乃木神社
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乃木神社(のぎじんじゃ)は、明治時代に活躍した軍人、乃木希典を祀った神社。日本国内に複数の乃木神社がある。乃木の出身地の下関市や別邸のあった那須塩原市、など、乃木ゆかりの地に多い。
乃木神社のある栃木県内に同じよみの野木神社があるが、由来が全く異なることに注意する必要がある(野木神社は伝承によれば4世紀ごろ創立)。ただし、乃木希典は自身の姓とよみの同じ野木神社を特別な神社だと考え、数回参拝したほか奉納も行っているので、全く無関係というわけでもない。
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[編集] 主な乃木神社
主な乃木神社を設立順に掲載する。
[編集] 那須塩原市の乃木神社
栃木県那須塩原市の、日清戦争後に乃木が閑居した別邸の敷地内にある。1915年創立許可。1916年竣工。旧社格は県社。例祭は9月13日。
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- JR西那須野駅
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[編集] 京都乃木神社
京都の乃木神社は1916年9月に創建された。建立の中心となったのは、村野山人翁である。氏は、薩摩(鹿児島県)出身で、豊州の門司鉄道をはじめ、摂津、山陽、南海、京阪等の各鉄道の取締役を歴任した人物である。明治天皇の御大葬の際、京阪電車の会社代表として参列。その場において乃木将軍夫妻の殉死を聞き、強い衝撃と感銘を受け、ある決意をした。それは、乃木将軍の1周忌に、自らは会社奉職を辞し、全財産を投じて、乃木将軍の人と形(なり)・日本人の心を後世に伝えることに尽くそうとした。それが、明治天皇の陵の麓に神社を立てることであり、精神の高揚を図ることであった。ここに京都の乃木神社の由縁がある。
- 神門=樹齢3千年という台湾檜1幹で立てられたという大門である。乃木将軍は、第3代の台湾総督で歴代総督のなかでは、現地の人々から唯一慕われた総督で、神社創建の際、現地人が喜んで大木の切り出しに協力したという逸話がある。
- 璞号・壽号=将軍の愛馬で、ロシアの将軍ステッセルから贈られた白馬・壽号とその子馬・璞号の銅像が社頭を守るように建っている。
- 長府乃木旧邸=乃木将軍の幼少のとき、父希次は江戸麻布にあった毛利藩に仕える武士であった。藩主の要請で藩の改革を提言したところ、そのことを快く思わない幹部藩士に陥れられ、一家は江戸を追われ閉門蟄居の身隣となり、その後、国元の長府で暮らすことになったときの住まいを再現したものである。
- 記念館=日露戦争のとき第3軍司令部として使用された民家を、神社創建時に、現地で家主から建物全体を買い上げ、そのまま移築したものである。従って建物の腰石も現地で使われていた物であり、5億年以上前に形成されたという「漣痕」模様の化石がみられる成珪岩という実に珍しいものである。
- 宝物館=乃木将軍直筆の巧みな筆使いの書をはじめ、親交深かった部下や日露戦争で息子を失った親、遺族に宛てた手紙等があり、乃木将軍の在りし日の人柄が偲ばれる。
- 乃木将軍景仰の碑=日露戦争終結後、多数のロシア軍捕虜が大阪浜寺に護送されてきた折、敵味方の別なくステッセル将軍と会見した乃木将軍の心に感服した大阪の一女史に依頼されて徳富蘇峰が揮毫したものである。
- 巡洋艦吾妻の主錨=日露戦争時、装甲巡洋艦として活躍した吾妻は、昭和19年引退したが、京都府出身旧海軍従軍者の熱願によって慰霊のモニュメントとして移設、安置された。
- その他=乃木神社には、多くの著名な彫刻家の作品がさりげなく置かれているのも珍しい。後藤貞行(愛馬疾走)梶佐太郎(大瓶七宝焼)小倉祐一(乃木将軍胸像)柚月芳(壽号・璞号)大塚明(大漁船)藤木康成(乃木少年米搗きの像)
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[編集] 下関市の乃木神社
山口県下関市にある。1920年竣工。地元では学問の神様として知られている。旧社格は県社。例祭は9月13日。
1914年、郷里に乃木記念館が結成され、乃木希典が幼少時代を過ごした旧家を復元し、乃木の幼少期の像や遺品などを展示する乃木記念館とした。1920年、乃木記念館に隣設して乃木希典を祀る乃木神社が造営された。
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[編集] 東京都の乃木神社
東京都港区赤坂の、乃木夫妻が自刃した邸宅の隣地にある。1919年創立許可。1923年設立。旧社格は府社で、現在は神社本庁の別表神社。例祭は9月13日。
1913年、東京市長・阪谷芳郎が中心となって、乃木希典を敬慕する人々による中央乃木会を設立し、1919年、当社の創建を申請・許可され、1923年11月1日に鎮座祭が行われた。
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[編集] その他の乃木神社
北海道室蘭市に乃木神社がある。
このほか、滋賀県蒲生郡安土町、香川県善通寺市にも乃木神社がある。
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