出川哲朗
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出川 哲朗(でがわ てつろう、1964年2月13日 - )は日本のタレント、俳優。既婚。神奈川県横浜市出身。横浜市立栗田谷中学校、武相高等学校卒。マセキ芸能社所属。血液型B型。愛称「哲ちゃん(てっちゃん)」。俗に言う「リアクション芸人」の代表格、筆頭。因みに誕生日はヒロミ、ウッチャンナンチャンの南原清隆と同日だが、1つ年上。ウッチャンナンチャンとは横浜放送映画専門学院(現:日本映画学校)時代の同級生。また東京ヤクルトスワローズの大ファンでもある。 高校時代は悪童で鳴らし「切れたナイフ」と呼ばれ恐れられていた。
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[編集] キャラクター
マイクが壊れんばかりの大きなダミ声が特徴でよく声が裏返る。抱かれたくない男性タレントNo.1など、いわゆる「嫌われキャラ」で売っているが、ネタ振りをすれば確実に返してくる、場の雰囲気を読んで盛り上げ役に徹したりと、バラエティ番組の共演者(特にお笑い芸人)からの評価は高い。上島竜兵も「出川は上手い。あいつが転んでるのはすべてリアクション』と、出川のリアクション芸人としての力量を評価している。また、若手芸人の中には彼が座長を務める『劇団SHA・LA・LA』の芝居を見て熱心に研究していた者も多く、彼ら若手芸人も含め、俳優、ミュージシャン、作家などの間では秘かに彼を尊敬する者も少なくないと言われている。ちなみに、内村光良曰く「あの芸は全部天然」。
好きな芸能人は優香。今もなお、彼女のファンを熱心に続ける。
上島竜兵、ふかわりょうと並ぶ芸能界3大いじられ芸人(リアクション芸人)でもある。
出川はナインティナインの岡村隆史を「岡村隆史」とフルネームで呼んでいる為、後輩である岡村も出川を「出川哲朗」と呼び捨てで呼んでいる。
若手時代に「男はつらいよ」に2本チョイ役で出演している。本人のコメントによると撮影現場で渥美清に「君は普段何をしてるのかね」と尋ねられた。
[編集] 結婚
- 2004年3月31日、元モデル・レースクイーンの阿部瑠理子との婚約を発表。同年4月5日に結婚した。
- 瑠理子へのプロポーズは、テレビ朝日系『ロンドンハーツ』が全面バックアップ。田村淳らの企画・演出により5,000万円(推定)を費やしイタリア・ローマ市内でロケされた。出川は河畔のカフェで、ピアノで「星に願いを」を演奏した後プロポーズ。その際の言葉「あなたを心から愛ちていまちゅ。結婚ちてくだしゃい」(赤ちゃん口調)は、けだし名台詞となった。ちなみにこの時のピアノ演奏を絶賛したのが、かの早川義夫である。いわく、「最近、最も感動した音楽は、『ロンドンハーツ』というテレビ番組で、出川哲朗氏が弾いた「星に願いを」であった。場所はローマ。プロポーズをするために 練習した3分弱のピアノ演奏だが、これを超える音楽を僕は知らない。芸術は思ってもみないところにある」。
- その後行われた記者会見では、いくつかの事実が明らかに。娘から交際の事実を聞いた瑠理子の母親は「何で出川なの? 坂口憲二じゃないの?」と絶句したという。
- 結婚しても「抱かれたくないタレント」ナンバーワンの座だけは誰にも譲らないと宣言。アンアンの「抱かれたくない男ランキング」ではとうとう殿堂入りを果たした。
[編集] 笑っていいとも!事件
- 1998年8月20日、『笑っていいとも!』でテレフォンショッキングのゲスト出演した出川が、「高校野球見ました!? あの試合はすごかったですよね~」と裏番組の高校野球の中継(NHK及び朝日放送)の「PL学園×横浜高校・延長17回の死闘」について語っていた。しかし、これがスタッフの逆鱗に触れてしまったのか、荒井昭博プロデューサーから睨みつけられて会場全体が凍り付いて重い空気になる事態となってしまった。
この事件が大きく影響したのか、2000年のテレフォンショッキング出演以降、『いいとも!』の出演依頼がしばらく来なかった。結婚後の2004年9月頃、アルタの中心で愛を叫ぶ芸能人スペシャルで、カンニング竹山が相方の中島の奥さんにメッセージを送るのと、自分が奥さんの母に出川と呼び捨てをするのを止めてほしいのどちらかで票が多いほうが生電話できるという対決に勝利。出川と義母とのやりとりが放送され、出演解禁となった。また2005年5月5日、ロバートからの紹介でテレフォンショッキングに出演することになった。
- 放送の最後に会場全体で『いいとも!』の掛け声と共に右手をグーにして上げるが、『アッコにおまかせ』に出ていたこともあり、手をチョキにして上げてしまった過去がある。
[編集] ナイナイのオールナイトでの出来事~岡村との喧嘩?
