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キャプテン翼

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キャプテン翼』(キャプテンつばさ)は、高橋陽一によるサッカー漫画。もしくはそれを原作にしたテレビアニメ。日本におけるサッカーの知名度や人気を飛躍的に高めた作品とも云われている。略称は「キャプ翼」(きゃぷつば)。主人公のモデルとなったのは、日本サッカー協会公認S級コーチ資格を有する水島武蔵

目次

[編集] 概要

サッカーが大好きで「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼の活躍を描く物語。1981年から週刊少年ジャンプ(集英社)に連載が始まり、その後掲載誌を週刊ヤングジャンプに移し、2006年3月現在は【GOLDEN23】編が連載中。いくつかのシリーズに分かれており、最初は小学生だった翼たちも今ではプロ選手として各国で活躍している。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 登場人物

キャプテン翼の登場人物を参照。

[編集] 漫画

[編集] キャプテン翼

1981年1988年、週刊少年ジャンプ連載、全37巻。ファンからは「無印」と呼ばれ、以降のキャプテン翼とは分けて考えられている。【小学生編】【中学生編】【ジュニアユース編】からなる。

【小学生編】
南葛小に転入した天才サッカー少年大空翼が、生涯の師となるロベルト本郷に出会い、少年サッカーの全国大会に出場する。若林、石崎、ロベルト、岬、早苗、日向、タケシ、若島津、松山、立花兄弟、三杉といった、土台を築くメインキャラはすでにこの時点で登場している。

【中学生編】
南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。日向小次郎との因縁の対決が色濃く描かれており、決勝までの読者を引き付ける流れが注目を呼んだ。ストーリー的には翼を物語の中心からやや外し、最強の王者、南葛中をライバル達がいかに攻略するかに重きを置いている。決勝の結果は同点で南葛、東邦の同時優勝という形で終わるが、本来の作者の考えではここで日向小次郎が勝ち、日本を日向に託した翼はブラジルに旅立つ予定であったらしい。

【ジュニアユース編】
翼を中心に結成された全日本ジュニアユースがフランスでの国際大会に参加、世界の強豪たちと対決する。【中学生編】で戦ったライバル達が「全日本」として一つのチームにまとまり、ある種オールスターの様な盛り上がりを見せた。小学生編での人気キャラクターである岬や若林もここではメインキャラクターとして復活した。新たに立ちはだかった海外の強豪達も魅力あるキャラクターであり、数多くのファンを生んだ(連載はここで一旦終了)。

[編集] ボクは岬太郎

1984年フレッシュジャンプ5月号、6月号に掲載(前後編)。短編集に表題作として収録(のち「無印」文庫版7巻に収録)。岬が主人公の番外編。

[編集] キャプテン翼 オランダユース編

1993年、週刊少年ジャンプ短期連載。「無印」が終了して、しばらく音沙汰が無かったところに、【ワールドユース編】の前座話として復活。多くのファンが待ち望んでいたキャプテン翼が久々に復活した事により注目が集まった。当初、翼がいない全日本ユースは1戦、2戦とオランダユースにボロ負けしていたが、3戦目では翼投入により息を吹き返した全日本が圧勝する。しかし、この試合ではオランダユース真のキャプテン、ブライアン・クライフォートは出場しておらず、その影を【ワールドユース編】への足がかりとしている。この時期に連載していた『CHIBI-チビ-』の画風が表情や体型に表れており、作画には大きな批判が寄せられている。

[編集] キャプテン翼 ワールドユース編

1994年1997年、週刊少年ジャンプ連載、全18巻。【中学生編】・【ジュニアユース編】から3年後、一足早くブラジルでプロになった翼が帰国し、新たなエース葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む。開催国が内戦状態になったことで中止になりかけたワールドユース大会を日本で急遽開催する。様々な強豪国を相手に何人ものケガ人を抱えながらも日本は勝ちあがっていく。連載は翼がVゴールを決めたシーンで終了し、単行本で大幅に加筆されることになった。

