ラジオNIKKEI杯2歳ステークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラジオNIKKEI杯2歳ステークス( - にっけいはいにさい - )は、阪神競馬場の芝2000mで行われる中央競馬の競走である。GIIIに格付けされている。
[編集] 概要
1984年のグレード制導入時に2歳(当時の馬齢表記では3歳なので競走名には3歳とつく)牡馬路線と牝馬路線の差別化のために関西地区の2歳牝馬限定マイル重賞、ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークスとして、関東地区のテレビ東京賞3歳牝馬ステークスと共に開設。
1991年に関西地区の2歳GIとして定着していた阪神3歳ステークスが2歳牝馬限定GIの阪神3歳牝馬ステークスに変更されると、舞台を芝2000mに移すと共に牡馬・騸馬の競走に変更され、名称もラジオたんぱ杯3歳ステークスとなり、朝日杯3歳ステークスに間に合わなかった馬、あるいは翌年のクラシック路線へ向けて長めの距離の競走を使って行きたい馬の目標として定着し、ナリタタイシン、タヤスツヨシ、アドマイヤベガ、アグネスタキオンなど多数のクラシックホースを生み出し、優勝馬は朝日杯フューチュリティステークス優勝馬に匹敵する水準を保っている。2000年からは牝馬も出走可能な競走に変更されている。
特に2000年は翌年の皐月賞を制するアグネスタキオン、翌年の日本ダービー・ジャパンカップを制し年度代表馬となるジャングルポケット、同じく翌年のNHKマイルカップ・ジャパンカップダートを制するクロフネの3頭で決着する非常にレベルの高いレースとなった。さらに近年はクラシック路線を目指す上で朝日杯フューチュリティステークスをあえて回避しこの競走を目標とする馬が増えるなど朝日杯フューチュリティステークスよりも水準の高いメンバーが集まる事もある。
また、牡馬が出走できる競走に変更されて以来、まだ現役のヴァーミリアンを除く偶数年の優勝馬が後にGIを制している。さらに、コスモバルクを除く奇数年の優勝馬はGIで勝利していない。
この競走の優勝杯を寄贈している日本短波放送は2003年10月1日に社名を日経ラジオ社に変更し、翌2004年4月1日には局名をラジオたんぱからラジオNIKKEIに改称したが、2004年、2005年の競走名は旧局名のままであった。2006年よりラジオNIKKEI杯2歳ステークスに変更された。
[編集] 歴代の優勝馬
ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス(芝1600m)
回数 | 年月日 | 優勝馬 | 騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 1984年12月9日 | ニホンピロビッキー | 河内洋 | 田中耕太郎 |
第2回 | 1985年12月8日 | ダイナカンパリー | 樋口弘 | 浜田光正 |
第3回 | 1986年12月7日 | ドウカンジョー | 田島信行 | 池江泰郎 |
第4回 | 1987年12月13日 | プリンセススキー | 田島良保 | 田中耕太郎 |
第5回 | 1988年12月11日 | タニノターゲット | 小島貞博 | 戸山為夫 |
第6回 | 1989年12月10日 | レガシーワイス | 武豊 | 坂口正大 |
第7回 | 1990年12月22日 | イソノルーブル | 五十嵐忠男 | 清水久雄 |
ラジオたんぱ杯2歳ステークス(芝2000m)※2000年度まではラジオたんぱ杯3歳ステークスとして施行 ※1999年度まで牡・騸限定、2000年度より牝も出走可能
回数 | 年月日 | 優勝馬 | 騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|
第8回 | 1991年12月21日 | ノーザンコンダクト | 藤田伸二 | 伊藤修司 |
第9回 | 1992年12月26日 | ナリタタイシン | 清水英次 | 大久保正陽 |
第10回 | 1993年12月25日 | ナムラコクオー | 上村洋行 | 野村彰彦 |
第11回 | 1994年12月24日 | タヤスツヨシ | 小島貞博 | 鶴留明雄 |
第12回 | 1995年12月23日 | ロイヤルタッチ | O.ペリエ | 伊藤雄二 |
第13回 | 1996年12月21日 | メジロブライト | 松永幹夫 | 浅見国一 |
第14回 | 1997年12月20日 | ロードアックス | 岡部幸雄 | 藤沢和雄 |
第15回 | 1998年12月26日 | アドマイヤベガ | 武豊 | 橋田満 |
第16回 | 1999年12月25日 | ラガーレグルス | 佐藤哲三 | 大久保正陽 |
第17回 | 2000年12月23日 | アグネスタキオン | 河内洋 | 長浜博之 |
第18回 | 2001年12月22日 | メガスターダム | 渡辺薫彦 | 山本正司 |
第19回 | 2002年12月21日 | ザッツザプレンティ | 河内洋 | 橋口弘次郎 |
第20回 | 2003年12月27日 | コスモバルク | 五十嵐冬樹 | 田部和則 |
第21回 | 2004年12月25日 | ヴァーミリアン | 武豊 | 石坂正 |
第22回 | 2005年12月24日 | サクラメガワンダー | 安藤勝己 | 友道康夫 |
[編集] 関連するレース
- ラジオNIKKEI賞(7月 福島競馬場)