トッキュー!!
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[編集] 概要
『トッキュー!!』は、週刊少年マガジンで2004年第6号から連載している小森陽一原作、久保ミツロウ作画の海上保安庁特殊救難隊を題材とした漫画。 タイトルの由来は特殊救難隊の略称「特救隊」から。 2006年10月現在12巻まで発売されている。
ちなみに11巻現在、作中での時間は2005年4月以降と言う事になっているが、100km行軍時(作中では2004年冬)に盤が当時発売されていなかった種のiPodを所持していたり、嶋本が「2006年度推薦」のシールが有る本を読んでいたりと、一部に時軸のズレが生じている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
主人公の神林兵悟は20歳、第七管区佐世保海上保安部所属の海上保安官であり、新米潜水士。 彼は漁に出たまま戻らない父親を待ち、ずっと海を眺めていた経験からこの職に就いた。 ある海難をきっかけにトッキュー第3隊隊長の真田甚、通称「神兵」と出会い、その救助姿に、トッキューに憧れを抱くようになる。 数ヵ月後、一位になればトッキューへいけるという第七管区、第十管区合同潜水技術競技会を経てトッキューへ。 ひよこ隊として4人の仲間兼ライバルと共に4ヶ月の訓練に取り組み、 途中、仲間の除隊や大喧嘩・苦悩も有ったがそれらも乗り越え、見事トッキューの隊員となった。 そして兵悟は今日もまた、全国各地で起こっている海難に立ち向かう・・。
[編集] 登場人物
[編集] 主要登場人物
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご)
主人公、身長169cm・O型の20歳。(1、7巻より)長崎県佐世保市出身。大家族の長男。 前向きで正義感が強く、またレスキューに対して積極的である。女・酒・タバコ等に興味は無く未だにD-T(童貞)。 第七管区佐世保海上保安部所属の海上保安官で新米潜水士。巡視船「しらは」乗船。 裸眼視力6.0の持ち主で海中でもその視力が衰えないことが判明。 幼い頃、漁師であった父親が漁に出たまま帰港しなかった経験から潜水士になった。 父親は現在も行方不明。 ある海難がきっかけで通称「神兵」である真田甚を知りトッキューを目指すようになった。 その後西海橋での海難・漂流等を経験したが念願のトッキューへの異動を果たし、現在特殊救難隊第3隊に所属。 ちなみに海保校には補欠合格、潜水士訓練では度々教官を困らせていたらしい。
- 橋本ユリ (はしもと ゆり)
身長166cm・A型の19歳。(7巻より。作中で成人式を向えている為、現在は不明)長崎県 佐世保市出身で1人娘。Fカップ。 一応ヒロインでは有るがなかなか報われない。 幼い頃海で溺れていた時、兵悟に助けられた過去を持つ。 「三番太鼓」でバイト中、客として来ていた兵悟と再会した。 父が操作する客船「うーふぁ」に乗船中、西海橋付近で海難に遭い、船内に閉じ込められてしまった父を兵悟に救われた。 それ以来、兵悟に惹かれ何度もアタックを試みるがあまり効果は無かった。 兵悟にちゃんぽんを作る為上京した際に兵悟宅に一泊したこともあるが進展無し。 現在はトッキュー入りした兵悟を追って上京、看護師になる為勉強している。
- 真田甚(さなだ じん)
第三管区出身、元・特殊救難隊第三隊隊長。 兵悟・盤・星野の憧れの存在。 坂崎とは潜水研修同期。 入隊後、彼が出動した海難で救えなかった要救助者はいないと言う所から「神兵(しんぺい)」と呼ばれている。 普段は冷静沈着だが、突然爆弾発言・行動をしたり、救助の事となると周りのことが見えなくなってしまうのが玉に瑕。 西海橋海難時に無茶な救助を行おうとした兵悟を助けたが、逆に自身が船内に取り残されてしまい兵悟に助けられた。 それ以来、兵悟のことを注目するようになる。 ちゃんぽん好き。現在はインドネシアに派遣されている。
- 石井盤(いしい めぐる)
