マロニエ号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マロニエ号(マロニエごう)は、関東自動車が運行する宇都宮発着の昼行高速バスの愛称。2001年から2006年までは都市間高速バスのマロニエ新宿号も存在した。なお本稿でもマロニエ新宿号の内容を一部記載するが、便宜上マロニエ新宿号を「新宿線」とする。
愛称の由来は栃木県の県木であるトチノキの一種、セイヨウトチノキ(fr:Marronier)から。
目次 |
[編集] 沿革
- 1989年12月 千葉交通との共同運行で成田線開設、両社2往復担当で計4往復。
- 1994年11月 成田線を増発、両社3往復で計6往復。
- 1997年 7月 太田・足利・佐野~成田線「メープル号」開業に伴いブルーリボン1台を佐野営業所へ転出。
- 1999年 7月 スーパーハイデッカー導入。
- 桐生・足利・佐野~成田線「サルビア号」開業に伴いセレガFD1台を佐野営業所へ転出。
- 「メープル号」を館林経由に変更。
- 2000年 7月 成田線を増発、両社5往復で計10往復。
- 2000年 8月 東野交通が黒磯・宇都宮から羽田空港行きの会員制バスを片道のみ運行(2000年12月廃止)
- 2000年12月 東京空港交通との共同運行で羽田線開設、関東3往復、東空交2往復の計5往復。
- 2001年 7月 羽田線の東京空港交通担当便を1往復増発、計6往復になる。
- ジェイアールバス関東と共同で新宿線開設、両社5往復担当で計10往復。鹿沼インター入口BS新設。*2002年 2月 鹿沼インター入口BSを鹿沼インター通り上から鹿沼市役所北犬飼コミュニティセンター敷地内に移転。
- 2002年 5月 新宿線で平日限定で新宿~宇都宮間の運賃を2000円から1700円に値下げ(2003年3月まで)
- 2002年 7月 羽田線に東野交通が参入して黒磯発着便1往復を担当、羽田~宇都宮間は7往復になる。
- 2002年12月 新宿線の下り便が全便東京駅経由になる。(それまでは下り最終便のみが東京駅経由)
- 2003年11月 羽田線の東野担当便が西那須野駅にも停車。
- 2004年 7月 新宿線が佐野プレミアムアウトレット経由になる。
- 2006年 2月 新宿線から関東自動車が撤退、新宿線の車両も成田線・羽田線と共通化。
- 2006年 8月 新宿線下り便の東京駅経由を廃止し、代わりに王子駅に停車。鹿沼バスターミナルを新設し新宿線のみ使用。
- 2006年 9月 羽田線が佐野プレミアムアウトレット経由になる。
[編集] 運行経路
経路中の太字は停留所
- 成田線
- 新空港自動車道~成田JCT~東関東自動車道~首都高速道路湾岸線~葛西JCT~C2中央環状線~江北JCT~S1川口線~川口JCT~東北自動車道~鹿沼IC~鹿沼IC入口BS~鹿沼インター通り~国道119号~宇都宮市内(JR宇都宮駅・柳田)
- 東北道が悪天候や大渋滞などで大幅な遅れが見込まれる場合はまれに国道408号を、首都高川口線が渋滞の場合は川口JCT~小菅JCT間で東京外環自動車道~6号三郷線を迂回することがある。
- 将来東京外環自動車道または首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の東北道~東関東道間が開通した場合は経路の変化が予想される。
- 羽田線
- 首都高速道路湾岸線~葛西JCT~C2中央環状線~江北JCT~S1川口線~川口JCT~東北自動車道~佐野藤岡IC~国道50号~佐野プレミアムアウトレット~国道50号~佐野藤岡IC~東北自動車道~鹿沼IC~鹿沼IC入口BS~鹿沼インター通り~宇都宮市内(東武宇都宮駅・JR宇都宮駅・柳田:経路省略)~国道4号(東野交通担当便のみ柳田以北:東野交通本社営業所・氏家駅・矢板駅・東野交通大田原営業所・西那須野駅・黒磯駅)
- 新宿線(2006年8月以降、経路の変遷はマロニエ新宿号の項を参照)
- 明治通り~池袋駅東口(ビックカメラ池袋本店パソコン館前:上りのみ)~明治通り~王子駅~国道122号(北本通り)~王子北出入口~首都高C2中央環状線~江北JCT~首都高S1川口線~川口JCT~東北自動車道~佐野藤岡IC~国道50号~佐野プレミアムアウトレット~国道50号~佐野藤岡IC~東北自動車道~鹿沼IC~鹿沼バスターミナル~鹿沼インター通り~砥上~鹿沼インター通り~滝谷町~国道119号~宇都宮市内
- 東北道が通行できない場合は国道122号を迂回する場合がある。
[編集] 運賃
- 成田線
- 鹿沼IC入口発着:3900円(小児1950円)
- 宇都宮市内発着:4070円(小児2040円)
- 羽田線
- 佐野プレミアムアウトレット発着:2500円(小児1250円)
- 鹿沼IC入口発着:3300円(小児1650円)
- 宇都宮市内・氏家駅発着:3500円(小児1750円)
- 矢板駅発着:3700円(小児1850円)
- 西那須野駅・黒磯駅発着:4000円(小児2000円)
[編集] 予約
- 宇都宮・黒磯発
- 基本的に予約が必要だが、当日空席があれば乗車可能。(但し運転士は釣り銭を持っていないため事前に両替しておくこと)
- 関東自動車の予約センターの他、同社のバス営業所や大手旅行エージェント、発車オーライネットでも1か月前から予約を受け付ける。
- 成田空港発
- 京成バスのチケットカウンターで乗車当日に発売する。
- 羽田空港発
- 東京空港交通のリムジンバス自動券売機およびチケットカウンターで乗車当日に発売する。
[編集] 車両
- 関東自動車
- 日野・セレガが主力で、1999年から2001年にはセレガGDと同時に三菱ふそう・エアロクイーンを、2003年には初期に導入したブルーリボンの代替でいすゞ・ガーラを導入している。全車トイレ・カード式公衆電話付きで座席定員は40~42人。新宿線では貸切車からの改造車も充当されていた。
- 運行当初は駒生にあった宇都宮観光営業所が担当していたが、現在は簗瀬営業所が担当する。
- 新宿線廃止までは各路線毎に使用車両が限定されていたが、現在は共通化している。
- 東野交通(羽田線)
- 那須リゾートエクスプレス号と共通のセレガが主に使用される。後部に那須岳ロープウェイのラッピング広告が貼られている。担当は黒磯営業所。
- 千葉交通(成田線)
- 三菱ふそう・エアロクイーンを使用。運行初期には関東自動車バージョンの塗装を施したエアロバスを専用車に充てていた。担当は多古営業所)
- 東京空港交通(羽田線)
- 主にトイレ付き・補助席付き52人乗りの日産ディーゼル・スペースアローを使用。担当は羽田事業所。
[編集] 関連路線
- 関東自動車
- 東野交通
- 那須リゾートエクスプレス号 - 新宿~那須・塩原方面への高速バス
- かざはな号 - 矢板・大田原・黒磯からの成田空港リムジン(2006年10月廃止)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 関東地方のバス路線 | 空港連絡バス | 千葉交通 | バス関連のスタブ記事