[編集] キャプテン翼2000 MILLENIUM DREAM

2000年、増刊ヤングジャンプ読切、「キャプテン翼短編集 DREAM FIELD」1巻に収録。24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪代表チームに参加する。架空のゲームのストーリーという設定であり、完全に番外編といえよう。

[編集] キャプテン翼 ROAD TO 2002

2001年2004年、週刊ヤングジャンプ連載、全15巻。スペインリーグに移籍した翼、そしてかつての仲間たちもある者はJリーグで、ある者は海外リーグでしのぎを削る。目指すは日本のワールドカップ優勝。Jリーグでは中山雅史を始め、本作を読んで育った選手も登場する。海外では実在選手をもじった名前で登場する、いわゆるもどきキャラクターが多い(例:リバウール(リバウド:ブラジル)、ロベルト・カロルス(ロベルト・カルロス:ブラジル)、ファンサール監督(ルイス・ファン・ハール:オランダ)など)。各欧州チームに所属した翼、日向、若林、岬達日本人がチャンピオンズリーグで対決する様を描くはずだったと思われるが、結局リーガ・エスパニョーラエル・クラシコFCバルセロナレアル・マドリード)までで連載が終了。

[編集] キャプテン翼 25th ANNIVERSARY 編

2005年、週刊ヤングジャンプ短期連載。25周年記念作品。「キャプテン翼短編集 DREAM FIELD」2巻に収録。内容は東京港沖に作られた総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる「全日本対世界選抜戦」というものである。世界選抜は「無印」~【ROAD TO 2002】で登場した世界各国の人気プレイヤーの中から、読者投票を元に編成されたオールスターチームである。

[編集] キャプテン翼 GOLDEN23

この「キャプテン翼 GOLDEN23」は、まだ完結していない作品や番組に関する項目です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。

2005年10月より週刊ヤングジャンプ連載。ワールドカップを見据えた内容となっている。翼たち海外勢を召集せずにマドリッド五輪出場を目指す日本代表、翼のいるバルセロナ、沢田タケシ率いる全日本ユースを柱に執筆している。【ROAD TO 2002】の一週間後からのストーリーとなっている。 今まで目立たなかった黄金世代キャラにもスポットを当て、活躍を描こうとしている。しかし、いたずらに新キャラを次々と出したり、海外選手だけもどきキャラだったり、岬の足の限界、早苗の妊娠、GK若島津のFWへのコンバート等、奇抜な展開がこれまで以上に多くなっている。今後読者にどう受け入れられるのか、目が離せない作品である。

[編集] アニメ

[編集] テレビシリーズ

[編集] キャプテン翼(昭和版)

1983年10月13日 - 1986年3月27日、全128話。土田プロダクション制作、テレビ東京系で放送。【小学生編】・【中学生編】。

テレビ東京開局以来のヒットと称された。テレビ東京のアニメ視聴率記録としては現在も破られていない。

この土田プロ版が火付け役となって、翼ファン同人誌が多く作られコミケットの肥大化をもたらした。東映まんがまつりで劇場版が立て続けに公開さたのもこの時期。連載雑誌本来の少年読者層ではなく、学生を中心とする若い女性を取り込んで「キャプ翼ブーム」を盛り上げた意味において、このシリーズの果たした役割は大きい。 また、重厚な作風を重視する為、ナレーションを導入。ナレーションは武田広が担当したが、当時、武田はそれ程、売れっ子ナレーターではなく、知名度も低く、語り口が不評の為か小学生編終了と同時に降板した。

テレビ東京系 木曜19:30枠
前番組 キャプテン翼(第1シリーズ) 次番組
まいっちんぐマチコ先生 六三四の剣 青春編

[編集] キャプテン翼J

1994年10月21日 - 1995年12月22日、全47話。スタジオコメット制作、フジテレビ系で放送。【小学生編】・【ワールドユース編】。38話から47話までは「キャプテン翼J ワールドユース編」というタイトルで放映された。