- 2004年4月1日にナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)がパーソナリティをつとめるニッポン放送系『ナインティナインのオールナイトニッポン』(木曜25:00-27:00)に出演したが、そこには矢部浩之しかおらず、相方の岡村隆史はボイコットを企んでおり、25時40分(1時40分)ごろに姿を現し、出川と喧嘩となった。その後、出川と岡村は逢うたびに喧嘩をしている。
- 岡村はこの出川の結婚について、出川本人から『ロンドンハーツ』放映まで何の報告もなかったことが元で、出川に対する激しい不信感と怒りを募らせていた。テレビ朝日との契約上の問題があって、放映まで経緯を口外できなかったという事情があったのだが、それでも出川を先輩として信頼を寄せていた岡村は、事実関係を何ひとつ教えてくれなかったことがどうしても納得できなかった。岡村が、最初に結婚の一報を聞いたときのリアクションは「俺に何も言わんでいきなり結婚するってのは…。出川哲朗を絶対に許さへん」と、暫し絶句状態だったという。
- その際に岡村は、「好きな芸人が一人消えた、一番好きな芸人が結婚してもうて俺だけ取り残された感じや。せやから俺はアンタの事が嫌いや!」と言い、他の番組で共演した際にも「元芸人が何しに来たんじゃい! 早よ帰れや!」などと出川を罵倒していた。
- 更に岡村は「みんなはあんたに『おめでとう』と言うてはるみたいやけど俺は『おめでとう』なんて絶対に言わん。『さよなら』は何度でも言うてやる。さよなら出川哲朗、ありがとう出川哲朗」と絶叫していた。
- 矢部曰くこの一件以降、岡村と出川は『オールナイトニッポン』以外の番組でも会うたびに必ずと言っていいほど激しい口論や喧嘩を繰り広げているという。
- その後、岡村が出川をカラオケに誘う際「今カラオケにおるから嫁はん連れて来いや!」と要求し、それに応じた出川が本当に瑠理子夫人を連れてきたところ、岡村は「何で嫁なんか連れて来んねや!」と掌を返した。それに対して出川は「お前が連れて来いって言ったんだろ!」と、また口論になったという。
- 2006年2月2日放送の同番組にも「お前、ふざけんなよ」と電話を掛けてきており、岡村は「お前、絶対来るなよ」と言っていたにも関らず登場したため岡村と喧嘩をし、挙句の果てには熊田曜子と言ってしまった。そのため岡村からは「何回も言うなや」と激怒されていた。更に出川は岡村に対し、「リスナーに謝れ、俺もリスナーを代表として来ているんだ」と言ったが、岡村は断固して「リスナーには言わなあかんねんけど、何でお前に言わなあかんねんや」と言っていた。そのため岡村の怒りはますますエスカレートし、挙句の果てにはスタジオを追い出された。
- 更に出川は岡村だけではなく、千秋にも逢うと必ず喧嘩をする。
- 更に、岡村と喧嘩している割には『めちゃ²イケてるッ!』の「恋のかま騒ぎ」では「デガ子」として出演している。ほかにも同番組でこっそりナインティナインからよゐこ・有野晋哉の結婚を結婚報告記者会見前に教えて貰った。だが出川がよゐこのマネージャの女性と結婚すると勝手に思いこんでしまい、結婚相手をちゃんと伝えるまでに時間がかかってしまった。
しかし一連のケンカは芸人特有のネタであり、現在も岡村と出川は厚い親交がある。実際2006年の24時間テレビで『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』の『人間性クイズ』で鞭でひたすら叩く出川に対して岡村がマジギレするという二人のケンカ芸が披露され、出演者のKAT-TUNらが驚いた表情だった。
- 2006年12月14日放送の「ナインティナインのオールナイトニッポン」にも出川は出演し、岡村には叙々苑カップ(ゴルフ)の招待状が送られたが、出川には送られてこなかったため不満だった様子であった。