福岡海上保安部巡視船「らいこう」出身、特殊救難隊第四隊所属。出身は佐賀県。 緑メッシュ・眼鏡使用・よくiPod等で音楽を聴いている。 初対面の時は気さくだったが、兵悟が真田を救った事を知ると一変、それ以降兵悟の永遠のライバルとなる。 元は消防士だったが、消火活動中に出会った真田を追い海保・トッキュー入りした異色の潜水士。 その為、リペリング降下などの技術的な面は人より優れる。 一匹狼・生意気な性格で考えの相違からよく兵悟と対立・60話では殴り合いの喧嘩をした。 「わしたか」機長の五十嵐に惚れている。 兵悟と違いD-Tではない(自称) 。実家は酒屋。両親共に教師の為、祖母とらに世話をしてもらっていた。 一時救助活動中の事故で重体となりICUにて治療していたが意識を取り戻した。 iPodで良く聞いているのはBerryz工房らしい。
[編集] 西海橋編
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご)
前項を参照。西海橋編で一週間の自宅謹慎処分となる。20話で坂崎宅に謝罪に行く話が描かれている。
- 橋本ユリ (はしもと ゆり)
前項を参照。遊覧船「うーふぁ」に偶然乗船している。事故の際、父から「ここからはお前が船長だ」といわれ、全員生還に尽力する。
- 真田甚(さなだ じん)
前項を参照。 同時に入院していた兵悟よりも早く退院。 兵悟いわく「同じ人間とは思えん」ほどの回復力。
- 坂崎太一郎 (さかざき たいちろう)
「しらは」時代の上司で潜水士(班長)妻に2人の子持ちだが合コン好きらしい。 2人目の子供が生まれ、マイホームを購入するも西海橋編で3ヶ月の減棒処分となる。 真田とは潜水研修同期であり、自身もトッキューを目指していたが、要救助者救出中に腰を痛め夢を果たすことは出来なかった。
- 櫻井佳弘(さくらい よしひろ)
「しらは」時代、兵悟とバディを組んでいた。 兵悟が来るまではトッキュー行き最有力候補であった。 兵悟のトッキュー入り後、見学しに来ていた女子高生に恋をしたが玉砕する。
- 三井啓二(みつい けいじ)
「しらは」船長。穏やかな雰囲気。 実際にモデルとなる人物が居る。
- 橋本周蔵(はしもと しゅうぞう)
橋本ユリの父親。および遊覧船「うーふぁ」船長。 救助の際に兵悟に左手首を折られるも、真田・兵悟両名によって無事生還。 のちの漂流編で兵悟の捜索に尽力する。
- うーふぁと衝突した船の持ち主(名前未確認)
遊覧船「うーふぁ」と衝突する。その後、証拠隠滅のために自身の船を沈ませる工作を図る。しかし船を兵悟に見つかり事件の真相が発覚する。
[編集] うみまる・うーみん編
- うみまる
誕生日:平成10年4月10日、身長:約2m、体重:約100kgとお相撲さんかプロレスラー並み。しかしまだ8歳。階級は二等海上保安生(兵悟より上)。中身は兵悟だったりする。
- うーみん
誕生日:平成14年5月12日、身長1m85cm、体重・スリーサイズ:ナイショらしい。一応まだ4歳。階級は三等海上保安生。中身は櫻井だったりする。
- ミツル君(みつるくん)
うみまるに飛び蹴りをかますというやんちゃぶり。通称ケンカ番長ミツル君。タテゴトアザラシのうみまるをシロクマと言ったりする。うみまるに食べられかける。その後、船のアンカーの穴に入り込んでしまい、落ちかける。結果として落ちるが、海上の兵悟の挑発にミツル君キックをして海中に入り、一命を取り留める。
- 船の船長
ミツル君が入り込んでしまった船の船長。うみまるのミツル君への挑発を的確に解説してる人。この船長もタテゴトアザラシのうみまるをシロクマと間違える。
[編集] 第七管区、第十管区合同潜水技術競技会編
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご)
前項を参照。大会成績はドルフィン:7分01秒03、ライフゼム装着競技2位、結索競技2位、海中結索競技6位。 総合成績3位(40点)。裏MVP。
- 下津浦宏(しもつうら ひろし)
福岡海上保安部「らいこう」所属。潜水班班長。中華料理屋「福福飯店」にて坂崎の発言を受けて「メニューのこっからココまで」と注文する。(おそらくものすごい量。)
- 石井盤(いしい めぐる)
前項を参照。福岡海上保安部「らいこう」所属。大会成績はドルフィン(1回目):7分00秒00、(2回目):6分59秒98、ライフゼム装着競技1位、結索競技6位、海中結索競技1位。総合成績1位(78点)。
