ギリシャリクガメ
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ギリシャリクガメ | ||||||||||||||||||
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ギリシャリクガメ Testudo graeca |
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Testudo graeca Linnaeus, 1758 | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
ギリシャリクガメ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Greek tortoise |
ギリシャリクガメ(Testudo graeca)は、爬虫綱カメ目潜頚亜目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるカメ。
目次 |
[編集] 分布
種小名のgraecaもギリシャの意だがギリシャの固有種ではない。
アフリカ大陸北部、ユーラシア大陸(旧ユーゴスラビアからイランにかけて)
[編集] 特徴
甲長は亜種によって異なるが20~30cm。背甲の模様がギリシャ織のように見えることが名前の由来。 後肢に突起状の鱗があり、左右の臀甲板が1つになっているが亜種などにより例外がある。
[編集] 生態
砂漠や乾燥した草原、荒地に生息する。亜種によっては夜間や冬季等温度が低くなる時は穴を掘ってその中で過ごす。草食性で植物の葉、花、果実等を食べる。繁殖形態は卵生。
[編集] 亜種
多くの亜種に分けられる。それぞれを独立種としたりさらに未記載種がいるとの説もあり亜種の数には変動がある。 (亜種は英語版ウィキペディアのGreek Tortoiseの項を引用)
- Testudo graeca graeca Linnaeus, 1758 ムーアギリシャリクガメ
- Testudo graeca anamurensis (Weissinger, 1987)アナムールギリシャリクガメ
- Testudo graeca antakyensis Perälä, 1996
- Testudo graeca armenica Chkhikvadze & Bakradze, 1991 アルメニアギリシャリクガメ
- Testudo graeca buxtoni (Boulenger, 1920)
- Testudo graeca floweri (Boulenger, 1935)
- Testudo graeca iberia Pallas, 1814 トルコギリシャリクガメ
- Testudo graeca lamberti Pieh & Perälä, 2004
- Testudo graeca nabeulensis Highfield, 1990
- Testudo graeca nikolskii Chkhikvadze & Tunijev, 1986 ニコルスキーギリシャリクガメ
- Testudo graeca pallasi Chkhikvadze & Bakradze, 2002
- Testudo graeca soussensis Pieh 2000
- Testudo graeca terrestris Forsskal, 1775 アラブギリシャリクガメ
- Testudo graeca zarudnyi Nikolsky, 1896 イランギリシャリクガメ
[編集] 人間との関係
ペットとして飼育されることがあり国内にも輸入されている。亜種分けをせずに販売されることもあり、分類が混沌としている本種においては販売時に明記されている亜種名が必ずしも的確とは限らない。分布が広く地域によっては冬眠をする亜種(個体群)を入手できれば温暖な地域では冬眠による周年屋外飼育も可能だが、逆に冬眠をしないアラブギリシャリクガメ等を屋外飼育させた場合は日本の冬を乗り切れず命を落としてしまうことも考えられる。
[編集] 関連項目
[編集] 引用文献
- Greek Tortoise (September. 8, 2006, 09:36 UTC). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from http://en.wikipedia.org/wiki/Greek_Tortoise
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