小江戸 (列車)
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小江戸(こえど)とは、西武鉄道が、西武新宿駅~本川越駅間を西武新宿線経由で運行する特急列車の名称である。
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[編集] 運行概況
運行開始当初は全体として利用率が高く、日中には快速急行「川越号」を運転するほどであった。しかし、この快速急行の運行開始で日中は利用率が激減した。現在では、朝と夕刻以降のホームライナーとしての利用が多い。
愛称の「小江戸」は、本川越駅がある川越の街の通称に由来する。
全列車全車座席指定制を採用する。
[編集] 停車駅
- 西武新宿線も参照のこと。
- 西武新宿駅 - 高田馬場駅 - (東村山駅) - 所沢駅 - 狭山市駅 - 本川越駅
- 通常停車駅のうち、終点以外の3駅(高田馬場駅・所沢駅・狭山市駅)はすべて2面2線のホームのため、西武池袋線のように列車の待ち合わせ、特急専用改札の設置などが不可能である。ちなみに毎年6月頃、東村山駅に臨時特急電車が停車する。
[編集] 運行経緯
新宿線は池袋線とは運転系統が異なり、自然景観を中心とした観光地ではなく、川越や拝島等のような東京(新宿)への通勤地域として経営していた線区であったため、観光重視の5000系初代レッドアローを使用した特急列車を運行しなかった。
1976年に休日のみであるが、「おくちちぶ」号を西武新宿駅~西武秩父駅間を1往復を運行していた。また、ホームライナーと同様な形で試験的にむさし号を夕方に1本車庫のある所沢駅まで運転していた。
- 沿革
- 1976年、西武新宿線西武新宿駅から西武秩父線西武秩父駅まで直通する「おくちちぶ」を運行する。
停車駅は、西武新宿駅 - 所沢駅 - 飯能駅 - 芦ヶ久保駅 - 西武秩父駅。また、回送で下り西武新宿駅→所沢駅間の「むさし」の運行開始。 - 1980年、所沢駅→西武新宿駅間の「むさし」の運行開始。
- 後に、高田馬場駅にも停車をする。
- 1986年、西武新宿駅→所沢駅間の「むさし」運行区間を本川越駅まで延長。
- 1993年(平成5年)に10000系ニューレッドアローでこの列車の運行を開始した。理由としては他に以下のことが挙げられる。
- 従来の西武新宿線では、日中に走る列車が西武新宿駅やJR山手線に連絡する高田馬場駅から途中の田無駅より先の駅へ速達する列車が無く距離に比して時間が掛かること。
- 西武新宿駅~本川越駅間と競合する新宿駅~川越駅間を走るJR埼京線に対抗する。
- 西武新宿線を象徴する列車がなかったため。
[編集] 関連項目
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