ロータリーだけでは手狭になるので、桐蔭学園の来賓客口にバスを待機させすぐに発車出来るようにしている。路線の性格上、休日は本数が少ない。
柿23系統は柿生駅北口と東急田園都市線市が尾駅を結ぶ路線で東急バスと共同運行している。1時間に3~4本運転しているが終バスが21時台と早い。
柿25はかつては鴨志田団地折返しであったが、寺家町へのバス乗り入れ開始に伴い寺家町を循環する形に変更した路線。入庫便は循環区間の最後の停留所である甲神社入口が終点になっている。
[編集] 柿24
もともと原町田駅~袋橋~柿生~調布駅という区間を走っていたものが柿生駅で分割された路線である。数少ない多摩川を渡る路線でもあるが、多摩川原橋付近の慢性的な渋滞により正常な運行が阻害されるようになり、調布駅南口に至る便は徐々に減少している。
若葉台駅発着便は2004年まで運行されていた稲城台病院行きを延伸したもので、運転時間・本数共に稲城台病院行きだった頃のものを踏襲している。ただし平日土曜は午前に4本、休日は午前3本午後2本の計5本と少ない。
現在主力となっているのは区間便である稲城駅発着便である。この便は途中で駒沢学園を経由するが、生田営業所の担当する稲02、新06より本数は少なく、どちらかといえば小田急多摩線からやや離れた地区を走るローカル線と言える。
柿24の運転間隔は柿生駅北口~下黒川間で1時間に1~2本程である。
[編集] 虹ヶ丘線(新21・新22・新23)
- 新21:新百合ヶ丘駅~山口台中央~真福寺~裏門坂~虹が丘営業所~嶮山スポーツガーデン
- 新22:新百合ヶ丘駅~山口台中央~真福寺~大谷
- 新23:新百合ヶ丘駅~山口台中央~真福寺~裏門坂~虹が丘営業所~嶮山スポーツガーデン~あざみ野駅
※新21・新23は東急バスと共同運行 東急バスは虹が丘営業所が担当
小田急小田原線新百合ヶ丘駅から真福寺・裏門坂を経由して東急田園都市線あざみ野駅へと向かう路線である。1989年の運行開始時から東急バスと共同運行しているが、当初は全便嶮山スポーツガーデン折返しだった。その後1991年にあざみ野駅まで延伸され現在に至る。 東急線と小田急線を縦に結ぶだけでなく、桐蔭学園の生徒の輸送も兼ねていることから乗客は非常に多く、ほぼ全区間で座席が埋まっていることがほとんどである。
運転間隔は新23が1時間に3~5本運転されている他、朝ラッシュ時間帯には新21が4往復している。
新22は新百合ヶ丘駅から大谷折返場までの路線で、主に中休やラッシュ時のバス待機の際に運行されている。新21~23は新百合ヶ丘駅を発着する他の路線とは違い町田営業所管轄の路線であるため駅と営業所の間を回送していては時間がかかるためである。
東急バス新百合線も参照。
[編集] 若01(京王電鉄バスと共同運行)
- 若葉台駅→若葉台パークヒルズ前→若葉台四丁目→若葉台駅
若葉台駅バスロータリー完成時に新設された路線の一つで、若葉台北西部にある若葉台パークヒルズを循環する路線である。全区間武相運賃区域を走るが、元から区間の短い路線であるため前乗り中降りの乗降方式を採用している。
[編集] 若11
- 若葉台駅~黒川
若葉台駅発着路線の出入庫路線で、小田急バス路線の中では吉祥寺駅~吉祥寺営業所線、武蔵境駅~武蔵境営業所線に次いで短い路線である。
[編集] 稲03
- 稲城駅~稲城市保健センター~駒沢学園
稲城駅と駒沢学園を結ぶ通学路線で、比較的本数は多い。
[編集] 稲城駅→向陽台方面(稲10・稲11・稲12 京王電鉄バスと共同運行)
- 稲10:向陽台→向陽台六丁目→稲城駅
- 稲11:稲城駅~向陽台六丁目~向陽台~長峰
- 稲12:稲城駅~向陽台六丁目~向陽台~長峰~若葉台駅
稲城駅から向陽台ニュータウンへと向かう路線で、京王電鉄バスとの共同運行である。多摩ニュータウンの開発に伴い路線が2度延伸されており、運転開始時向陽台止まりだったものが長峰、若葉台駅と伸びている。
現在は小田急便の場合朝夕の一部便に稲11が運行されている他は全て稲12として運行されている。しかし2005年に京王電鉄バスが長峰循環を朝夕に運行を開始したことから小田急バスは補助的役割に回ったといえる。
この路線は武相運賃区域を走行するため、後乗り前降り路線であるが、朝ラッシュの時間帯のみ乗降方式が前乗り中降りになる。
[編集] 成田空港アクセス路線(東急バス・京成バスと共同運行)
[編集] 羽田空港アクセス路線(東急バス・京浜急行バスと共同運行)
- 新百合ヶ丘駅~羽田空港
[編集] コミュニティバス受託路線
- iバス(右回り):稲城駅→平尾団地→栗平駅→若葉台駅→長峰→いなぎ苑→稲城市立病院→押立郵便局→矢野口駅→稲城市役所前→稲城駅
- iバス(左回り):稲城駅→稲城市役所前→矢野口駅→押立郵便局→稲城市立病院→いなぎ苑→杜の一番街→若葉台駅→栗平駅→平尾団地→稲城駅
- iバス(平尾団地-丘の湯間):平尾団地~栗平駅~若葉台駅~向陽台~稲城市立病院~押立郵便局~矢野口駅~京王よみうりランド駅~よみうりランド丘の湯
- 玉川学園コミバス(玉ちゃんバス):玉川学園前駅→月見ヶ丘→(さくらんぼホール・昼のみ経由)→木倉有楽→金井小学校→松風台→玉川学園前駅
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