- 外本健生(ほかもと けんせい)
鹿児島海上保安部「ふどう」所属。潜水班班長。中華料理屋「福福飯店」にて坂崎の発言を受けて「しらは」の注文の倍を注文する。
- 川原達也(かわはら たつや)
鹿児島海上保安部「ふどう」所属。双子の和也がいる。総合成績2位(62点)
- 川原和也(かわはら かずや)
鹿児島海上保安部「ふどう」所属。ドルフィン競技の際、ブラックアウトし、兵悟、真田によって救助されている。双子の達也がいる。
[編集] 漂流編
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご)
前項を参照。ユリに誘われて海へ。そこでであったエリコが溺れている(流されている?)と察し、海へ入る。しかしエリコと共に離岸流で岸から離されてゆく。途中、エリコに助けられながら最終的に自分で奇跡(燃えるものに、ペットボトル虫眼鏡で火をつけて狼煙をあげた)をおこした。
- 橋本ユリ(はしもと ゆり)
前項を参照。学校の友人に”ウワサの兵悟”と共に誘われる。「苫小牧慕情(作詞作曲ユリ本人)」を歌ったりして一人身を楽しんでいたが、エリコに打ち解けて兵悟を含めた3人で遊ぶ。麦藁帽子をエリコにあげた。健康安全お守り(亀山八幡宮)を兵悟にあげた直後、兵悟は漂流する。ちなみにスタイルは兵悟を”急速充電(要するに興奮)”させるほど。Fカップであるためと思われる。
- 絵里子(エリコ、えりこ)
ユリにナンパ?をしている男にビーチボールを投げつけてユリを助けた。イカマヨ(エビマヨ?)を所持している。母親の仕事が終わるのを毎日待っている。兵悟、ユリに打ち解けて、遊ぶ。が、その後イカマヨで海に出、そこを流される。助けに来た兵悟もろとも離岸流によって漂流する。
[編集] ひよこ隊編
※ひよこは特殊救難隊に転属し、訓練(約4ヶ月間)を受けている潜水士に付けられる名称。
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご)
前項を参照。第七管区佐世保海上保安部所属「しらは」出身。
- 石井盤(いしい めぐる)
前項を参照。福岡海上保安部巡視船「らいこう」出身。
- 佐藤貴充(さとう たかみつ)
小樽海上保安部巡視船「ゆきしろ」出身、特殊救難隊第一隊所属。 兵悟・盤からは「たかみっちゃん」と呼ばれている。 ひよこ隊の中では一番体格が良いがうっかりとした所が多い。 訓練内容に耐え切れず官舎(星野宅)の窓を割り脱走したことも。
- 大羽廣隆(おおば ひろたか)
広島海上保安部巡視船「あらかぜ」出身、特殊救難隊第二隊所属。 スタジオジブリ(特に「耳をすませば」)が好きで、作中でもジブリ作品内に出てきた台詞を改変した物を多々発言している。 潜水時間5分と言う特技を持っているがまだ披露されていない。 名前の由来はミツロウ氏の元アシから。
- 星野基(ほしの もとい)
横浜海上保安部巡視船「おず」出身、真田は顔を合わせたことは無いものの中学・高校・海保大の先輩である。 ひよこ隊の中では一番の中性で、「居心地が良い」と彼の部屋にひよこ全員が集まることも多々有った。 学生時代、模試・陸上の記録を塗り替えていった真田に憧れ、一時はトッキューに入隊するも、判断の甘さ・焦りを指摘され除隊。 だが、真田からの提案により救急救命士を目指すようになった。 現在は救急救命士になる為の勉強をしつつ再び「おず」勤務に戻り、除隊後もよく作中に登場している。
- 嶋本進次(しまもと しんじ)
第三管区(千葉)出身、元第五管区勤務。通称軍曹(兵悟達を鳴かせた"鬼軍曹"だ)。独身と思われる。特技は腹筋しながら素登り。関西弁使用。普段は高圧的な態度・言動だが真田隊長、五管勤務時に世話になった五十嵐機長には腰が低い。背が人より小さいのを気にしている。 ひよこ編時では三隊副隊長であった。
- 五十嵐恵子(いがらし けいこ)
元第五管区勤務。現在は大型高性能ヘリ「わしたか」機長。冷静沈着でバレーボーラー体型、見かけによらず休日は「ジパング」を一気読みするなどのインドア派。わしたか:最大速度315km/h、航続距離1215km、最大運用重量10500kg。真田とは海上保安大学校で同期。恋愛感情は今のところ見受けられないが、メグルは一目見た時から五十嵐に好意を抱くようになった。 体型に合わず大食いであったり、1人観覧車で酒を飲んでいたりと意外に男らしい面を持つ。