Jリーグ発足後、いわゆるJリーグブームを追風に制作された。当初、全シリーズをリメイクする予定だったが視聴率が振るわず、【小学生編】終了後に放送時間が夕方に移動になる。その後、本来の製作目的であった【ワールドユース編】を放送して打ち切りになってしまった。なお、【中学生編】以降が初登場であるキャラは背景扱いだったり、いなかったりする。

原作の【中学生編】以降、翼が呼び捨てにしている大半のキャラは「くん」付けで呼んでいる。起用声優は翼以外一新されているが、当時としてもかなりの豪華声優陣で固められている。

主題歌
フジテレビ系 金曜19:30~20:00枠(1994年10月 - 1995年9月)
前番組 キャプテン翼J(1-33話) 次番組
金曜ファミリーランド
(19:30-20:54)
生さんま みんなでイイ気持ち!
(19:30-20:54)
フジテレビ 金曜17:30枠(1995年10月 - 12月)
ドラゴンボールZ(再放送)
※月曜~金曜 → 月曜~木曜
キャプテン翼J(34-47話) クマのプー太郎
※水曜19:30枠より移動

[編集] キャプテン翼(平成版)

2001年10月7日 - 2002年10月6日、全52話。グループ・タック制作、テレビ東京系で放送。【小学生編】・【中学生編】・【ジュニアユース編】・【ROAD TO 2002】。

日韓共催になった2002 FIFAワールドカップを見越して製作された。

笑点』(日本テレビ系ほか)の裏だったためか、視聴者層の違いを含めて考えても、視聴率的にはふるわなかった。また、これの後番組はスポーツ番組の『FREEDOM』だったため、日曜夕方5時台後半のアニメ枠は、前番組の『機動天使エンジェリックレイヤー』と、これの2作のみで消滅してしまった。水曜夜10時台後半枠の『ラブひな』とともに、アニメ放送の新枠の開拓の難しさを浮き彫りにした。

【ROAD TO 2002】を早くやりたいがために無印のストーリーを大幅に変更・削除しており、特に【小学生編】はほとんど別物といっても差し支えない。現実的にありえない技(スカイラブハリケーン等)は数多く削除され、キャプ翼の特徴でもあった「突飛なサッカー」はまったく描かれなかった。声優起用も18歳まで子供の声なのはおかしい。豪華さだけ追求したあまりミスマッチに陥っている。翼・日向・若林の3人をメインに話を進めると公言しておきながら、日向対松山、日向対三杉の試合すらカットされている。 上記の様に非難の声が多く、さらに権利問題(クラブ名等はある程度は仕方ないが、ワールドカップという名前さえ使えないようでは話にならない)等の理由により、ファンからは酷評されることがある。 また、

主題歌
  • 『Dragon Screamer』
    作詞:m.c.A・T、YUKINARI、作曲・編曲:AKIO TOGASHI、歌:DA PUMP
  • 『Feel so right』
    作詞:海老根祐子、作曲:Charlie King、Ari Lehtonen George Cole、編曲:Cobra Endo、歌:MAX
  • 『勝』
    作詞:山中鹿之介、作曲:D・A・I、編曲:TOUL SOUL BROTHERS、歌:ロンドンブーツ1号2号
  • 『Keep on going』
    作詞:海老根祐子、作曲:安藤高弘、編曲:近藤昭雄、歌:榎本温子
  • 最高視聴率:6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
テレビ東京系 日曜17:20枠
前番組 キャプテン翼(第2シリーズ) 次番組
機動天使エンジェリックレイヤー FREEDOM
(17:30-18:00)

[編集] 映画

いずれも【小学生編】から【中学生編】までの時期を舞台としたオリジナルストーリー。TVシリーズの2年目と同時進行のため、TVシリーズの方の作画が粗くなっていった原因でもある。 物語はいずれも翼たち全日本選抜チームが、外国のチームと対決するというもので、登場する外国選手は原作コミックとは名前は同じでも多少設定などが異なる。

