ネスカフェ
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ネスカフェ(Nescafé)はネスレが製造しているインスタントコーヒーである。NestleとCaféの造語である。世界的に販売されており、中東では、伝統的な製法によるコーヒーとヨーロッパ由来の製法によるコーヒーとを峻別し、後者をNescafeと呼称するところも多い。
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[編集] 日本におけるネスカフェ
1950年代から日本で販売されていたと思われる。作家・北杜夫が1960年の著書「どくとるマンボウ航海記」の冒頭の文中に登場させていた。また当時、国産食品メーカー(不二家等)がネスカフェに競合する類似商品を相次いで発売したが、ネスカフェは「モトのかかったブレンドです」と品質面でアピールし、国産メーカーの挑戦を退けた。以来、「世界中どこでも、ネスカフェ」のキャッチコピーの示す通り、日本に根を下ろしただけでなく、世界共通言語的なブランドと言うアピールを展開していた。その後、オリジナルの「ネスカフェ」を「ネスカフェ・エクセラ」と改名した。パッケージデザインは一貫して円柱型で、黒基調のラベルと白の"NESCAFE"ロゴが基本的特徴である。また、近年は大塚ベバレジと提携して缶コーヒーのシリーズを発売するなど、製品バリエーションを拡大し、さらに最近はカフェレストラン「Cafe Nescafe」を首都圏や関西などに展開しており、東名高速道路の海老名サービスエリア(下り)にも店舗がある。
[編集] ゴールドブレンド
ネスカフェの上級ブランド(アメリカ等では、"Taster's Choice"というブランドがあった。関連は無いが)で、日本ローカルの製品と思われる。かつては、「違いがわかる男のゴールドブレンド」のキャッチコピーで各界の有名人をCMに出演させ、通の選ぶブランドというイメージを固めて来た。現在のキャッチコピーは、「違いを楽しむ人の、ネスカフェ・ゴールドブレンド」。使用曲は「目覚め―ネスカフェ・ゴールドブレンドのテーマ」で不変。
エクセラと共に、製法、そしてパッケージデザインも変化し、かつては丸みを帯びた直方体だったが、現在はほぼ完全な直方体となっている。また、カフェインを97%カットした「赤ラベル」(現在の商品名は「カフェインレス」)もラインアップしている。
[編集] CMに出演した主な有名人
- 1970 松山善三 (映画監督)
- 1971 黛敏郎(音楽家)
- 1972 中村吉右衛門 (歌舞伎役者)
- 1972 遠藤周作 (小説家)
- 1973 池坊専永 (華道家)
- 1974 北杜夫 (小説家)
- 1975 岩城宏之 (音楽家)
- 1976 清家清 (建築家)
- 1977 野村万作 (狂言師)
- 1978 二谷英明 (俳優)
- 1979 江藤俊哉 (音楽家)
- 1979 曾田雄亮 (陶芸家)
- 1981 後藤純男 (日本画家)
- 1981 石丸博 (音楽家)
- 1981 阿川弘之 (作家)
- 1982 やまもと寛斎 (ファッションデザイナー)
- 1983 観世栄夫 (能楽師)
- 1984 由良拓也 (レーシングカーデザイナー)
- 1985 沢井忠夫 (箏曲奏者)
- 1986 高倉健 (俳優)
- 1987 靃見芳浩 (経済学者)
- 1988 小田和正 (シンガーソングライター)
- 1991 宮本輝 (小説家)
- 1992 坂東八十助 (歌舞伎役者)
- 1993 宮本亜門 (演出家)
- 1994 錦織健 (オペラ歌手)
- 1995 川瀬敏郎 (花人)
- 1996 石丸幹二 (劇団四季 俳優)
- 1997 熊川哲也 (バレエダンサー)
- 1998 和泉元彌 (狂言師)
- 1999 山本容子 (銅版画家)
- 2000 松本幸四郎(歌舞伎役者)、市川染五郎(歌舞伎役者)、松たか子(女優)
- 2000 野口健 (アルピニスト)
- 2001 外尾悦郎 (彫刻家)
- 2002 緒形拳 (俳優)
- 2003 唐沢寿明(俳優)
またネスカフェエクセラには女優のメグ・ライアンが起用された。
[編集] 提供番組
※ネスカフェ名義で提供しているもののみ
[編集] 現在
[編集] 過去
- 松任谷由実 Nescafe For Your Departure(TOKYO FM)
- 渡辺美里 Nescafe Kiss a Time(TOKYO FM)
[編集] 外部リンク
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