ダイナガリバー
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性別 | 牡 |
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毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1983年3月23日 |
死没 | 生存中 |
父 | ノーザンテースト |
母 | ユアースポート |
生産 | 社台ファーム千歳 |
生国 | 日本(北海道千歳市) |
馬主 | (有)社台レースホース |
調教師 | 松山吉三郎 |
競走成績 | 13戦5勝 |
獲得賞金 | 2億5994万6300円 |
ダイナガリバーは日本の競走馬。1986年の日本ダービーが主な勝ち鞍である。種牡馬としてもそこそこ成功し、ファイトガリバー等を輩出した。
東京優駿の他に有馬記念、共同通信杯4歳ステークス、菊花賞2着等の成績を残し1986年年度代表馬に選出された。日本ダービーでは直線抜け出しグランパズドリームを半馬身抑えて勝利し、有馬記念ではギャロップダイナ、ミホシンザン、サクラユタカオー達古馬の強豪を破っている。また日本ダービーを制した時、鞍上の増沢末夫は48歳7ヶ月5日。史上最年長のダービージョッキーとなった。
アンバーシャダイと並ぶノーザンテーストの代表産駒で、数々の名馬を輩出したノーザンテースト産駒のなかでも唯一の日本ダービー馬であり、年度代表馬である。
引退後は種牡馬となり、桜花賞優勝馬ファイトガリバーを含む5頭の重賞馬を出した。現在は種牡馬を引退しており、ノーザンホースパークで余生を送っている。既に去勢されており、繁殖能力はない。
[編集] エピソード
- 生まれた時にバランスの取れた雄大な馬だったので、社台ファームの吉田善哉は生まれたばかりの同馬を見て「ダービー馬が生まれたぞ!」と言った逸話がある。
- しかし顔の鼻までかかる左右不対称の白い部分(大流星)があった。馬産地では「顔に鼻までかかる大流星がある馬は大成できない」が迷信として広まっており、当初は「サクラ」の冠名で知られる全演植氏が購入するはずだったが、調教師の境勝太郎が「この馬が買われても私は預かりません」と言い、全氏に購入を断念させた経歴がある。ちなみに同馬がダービーを勝った後、全氏は境氏に「あの馬やっぱりダービー勝ったじゃない」と言ったところ、境氏は「あの馬は松山師の所に行ったから勝てたんだよ。私の所に来てたら勝てなかったよ。」と言ったという逸話がある。なお、境氏は全氏の死後書かれた著書に「今だから言えるが完全な負け惜しみだった」と書いている。
- 有馬記念の口取り写真には同レースで引退する同馬主の2着馬・ギャロップダイナと2頭で記念写真を撮影した。