『ヨーロッパ大決戦』は小学生の翼たち選抜チームが、ヨーロッパ選抜と対戦する。シュナイダーやピエールは、原作に先だって登場している。このエピソードはTVシリーズ【中学生編】の途中に再度オリジナルストーリーとして登場する。ヨーロッパ選抜とはその後の劇場版作品でも対戦。『世界大決戦!! Jr.ワールドカップ』は原作者が物語を書き下ろした南米選抜が登場する。

公開と同時に、中高生などの若い女性が劇場におしかけ、それまでの東映まんがまつりとはまったく様相が変わった興行となった。

  • ジャンプ・スーパー・アニメツアー上映作品
    • 『キャプテン翼J 最強の敵! オランダユース』 1994年12月公開
      オランダユース編

[編集] OVA

  • 新キャプテン翼 1989年7月 - 1990年7月、全13巻。
    【ジュニアユース編】。制作・アニメイトフィルム。
    最初の土田プロ版のTVシリーズ終了後、原作の進行を受けて制作された続編。VHSビデオとベータビデオで発売。制作会社は変わったが、作画監督と声優はそのまま引き継がれている。予約特典は声優の顔出しコメントのビデオだった。

[編集] その他

  • 『キャプテン翼の消火作戦』(防災アニメ
    最初のTVシリーズ時の制作。作画は当時の土田プロ。

[編集] ゲーム

『キャプテン翼』を原作としてゲーム化された作品を以下に挙げる。

[編集] テクモ

テクモは、選手ごとにコマンドを選び、ガッツを消費して実行させる全く新しいリアルタイムシミュレーションゲームのジャンルを確立させた。オリジナルの選手や必殺技も多数登場する。キャラクターゲームとしては成功した稀有な例である。キックオフ直前の状態でボタンを押さずに放置しておくと、アナウンサーのチャーリー高橋が勝手にしゃべり始める。

[編集] ファミリーコンピューター版

テクモからファミリーコンピューター専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。

キャプテン翼
1988年発売。原作の【中学生編】・【ジュニアユース編】をほぼそのままトレースした内容。試合の前半後半の合間に自分の好きなキャラと会話出来たり、試合の合間に町を探索したりという初期のファミコンゲームならではの要素もあった。この街を探索するのはアドベンチャーゲーム方式になっており、パリのエッフェル塔の下で岬と再会するシーンがモチーフとなっている。
中学生編では原作の同時優勝という設定が受け継がれ、翼率いる南葛中が日向率いる東邦学園と同点で試合が終わっても試合クリアと看做され、先(Jr.ユース編)に進むことができる。ちなみに、この時のゲームの優勝旗を持つシーンが、同時優勝ならば原作と同じく翼・日向が一緒に持つ絵、勝ち越しならば、そこから日向の姿を抜いた絵になっている。
キャプテン翼II スーパーストライカー
1990年発売。原作【ワールドユース編】がまだ始まっていなかったため、ストーリー自体はテクモのオリジナルであり、リオカップ、全国高校サッカー選手権大会、ジャパンカップ、ワールドユース(予選、本大会)の各パートに分かれている。翼がオリジナルの必殺シュート「サイクロン」を習得する。
この第二作以降、テクモ版は独自のストーリーを展開させていくようになり、オリジナルの選手も多数登場する。

