ダイワメジャー
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2005年10月9日 東京競馬場 |
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性別 | 牡 |
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毛色 | 栗毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 2001年4月8日 |
死没 | 現役競走馬 |
父 | サンデーサイレンス |
母 | スカーレットブーケ |
母の父 | ノーザンテースト |
生産 | 社台ファーム |
生国 | 日本(北海道千歳市) |
馬主 | 大和商事(株)→大城敬三 |
調教師 | 上原博之(美浦) |
競走成績 | 20戦7勝(現役) |
獲得賞金 | 6億8724万4000円 |
ダイワメジャー(英語表記Daiwa Major)は、日本の競走馬である。2004年の皐月賞、2006年の天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップに勝利した。
目次 |
[編集] 戦績
[編集] 2歳
デビュー戦は2003年12月28日の中山第4競走(2歳新馬・芝1600m)。1番人気に支持されるも、モンスターロードにクビ差の2着だった。このとき、レース前のパドックで座ってしまうという前代未聞の出来事を起こした。そのことについて、調教師の上原は「緊張のあまりお腹が痛くなり、立っていることができなくなったから。主催者側から出走を取消すことも提案されたが、以後のことを考え出走させた。この馬はトレセン内の知らないところに連れて行かれただけで、下痢をしてしまうほど神経質な性格だ」と、後日、グリーンチャンネルで述べた。
[編集] 3歳
初勝利は2004年1月17日の中山第3競走(3歳未勝利・ダート1800m)。2着のフサイチバルドルに9馬身差をつけての圧勝だった。そして、平場の条件戦(ダート1800m)4着の後、スプリングステークスに1勝馬ながら出走、11番人気の低評価ではあったが3着に入り、皐月賞の優先出走権を手にした。皐月賞では1勝馬ということもあり、またも10番人気という低評価に甘んじたが、前年に同競走をネオユニヴァースで制したミルコ・デムーロが騎乗し、1番人気に推されたホッカイドウ競馬所属の地方馬コスモバルクを抑えて1着となり、初の重賞制覇がGIとなった。ちなみにレース前、『マイネル&コスモ軍団総帥』として知られるサラブレッドクラブラフィアン代表の岡田繁幸が、「(コスモバルクに)勝つとしたらこの馬」と指名していた。なお、ダイワメジャーの皐月賞優勝は、母の父にノーザンテーストを持つサンデーサイレンス産駒にとって、唯一のクラシック制覇である。しかし、続く東京優駿(日本ダービー)では、キングカメハメハの6着に敗れた。
同年秋は柴田善臣とのコンビでオールカマーから始動。しかし9頭立ての9着に終わる。続く天皇賞(秋)も17頭立ての17着と、2戦続けての最下位に終わる。敗因は春先から兆候が出ており、二冠馬タニノムーティエやゴールドアリュールなどが引退に追い込まれた「ノド鳴り」とも呼ばれる喘鳴症であった。天皇賞後、手術を受けるために長期休養に入る。
[編集] 4歳
翌2005年4月3日、6カ月の休養を経て出走したダービー卿チャレンジトロフィーは芝1600mを1分32秒3の好タイムで制する。その後、安田記念のステップレースとしては距離が短いとして京王杯スプリングカップには出走せず安田記念に直行したが8着に敗れた。
夏の関屋記念では鞍上に横山典弘を迎えて出走したが、サイドワインダーの前に2着。秋初戦の毎日王冠は5着。クリストフ・ルメールが騎乗したマイルチャンピオンシップでは、先行し抜け出したところをハットトリックに強襲され、ハナ差の2着と涙をのんだ。
[編集] 5歳
2006年2月26日の中山記念では、ミルコ・デムーロと皐月賞以来となるコンビを組んだが、バランスオブゲームの前にまたも2着。しかし次走のマイラーズカップでは、安藤勝己との初コンビで約1年ぶりの勝利を飾った。そして次の安田記念では左回りの競馬場が苦手といわれていたが4着と健闘した。続いての宝塚記念では久しぶりに中距離、2200mのレースということを心配する声もあったが最後の直線では粘りきり4着と健闘した。
秋は毎日王冠から始動。GI優勝馬が6頭という強豪ぞろいのなか、接戦の末、勝利を収める。続く天皇賞(秋)は4番人気だったが、スウィフトカレントに1/2馬身差をつけて勝利し、2度目のGI制覇となった。2年半ぶりのGI制覇は、歴代で3番目に長い間隔である。さらに、続けて挑んだマイルチャンピオンシップでもダンスインザムードらを相手に1番人気で勝利、重賞3連勝を飾った。なお、同一年の天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップの勝利は、ニッポーテイオーが1987年に達成して以来19年振りである。
[編集] 血統表
ダイワメジャーの血統 サンデーサイレンス系(ヘイルトゥリーズン系)/Almahmoud4×5=9.38% | |||
父
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
Halo 1969 黒鹿毛 アメリカ |
Hail to Reason 1958 | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah 1953 | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 鹿毛 アメリカ |
Understanding 1963 | Promised Land | |
Pretty Ways | |||
Mountain Flower 1964 | Montparnasse | ||
Edel Weiss | |||
母
スカーレットブーケ 1988 栗毛 北海道千歳市 |
*ノーザンテースト Northern Taste 1971 栗毛 カナダ |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Lady Victoria | Victoria Park | ||
Lady Angela | |||
*スカーレットインク Scarlet Ink 1971 栗毛 アメリカ |
Crimson Satan | Spy Song | |
Papila | |||
Consentid | Beau Max | ||
La Menium F-No.4-d |
母のスカーレットブーケは重賞4勝の実績馬。全姉には、2000年の阪神3歳牝馬ステークスで2着に入ったダイワルージュがいる。
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