大阿太駅
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大阿太駅(おおあだえき)は、奈良県吉野郡大淀町佐名伝にある、近畿日本鉄道吉野線の駅。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線の行違可能な地平駅。駅舎は上りホームの吉野寄りにあり、下りホームとは構内踏切で連絡している。便所は上りホームにあり、男女別の汲み取り式。
自動改札機はない。乗車時に限りJスルーカード・スルッとKANSAI対応カード共に券売機で使用可能だが、正式にはアナウンスされていない。
早朝・夜間には無人駅となる。
- のりば
- 吉野方面
- 橿原神宮前・大阪阿部野橋方面
[編集] 利用状況
- 2005年11月8日の調査結果によると、1日の利用客は279人。この数字は…
- 近鉄の全調査対象駅(323駅)中、299位。
- 南大阪線・吉野線の駅(43駅、他線接続駅含む)の中では、42位。
- 奈良県内の近鉄の駅(90駅)の中では、89位。
[編集] 駅周辺
- 大阿太観光梨園
[編集] 歴史
- 1929年(昭和4年)3月31日 吉野鉄道の駅として開業(設置当時の住所は宇智郡大阿太村佐名伝)。
- 1929年(昭和4年)8月1日 大阪電気軌道が吉野鉄道を合併。大阪電気軌道吉野線の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日 大阪電気軌道と参宮急行電鉄の合併により、新発足した関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併。近畿日本鉄道吉野線の駅となる。
[編集] 備考
- かつては梨狩りシーズンに大阪阿部野橋~吉野間に臨時快速急行「なし狩り号」が運転され、当駅にも停車していたが、隣の福神駅に特急が停車するようになってからは、梨狩りシーズンに臨時快速急行は運転されず、代わりに定期急行になし狩り号のヘッドマークを付けて運行するようになっている。
- 開業当時は宇智郡(現・五條市)唯一の近鉄(当時は吉野鉄道)の駅であったが、1952年(昭和27年)に宇智郡大阿太村佐名伝地区が吉野郡大淀町に編入されたため(五條市の発足はその5年後)、五條市は奈良県で唯一近鉄の路線がない市になった。
- 駅前に家が1軒もない。駅南側に集落があり、駅北側の大阿太高原に果樹園や観光梨園があることから、その中間に駅が作られたと考えられる,とする説もあるが駅の北側の高原の人家・人口は極めて希少。梨園が梨狩りなどで観光化したのは1970年代になってから。大阿太駅は開業当初から現在位置にあり、この位置に設置されたのはひとえに地形的理由による。駅は福神駅側からトンネルを出た位置にあり大阿太駅から吉野側はすぐに盛り土区間となっている。その先は佐名伝(さなて)御霊神社の背後をかすめて、山裾を巡って下市口駅に向かう。駅前に住宅地を造成しようとした跡があるが、既に開発計画は頓挫している。