[編集] スーパーファミコン版

テクモからスーパーファミコン専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。

キャプテン翼III 皇帝の挑戦
1992年発売。ドイツ主催のユニバーサルユース優勝をめぐって全日本と強豪国が白熱した試合を行う。各海外に散っている全日本の選手達の視点からゲームは始まっていき、最後は全日本としてまとまってユニバーサルユースに挑んでいく流れである。
キャプテン翼IV プロのライバルたち
1993年発売。分岐試合の勝敗により、ストーリーが分岐していき、最終的にエンディング等も変わっていくという新しい流れができた(最終的にジャイロカップ編、サッカーグランプリ編、親善大会編、ワールドクラブカップ編の4つに分かれる)。浮き玉バグと呼ばれるステータスがおかしくなるバグの他、グラフィック、サウンドなどに批判もある。
キャプテン翼V 覇者の称号カンピオーネ
1994年発売。セリエA、アジアカップ、ワールドトーナメントの各パートに分かれるほか、日向、若林、シュナイダーなどの人気キャラのサブストーリーも存在する。新田が「カンピオーネ」の一員として全日本チームの敵に回る。
今までのゲームの流れから一新して他サッカーゲーム同様のアクション型のシステムに変更され、一部の選手にはボイスがついた。
原作【ワールドユース編】が始まってから発売された関係か、一部のゲーム版オリジナル選手の扱いについて批判がある。

[編集] ゲームボーイ版

テクモからゲームボーイ専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。

キャプテン翼VS
1992年発売。翼らが小学生の時代のストーリーで、日向らも登場し、更にはオリジナルの「ワールドジュニアユース」としてフランスのピエールやドイツのシュナイダーと小学生時代なのにも関わらず試合を行うことになる。
試合画面は『キャプテン翼II』を意識した画面となっている。解像度の問題で画面が狭いのでチャーリーの絵は表示されず、ラジオ放送という設定になっている。このゲームでは主役選手以外の選手の名前が全員付けられることになり、名前の公募を行い、当選した人の名前が使われいる。このゲームでのセーブはパスワードだが、CPU戦のフリー対戦モードで国内チームが全て使用可能になる「もりさきもつかつてね」といった洒落たパスワードや、海外チームを含めた全チームが使用できるようになる「すりいもでるのよ」という同年に発売された『キャプテン翼III 皇帝の挑戦』の宣伝と思われるパスワードも存在する。
通信対戦では全チームから選ばれた有名選手26人の中から好きなメンバーを選んでオリジナルチームで対戦するのだが、選手選択のシステムが特徴的。まず1P側(先にタイトル画面で対戦モードをにカーソルを合わせて決定した方)が攻撃でPK戦を行い、勝った方のプレイヤーが先にキーパーを選ぶ事ができる。互いのキーパーが決まったら攻守を交代してPK戦を行い、勝ったプレイヤーが先に選手を1人選び、その後負けた方が選手を1人選ぶ。これをメンバー全員が決まるまで繰り返す。このPKはキーパーの能力値は関係なく、単純に確率の問題なので攻撃側が有利になっている。

[編集] メガCD版

テクモからメガCD専用ソフトとして発売された作品は以下の通り。

キャプテン翼
1994年発売。原作の冒頭から、【対修哲小編】・【小学生編】・【中学生編】までをそのままゲームにした作品。CDであることを生かし、ビジュアルシーン(試合以外の、敵や仲間とのやりとり)においては、ボイスを用いて演出している。ゲームシステムは基本的に『II』『III』に準拠しているが、選手だけでなく選手のコマンドにもレベルと経験値が存在し、よく使用するコマンドほど能力値が高くなるシステムが追加されている。他にも、一度戦った試合をいつでも再戦できる「名勝負モード」、対人戦が可能な「2P対戦モード」などが採用されている。FC版では使われなかった必殺技も再現されており、「チャーリー劇場」は一試合ごとに違うなど、細部も作りこまれており、製作者の意気込みが感じられる。供給媒体があまりメジャーではないため、プレイできる人間が少ない。

