ダンスインザムード
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性別 | 牝 |
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毛色 | 青鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 2001年4月10日 |
死没 | - |
父 | サンデーサイレンス |
母 | ダンシングキイ |
生産 | 社台ファーム |
生国 | 日本(北海道千歳市) |
馬主 | 社台レースホース |
調教師 | 藤沢和雄(美浦) |
競走成績 | 中央21戦5勝 海外4戦1勝 |
獲得賞金 | 5億3741万円(中央) 1603万9800円(海外) |
ダンスインザムード(Dance in the Mood、香港表記:隨心起舞)は、日本の競走馬。
全兄姉にダンスパートナー、ダンスインザダーク、半兄にエアダブリン。兄姉が中長距離で実績を残した中、マイルから中距離に実績を残した。
[編集] 戦績
2003年12月20日に中山の2歳新馬戦を6馬身差勝利でデビューすると、3歳緒戦となった若竹賞も勝利。この時騎乗していた岡部幸雄に復帰後初勝利をもたらした。その後武豊を主戦に据え、GIIIフラワーカップを制し重賞初勝利。牝馬クラシックに向かう。その緒戦、桜花賞では単勝2.9倍の1番人気に支持され、2着アズマサンダースに2馬身差をつけて4戦無敗で桜花賞を制した。これはメジロラモーヌ以来となる18年ぶりの関東馬の桜花賞勝利ともなった。この後東京優駿(日本ダービー)に出走するのではないかと騒がれたが、優駿牝馬(オークス)に出走する。単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推されるもののダイワエルシエーロに逃げ切りを許し4着に敗退。レース前から大量の発汗が目立つほどイレ込んでいた。また馬体重も+12kgと増えていた。このころから気性難が騒がれ始める。
優駿牝馬後は日本調教馬の3歳牝馬としては異例のアメリカ遠征を選択。そのアメリカンオークス招待ステークスでは惜しくも2着となった。帰国後は牝馬3冠目の秋華賞にぶっつけで挑み4着と敗れる。調教師の藤沢が次走に選択したのは牡馬一線級が集まる天皇賞(秋)。ここでは13番人気となるが、ゼンノロブロイの2着に好走し藤沢厩舎所属馬のワンツーとなった。3着にはアドマイヤグルーヴが入り3連単20万馬券となった。その後はマイルチャンピオンシップでも2着に入る。マイルチャンピオンシップの後は香港の香港カップに出走したが、14頭中13着と惨敗する。同年のJRA賞で最優秀3歳牝馬を受賞した。
藤沢は「スタンド前発走が合わない」と語っており、4歳の初戦は京王杯スプリングカップとなったが、ここからしばらく掲示板にも載れないという惨敗を続けるようになった。府中牝馬ステークスでは今までと違い最後方からの競馬を行い8着に敗れるが、出走馬最速の上がり3ハロン32秒7の末脚を繰り出す。天皇賞(秋)でヘヴンリーロマンスの3着と久々に好走し、今度は3連単で122万馬券を演出する。続くマイルチャンピオンシップでも牝馬ではラインクラフトに次ぐ4着となった。
2006年初戦は読売マイラーズカップ。秋華賞以来1年半ぶりに武豊が騎乗したが、ダイワメジャーの2着に敗れた。しかし次走、この年に創設されたGIヴィクトリアマイルでは北村宏司の手綱に導かれ、内から鋭く伸びて優勝。GI2勝目を挙げ、当レースの初代女王、北村は初のGI勝利となった。続いて安田記念に出走するも5着に敗れる。その後再びアメリカへ遠征し、キャッシュコールマイル招待ステークス(G3)では3コーナーから大外を追い上げ、4コーナーで先頭に立つとそのまま押し切り優勝した。 日本に帰り、毎日王冠に出走。ダイワメジャーと再び競り合う形となったが最後はクビ差敗れて2着となった。続いての天皇賞(秋)では直線で伸びを欠き6着に敗れた。次走は得意のマイル戦のマイルチャンピオンシップに挑戦し、またもダイワメジャーに敗れ2着となった。 その後、引退レースともささやかれた香港マイルに挑戦した。しかし後方からまったく伸びることなく12着に敗れ、この大敗の影響も受けてか、引退となった。
[編集] 競走成績
2003年(1戦1勝)
2004年(9戦3勝)JRA賞最優秀3歳牝馬
- 1着 - 桜花賞(GI)、フラワーカップ(GIII)
- 2着 - アメリカンオークスインビテーショナルステークス(G1)、天皇賞(秋)(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)
- 4着 - 優駿牝馬(オークス)(GI)、秋華賞(GI)
2005年(7戦0勝)
- 3着 - 天皇賞(秋)(GI)
- 4着 - マイルチャンピオンシップ(GI)
2006年(8戦2勝)
- 1着 - ヴィクトリアマイル(GI)、キャッシュコールマイル招待ステークス(GIII)
- 2着 - マイラーズカップ(GII)、毎日王冠(GII)、マイルチャンピオンシップ(GI)
[編集] 血統表
ダンスインザムードの血統 (ヘイルトゥリーズン系/Almahmoud4×5=9.38%、Blue Swords・Bluehaze5×5=6.25%、Native Dancer=5×5=6.25%) | |||
父
* サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | |
Pretty Ways | |||
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||
母
*ダンシングキイ Dancing Key 1983 鹿毛 |
Nijinsky II 1967 栗毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Flaming Page | Bull Page | ||
Flaring Top | |||
Key Partner 1976 黒鹿毛 |
Key to the Mint | Graustark | |
Key Bridge | |||
Native Partner | Raise a Native | ||
Dinner Partner F-No.7 |
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