更にゲストで出演した布施明に対して下ネタの話をしていたのに対し、出川は触れてしまったため、ナイナイの2人に怒られていた。
[編集] ものまね
- 特徴のあるダミ声は、ものまねのネタの格好の餌食。
- よく「やばいよやばいよ」と言うため、彼の真似をする者(松村邦洋、原口あきまさ、中居正広など)は、決まって「やばいよやばいよ」と言う。また、ボキャブラ天国のイメージが強いのか、語尾が「タモさ~ん」で締められる事も多い。
- しかし学生時代からの同期、内村光良は出川の真似について「みんな哲ちゃんの真似をする時『やばいよやばいよ』って言うけど『ほったら~ほったら~(そうしたら~)』の方がよく使っている」として「ほったら~」を多用して真似をする。また内村は、「みんなには黙っといて」と言う時のポーズ(「しーっ」のアクション)は、普通は人差し指を唇の前に立てるが、出川の場合は何故か人差し指を額に当てる癖があることも指摘している(本人曰く、目は口ほどにものを言うからだとか)。しかも、声が大きいため、内緒話になっていない。
出川のものまねをする芸能人
など
[編集] 晴れドキでの出演情報
- 中部日本放送(CBC)土曜日のローカル番組『晴れドキ』ではテンションが高く、板東英二によく注意される。
- ネタトークとしてだが青木まなアナが出川に告白して、当時既に現夫人と付き合いがあった為出川が断ったという話がある(当の青木アナは出川がゲストという立場を気遣って「出川哲朗に振られたアナウンサー」と自分で言うこともある)。
- 2004年中日ドラゴンズのリーグ優勝の時は、ヤクルトスワローズのファンにも拘らず、スタッフの必死の頼み込みでドラゴンズのユニフォームを着て番組に出演した。その10年前には「大阪の巨人ファンのために」と背番号33番のユニフォームを着て大阪で宙に舞っていた。
- 島田紳助の事件の時に芸能ファイルというコーナーでは、ノーコメントのますだおかだに対して「紳助さんは理不尽な事では怒る人ではない」と自信を持って弁護していた(翌日の『アッコにおまかせ!』でもほぼ同様の発言)。
- 2005年9月24日放送で、念願の愛知万博の中継をした。当初の予定ではトヨタ記念館なども回る予定だったが、結局企業パビリオンや外国館の手前でスタッフの万博の思い出を聞くコーナーとなってしまった。また、Tシャツや帽子・バッグなども愛知万博グッズに揃えていた。イタリア館で若狭敬一アナに「出川さん、イタリアにはどんな思い入れがあるのですか?」という問いに、「僕は前の奥様にプロポーズした場所です」と答え、速攻に「前の?」と突っ込まれ慌てて訂正していた。余談だが、空いているキューバ館の入場をしきりに視聴者に薦めていた。
- 2005年9月24日午後の芸能ファイルは万博会場のCBCスタジオで芸能情報でのコメントをする為待機。安達祐実と井戸田潤の結婚の話題の時には、安達親子とはカレーのCM以前からの面識があり、母親の安達有里と兄とも仲が良い事も明かした(この事は『クイズ!ヘキサゴン』で安達と共演した時にも話題となった)。さらに2006年4月22日にも安達有里と面識がある事を語り、写真集を見て「違った意味で興奮している」と語った。
- 以前出演していた佐藤めぐみが久しぶりにゲストに来た時には異様な仲良しぶりをアピールし、話もよく振っていた。
- 2006年1月28日放送の『晴れドキ』の芸能コーナーで、岡村隆史と熊田曜子のデート報道に「ふざけんなよー」と怒っていた。その後、2月2日に放送されたニッポン放送系の深夜番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(木曜25:00-27:00)上記の件でナインティナインの岡村隆史に対し怒りを表していた出川は生放送中にニッポン放送へ乱入し、パーソナリティである岡村に「お前、リスナーに対して謝罪しろ!」と言ったが、岡村は反論して「リスナーには謝らなあかんけど何でお前に謝らなあかんのや」と言われ、岡村を激怒させてしまった為スタジオを追い出された。