[編集] バンダイ

バンダイから発売された作品は以下の通り。

キャプテン翼J THE WAY TO WORLD YOUTH
スーパーファミコン。1995年発売。バトルでの主導権争いが連打という、変わったサッカーゲーム。なお、この頃から権利関係にうるさくなった模様で、クラブチームの名前などが、架空の物にされるようになった。(サンパウロFC→サンパスFCなど)
キャプテン翼J 全国制覇への挑戦
ゲームボーイ。1995年発売。
キャプテン翼J GET IN THE TOMORROW
プレイステーション1996年発売。SFC並みのグラフィックのサッカーゲームに、必殺シュート、必殺セービング、少々のドリブルテクニックなどが、プラスされたもの。ストーリーモードの試合は、西ドイツジュニアユース戦から始まりタイユース戦の後、世界選抜戦となる。なお、ストーリーモードには出てこないが、イタリアジュニアユース、アルゼンチンジュニアユース、フランスジュニアユースも使えるようになる。レベルを上げると、オリジナルの必殺技を覚える選手もいる。また、育てたチーム同士を対人戦で使うことができる。ファンの間では酷評が多いが、少なくともバンダイの遊び心、意欲は見て取れる。
キャプテン翼
プレイステーション22006年発売。アニメ第1シリーズの声優、オープニングテーマを使い、テクモ版の有名な、シュートを打ったときディフェンダーが吹き飛ばされて「おーっと ○○くん ふっとばされた!」という実況を使用した意欲作。条件発生など原作の再現度を重視している。なお、非常に残念ながら実況の声はアニメと異なる。参考リンク

[編集] コナミ

コナミから発売された作品は以下の通り。

キャプテン翼 栄光の軌跡
ゲームボーイアドバンス2002年発売。カードゲーム。ゲーム発売の後にカードゲーム自体も市販化された。選手カードの間でボールを動かし、シュートやタックルの勝敗を選手の能力値と補助カードによるプラス値で決定した。世界観は【ROAD TO 2002】に忠実で、実在選手と翼キャラが混在するJリーグを戦う。
しかし、集めたカードが消えてしまうバグ等のファンを落胆させる要素が大量に含まれていた。
キャプテン翼 新たなる伝説・序章
プレイステーション。2002年発売。ワールドカップもどき(権利問題で名前を使用できない)の「インターナショナルカップ」を目指し、世界各国に散った翼キャラを集めていく。
元々コンセプト自体に問題があり、明らかに設定やキャラの性格、世界観等がおかしい箇所が大量に存在していた。「序章」とある通り、本作の設定は本戦前の練習試合で、舞台を変えた続編を予定していたと思われるが、事実上なかった事にされている。
キャプテン翼 黄金世代の挑戦
ゲームキューブ。2002年発売。

バンダイ、コナミ両メーカーの作品はテクモ版と比べると著しく完成度が下回っているとの評価をうけ、クソゲーの称号を受けているが、2006年、バンダイから発売されたPS2版だけはテクモ版程ではないが、評価が高い。