- 富岡(とみおか)
「わしたか」副機長
- 三田(みた)
「わしたか」通信士
- 的野(まとの)
「わしたか」整備士・ホイストマン(メインホイスト)
- 高柳(たかやなぎ)
「わしたか」整備士・ホイストマン(サブホイスト)
[編集] 特殊救難隊(トッキュー) 編
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご)
前項を参照。特殊救難隊第三隊隊員。潜水担当。
- 嶋本進次(しまもと しんじ)
前項を参照。特殊救難隊第三隊隊長。 本当ならば大羽か盤を三隊に入れようと思っていたが、真田の進言で兵悟を選ぶ。
- 一ノ宮一陽(いちのみや かずあき)
特殊救難隊第三隊副隊長。前ひよこ隊教官。愛知県出身で三隊唯一の妻帯者。通称一ノ宮塾長。 嶋本より年上。趣味はパチスロ。 体操時に兵悟に「距離が近い人」と思われた。 海難対処時や訓練中に、何度も隊長である嶋本に指示を乞い、よく嶋本にプレッシャーを与えている。三隊の中で「兵悟」と呼び捨てにしている。(他の隊員は「神林」)
- 高嶺嘉之(たかみね よしゆき)
特殊救難隊第三隊隊員。救急担当。第十一管区出身。 睫毛が長く、冷静で人に優しい性格で個性派揃いの3隊内では唯一の癒し的存在となっている。筋肉はふわふわで良い薫りがするらしい(しらは船員談)。 救急救命士の資格を所持している。 頂き物のお菓子をいつも最初に開ける。
- 大口誠治郎(おおくち せいじろう)
特殊救難隊第三隊隊員。レンジャー担当。鹿児島県出身。名前はおおぐちではなくおおくち 兵悟の一年先輩に当たり、後輩が出来たことに喜びを隠せなかった。 名前の通りおしゃべりで明快な性格だが、時折その性格とはかけ離れた一面も見せる。 イカ運搬漁船、と聞いただけで硫化水素漏れの危険を察知するなど、頭の回転が速い所も見せる。 三隊の中で「兵悟」と呼び捨てにしている。(他の隊員は「神林」)
- 佐々木小鉄(ささき こてつ)
特殊救難隊第三隊隊員。火危担当。函館出身。心の扉は北の永久凍土で閉ざされたまま(大口談)だが、烏帽子島の訓練でなかなか上手くいかない兵悟に熱心に指導したり、ボンベも背負わない・半裸の状態で冬の湖に沈んだ高校生を救助するなど熱い一面も有った。 ちなみに、朝は兵悟と大口を自身の乗用車に乗せて出勤している。
- 押尾勉(おしお つとむ)
特殊救難隊第四隊隊長。あだ名はオッシー。盤(めぐる)をバンちゃんと呼び、どうしようもないギャグが好きな所は盤に「殺意さえ覚え」られた。また、隊長でありながら海難時に見せた優柔不断な面・他の隊員の意見に従う所から一時盤からの尊敬を失っていたが、6〜8ノットで流される船内からの救助を達成し、盤に「こん人何者や?」と思わせた。 降下器開発編で盤が自分の判断ミスで重体になったことを受け、自らトッキューを辞任した。
[編集] 降下器開発編(兵悟保校時代編)
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご)
前項を参照。第一隊が海上状態悪化で要救助者の救助を断念したことから降下器の開発を開始した。 しかし、降下器(試作)を盤が使用し重体になったことを知り、ショックを受ける。 その数日後、保校時代の恩師近藤・盤の祖母とらに会い再び降下器改良を進めることとなる。
- 神林兵悟(かんばやし ひょうご/保校時代)
前項を参照。 「神林家の男子は海で死ぬ」と言うループを断ち切る為、海保に入った。 しかし、入校初日から規則違反、人命救助したのに注意を受けたりと兵悟にとってはかなり厳しい世界だったようだ。 近藤教官とはこの頃出会い、また潜水士を目指し始めたのもこの頃である。
- 石井盤(いしい めぐる)
前項を参照。 兵悟・貴充達が開発した降下器を勝手に持ち出し、実際の海難で使用。 だがヘリからの降下の際に船の柱に激突し海上へ落下。 それ以来、意識不明(最低5日)となりICUにて治療を受けていたが現在は回復。 意識が戻った際に、兵悟に新降下器の弱点を伝えた。
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