- 2006年2月11日放送の芸能コーナーで、未成年者の飲酒・喫煙を容認するとも捉えられる発言をし、コーナー終了後に謝罪した。
[編集] 主な出演番組、映画、CMなど
[編集] バラエティ・情報番組など
- 内村プロデュース(テレビ朝日系)
- ロンドンハーツ(テレビ朝日系)
- アッコにおまかせ!(TBS系)
- 踊る!さんま御殿!!(日テレ系)
- 晴れ・どきドキ晴れ→晴れドキ(CBCテレビ、東海地方ローカル)
- 島田検定!! 国民的潜在能力テスト(TBS系)
- 桂芸能社シリーズ(TBS系)-司会
- ぐるぐるナインティナイン(日本テレビ系、ゴチになりますSP(デガチャンマン))
- それ行け!なんでも宣太郎(テレビ東京)
- 気分はワイルド(朝日放送・テレビ朝日系)
[編集] ドラマ
- 月曜ゴールデン「おばさん会長・紫の犯罪清掃日記 ゴミは殺しを知っている7」(TBS)
- 月曜ゴールデン(旧月曜ミステリー劇場)「税務調査官・窓際太郎の事件簿」(TBS)
- 火曜ドラマゴールド「バカラ 疑惑のIT株長者に賭けた女」(NTV)
[編集] 映画
- 「男はつらいよ」第37作・幸福の青い鳥。第39作・寅次郎物語。
[編集] 関連書籍
- 「リアクションスター ~サムイの島からこんにちは~」(文芸社)
[編集] 関連項目
[編集] 特徴
- 大事な所でかむ
- 口癖が「リアルに~」・「やばいよやばいよ」・「ぶっちゃけ」
- 「ぶっちゃけ、正直に話しましょうよ」とトークバラエティ番組で共演者に言うが、自身のぶっちゃけ話はあまりしない傾向である
- よくむせる
- 思い込みが激しく、一人でテンションがあがる
- 声がすぐ裏返る。
- 人に笑われたら「アハハじゃないよアハハじゃ!」とキレる
- 内緒話をしようとするが声が大きくて丸聞こえ
- たまに言葉のチョイスを間違える
- 物の名前を間違える
- 言い間違いを最初は必死に否定してVTRで確認したら納得する
- 図星を指されると「ちょっと言ってる意味がよくわからないなー」とごまかす
- 最近は「アンタらにはつくづくだよ!!」という捨てゼリフをよく吐く
- 指で数を数えるとき親指から数える(そのため4を数えるのに苦労する)
- 「鼻水はリアクション芸人にとってダイアモンドの結晶だ!」とよく言う
- 「全身タイツはリアクション芸人にとってのフォーマル(正装)だ!」とよく言う
[編集] 余談
- 出川哲朗をモデルに描かれた「リアクション☆スター」という書籍が存在する。リアクション芸人日本代表チーム入りし、リアクション芸人のワールドカップである「ヨゴレワールドカップ」にキャプテンとしてチームを率いて出場する、という役どころ。
- かつてテレビ番組でプレイステーション2のロゴの入ったTシャツを着ていたことから、一部のインターネットコミュニティではプレステ及びその関連製品を盲目的に愛している人を出川と呼んだりすることがある。出川哲朗自身がプレステマニアというわけではない。
- 出川哲朗という人物を最初にネタにしたのはウッチャンナンチャン。オールナイトニッポンに『男・出川哲朗』のコーナーがあった。
- ネプリーグのファイブボンバーでは正解率がかなり低い。2006年5月8日放送では、2セット連続不正解のためレギュラー放送で初めて3セット消化せずにネプチューンチームの敗北を決めてしまった。
- ORANGE RANGEのNAOTOが彼のファンだということで「*~アスタリスク~」のレコーディングに参加した事がある。最初この依頼を受けた時このことを瑠璃子夫人に話したところ、「オレンジレンジがアンタのファンなわけないでしょ! どうせドッキリに決まってるでしょ!!」と言われ、レコーディングスタジオでは隠しカメラを探した事がある。
- 高校時代の後輩にパンチ佐藤がおり、テレビ番組で共演すると出川は「そうだよなー、パンチ」などと先輩風を吹かせる。