[編集] アニメ版「キャプテン翼」放映国

他多数。正確な数は不明だが50カ国を超えるといわれる。

[編集] 必殺技

『キャプテン翼』には攻撃、防御を問わず様々な技が登場している。中には現実離れしたものも多数ある。主なものを以下に挙げる。

ドライブシュート
キャプ翼の代名詞とも言える技。大空翼がロベルト本郷から伝授された。鋭い縦回転により高く蹴り上げたボールが回転によって下に伸びるように落ちる。翼の場合は威力もあり、巨漢の次藤洋の顔面を直撃し流血したり、まともに受け吹っ飛ばされたりするほど強烈でもある。後にあらゆる角度から落ちるフライングドライブシュートへとパワーアップする。
タイガーショット
日向小次郎の必殺シュート。日向の爆発的なキック力から放たれる。ゴールポストに当たるとボールが破裂するほどの威力がある。日向はこれをさらに改良してネオ・タイガーショットを編み出した。
雷獣シュート
日向小次郎が編み出したシュート。ゴール前で球がホップする。
北国シュート
松山光の必殺シュート。後にイーグルショットと名づけられる鋭いグラウンダーのシュート。
隼シュート
新田瞬の天性のバネを利して放たれる必殺技。平たく言えば何の変哲もないロングシュートだが、その一級の切れ味から新田自身が自分のニックネームを付け「隼シュート」と名付けた。以降登場する多くの必殺シュートの基本パターン(只のロングシュートがプレイヤーの名前、異名等からあたかも特別な必殺技のような名前を付けられる)となった。
カミソリシュート
早田誠の必殺シュート。右足でければ右方向に鋭く曲がるカーブをかける。右足で放って逆にカーブをかける逆カミソリシュートもある。
ファイヤーショット
ドイツのカール・ハインツ・シュナイダーの必殺技。若林源三曰く、名前の通り実際に燃えている。
反動蹴速迅砲
相手のシュートを蹴り返して威力を倍加させる中国の肖俊光の必殺シュート。
レヴィンシュート
スウェーデンのステファン・レヴィンの衝撃力を重視したシュート。
スカイウイングシュート
大空翼やカルロス・サンターナが放つシュート。ゴールしたらネットを突き破り天空へと飛んでゆくシュート。原理は雷獣シュートと同じ。
スカイダイブシュート
大空翼が自ら完成させた。ボールをキープしながらゴールに飛び込む。
ツインシュート
大空翼と岬太郎、日向小次郎と沢田タケシ、立花兄弟等、息のあった二人が同時にボールを蹴るシュート。
スカイラブハリケーン
立花兄弟の代名詞とも言える必殺技。兄弟どちらかが地面に横になり足を上にあげる。そしてもう一人がその足とドッキングして高く跳びセンタリングのボールにあわせる。センタリングの高さに関係なく発進が可能である。ただし足には相当な負担がかかるため1試合で使える回数は限られている。立花兄弟はどちらの役割も担うことは出来る。次藤が発射台になって左右の足から兄弟2人が同時に飛ぶ「スカイラブツイン」というバリエーションもある。
顔面ディフェンス
キャプ翼世界の最大のガッツ技。どんなボールもクリアしてしまうが負傷率も高い。超人的な脚力を誇る必殺シュートを何回も止めてきたディフェンス技。主な使用者はガッツだけで代表入りした石崎了であるが他の選手も使いまわしにする。葵新伍や大空翼、はたまたキーパーの森崎有三も使用している。
直角ディフェンス
赤井止也の得意技。葵新伍の直角フェイントを防ぐためのディフェンス。
直角フェイント
葵新伍の得意技。相手を抜く際に自分が先に動いてボールを忘れてしまうという致命的なミスもあった。
オーロラフェイント
スウェーデンのステファン・レヴィンの得意技。素早い動きで相手を幻惑し抜き去る。まるで分身して動いているように見えるフェイント。
パリ・エッフェル攻撃
フランスのエル・シド・ピエールとルイ・ナポレオンとの連携プレイ。相手のゴールをエッフェル塔の頂上に見立て、両サイドのロングパス回しでゴールに迫る。ジュニアユース・日本戦で使った。
ハリネズミドリブル
ドイツのヘルマン・カルツの得意技。低い姿勢で走り、近づく相手を吹っ飛ばす。
サンターナターン
ブラジルのカルロス・サンターナの得意技。相手の前で後ろを向き、素早くボールを相手の頭上に蹴り上げ抜く技。大空翼にこのサンターナターンと、その返し方を真似されてしまう。元オランダ代表デニス・ベルカンプも試合中に使用した。
オーロラカーテン
スウェーデンのステファン・レヴィンの得意技。素早い動きなのでまるで分身しているように見える。
リバウールターン
バルセロナのリバウールの得意技。

