コルネリアス・ルッツ
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コルネリアス・ルッツは、銀河英雄伝説の登場人物。
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[編集] 概要
ローエングラム陣営の主要提督の一人で、元帥府開設時からのの提督。射撃の名手でもある。乗艦はスキールニル。
[編集] 略歴
時系列上の初登場はOVA外伝の「決闘者」。銃の名手として旧式銃(反動のある銃)に不慣れなラインハルトにアドバイスを行う役として登場する。
リップシュタット戦役ではワーレンと共にキルヒアイスの指揮の下、辺境制圧に従事した。ラグナロック作戦ではロイエンタールの指揮の下、イゼルローン攻略戦に参加するなど、主に別働隊の将として活躍する。この時は、不和になりがちなロイエンタールとレンネンカンプの間を取り持った。
ラグナロック作戦以後はイゼルローン要塞の防衛を任されていたが、ヤンが立案したイゼルローン再奪取作戦で敗退、要塞を失いフェザーン首都防衛司令部司令官に左遷される。
フェザーンでの爆弾テロと、それに関連したラングの動向に不安を感じ、ケスラーにラングの危険性を告げて調査を要請するが、その調査が仕上がる前にラインハルトの新領土行幸に同行してフェザーンを離れ、旧同盟領・ガンダルヴァ星系の惑星ウルヴァシーで襲撃されたラインハルトを逃がす為に盾となって死亡する(ウルヴァシー事件)。
死なずに生きて元帥杖を頂くという約束を破った罰として(本当はラインハルトを守り抜いた功績に対して)ラインハルトから元帥号を授けられた。ただし死後三元帥の要塞の名前が四元帥になったかどうかは定かではない。
[編集] 能力
有能な艦隊司令官であり、アムリッツァ会戦/リップシュタット戦役と続けて功績を挙げている。ラグナロック作戦では、ロイエンタールの指揮の下、イゼルローン駐留艦隊をおびき寄せてトール・ハンマーを使用不能にさせるなど、練達した指揮能力を示している。射撃の腕も卓越しており、ウルヴァシーでラインハルト一行を逃がす盾となって、一人で追撃隊を相手に銃撃戦を演じ、射殺されるまで数人を撃退している。
[編集] 人柄
普段は温和な性格だが、ワーレンと同様、元上官だったキルヒアイスを死なせたオーベルシュタインに対する嫌悪と憎悪は隠しきれず、爆弾テロで負傷した後もオーベルシュタインより先には死なないという意味の発言を口にしている。
興奮すると瞳の色が藤色の彩りを帯びる事から「ポーカーするときにサングラスが必要な男(ビッテンフェルト評)」とも呼ばれる。
[編集] 家族
独身。ただしフェザーンでの爆弾テロに於いて負傷した際、看護婦のクララと知り合い、婚約していた。