ミルコ・デムーロ
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ミルコ・デムーロ(Mirco Demuro、1979年1月11日 -)は、イタリア生まれの騎手。近年は短期免許制度を利用して来日しており、日本人にも馴染みの深い騎手である。
1994年に騎手免許を取得しこれまでにイタリアのGIでは1999年ジョッキークラブ大賞、2000年イタリアオークス・共和国大統領賞、2002年イタリアダービーを勝利している。日本には1999年に初来日。騎乗センスは非常に評判が良く日本の関係者の信頼も厚い。そして2003年皐月賞をネオユニヴァースで制し日本のGI初制覇。続く東京優駿(日本ダービー)でもネオユニヴァースに騎乗し外国人騎手としては初となる東京優駿(日本ダービー)制覇を達成、一番人気に応えて快勝したネオユニヴァースを祝福する大観衆を目にして「イタリアのダービーを勝つより日本のダービーを勝つほうが嬉しい。」と感激の涙を流した。
二冠を達成し、三冠達成の期待がかけられたネオユニヴァースであったが、従来の日本の短期免許制度では三冠目の菊花賞にはデムーロは騎乗できない状態となってしまった。日本の短期免許では年間3ヶ月しか騎乗できず、デムーロは春だけで3ヶ月分を使い果たしてしまっていた。しかしこの事態を受けてJRAが新しく「同一馬で1年間にGIを2勝以上すれば、その馬が同年にGIに参戦する際に騎乗を認める」という規定を設けたため、菊花賞に騎乗することが出来たが、惜しくも3着に敗れる。
その後、2004年にもダイワメジャーに騎乗し皐月賞を連覇するなど、大活躍している。
[編集] 主な勝ち鞍
[編集] 日本におけるGI競走勝利一覧及び当該競走における騎乗馬(年度別)
- 2003年
- 皐月賞(ネオユニヴァース)
- 東京優駿(日本ダービー)(ネオユニヴァース)
- 2004年
- 皐月賞(ダイワメジャー)