[編集] モデルになっている市町村

名称は高橋陽一の出身校、東京都立南葛飾高等学校東京都葛飾区)に因む。郊外の東静岡駅近辺が登場しているが、市街地である静岡駅近辺はめったに登場しない。

[編集] 豆知識

  • 『キャプテン翼』というタイトルが最初に使われたのは作者の漫画家デビュー作となった読切短編である。この作品の主人公は「翼太郎」であり、連載版の大空翼とは性格なども全く異なっていた。
  • 連載当時は爆発的な人気を誇り、サッカーブームを起こしただけでなく、男の子に主人公と同じ「翼」という名前をつける者が多くいた。
  • シュートで選手を吹き飛ばしたり、シュートされたボールがゴールネットを突き破ったり果てはコンクリート壁を打ち抜いたり、オーバーヘッドキックの際にゴールバーよりはるか高くに飛んだり、サッカーボールが普通乗用車の下を通過する(物理的に考えてありえない)など、現実とはかけ離れた演出や、様々な必殺シュートなどで読者を魅了した。但し、エースストライカーたる翼が頻繁に故障し、怪我をおして出場し更に症状を悪化させたり、後ろからやスパイクの裏を見せた(靴底には“スタッド”というツノが生えている)危険極まりないスライディングをしてもファウルにならない、ボール越しなら相手を蹴りつけたり踏みつけたりしても反則にならない等と、ストーリーをドラマチックにする為の演出とはいえ、荒唐無稽な情景描写には多少批判の声もある。
  • ちなみに実際のルールでは「他の選手の体を利用して高くジャンプするのは禁止」なので立花兄弟の「スカイラブハリケーン」や大空翼の「スカイダイブシュート」、さらにメキシコチームのルチャ殺法やコンワサット3兄弟の空中技はレッドカードものの反則技である(作者自身、サッカーのルールを知らずに書いたと告白している)。
  • ドリブルで前進すると、地平線の向こうからゴールが見えてくる。フェイントで抜かれた時などのお約束の台詞は「なにィ!」である。
  • 【ROAD TO 2002編】以降はプロの世界に入っていくが、権利問題などの関係で実際の選手の名前は使用できないものが多いため、少しもじった名前で使用しているが、「○○もどき」「これなら架空人物の方がいい」と批判の声が相次いでいる。
  • 近年の日本サッカー躍進の影の立役者といわれる。この漫画の影響は日本だけにとどまらず世界中におよんでおり、「キャプ翼」の影響でサッカーを始めたというプロ選手が世界中に数多くいる。ちなみに日本人では中田英寿、世界的な名選手、フランス代表のジネディーヌ・ジダンやイタリア代表のフランチェスコ・トッティもこの漫画の影響でサッカーを始めたと語っている。特に日本において、1980年前後に生まれた選手で中盤の選手が多いのは、『キャプテン翼』の影響を受けたものと推測される。
  • 上記の選手以外にも世界的にファンの選手が多く、アンドレア・ピルロアルベルト・ジラルディーノジャンルカ・ザンブロッタジェンナーロ・ガットゥーゾダビド・トレゼゲフェルナンド・トーレスらが短編集にコメントを寄せ、フィリッポ・インザーギがW杯で来日した際の土産として単行本などを持って帰ったなどの逸話がある。また、翼の移籍したFCバルセロナは作者を招待・入場無料とし、ライバルであるレアル・マドリード側が「なぜツバサをうちに入れてくれなかったんだ」との声明を出すなど世界のサッカーに与える影響も大きい。特にイタリア、スペインでの人気は日本と同じように高い。スペインでは非常に遅い動作のことを「オリベル・イ・ベンジ(キャプテン翼のスペイン版タイトル)のシュートよりも遅い」(アニメ版ではシュートを打ってから長い実況解説が入ることから)と表現することわざまで生まれたという。
  • 主人公の翼がCFからMFに転向したことをはじめ、MFがゲームで最も重要なポジションと言う描かれ方だったため、Jリーグや日本代表においてはMF(特にトップ下やボランチ)にタレントが集まり、逆に(DFなど)他のポジションの層が薄くなるなど、現在のサッカーにおいて『中盤のタレントが飽和状態』という状況の原因を作り出したとも言われている。この問題を憂慮した作者の高橋陽一は、1999年からストライカーの少年を主人公とした作品、『-蹴球伝-フィールドの狼 FW陣!』を連載するも短期で打ち切りに会い、結局再度キャプテン翼に戻ってきた。
  • その後週刊少年チャンピオンで『ハングリーハート WILD STRIKER』を連載する。これはそれなりの人気を得た。
  • 2006年5月(ワールドカップドイツ大会直前)から、キリンビバレッジの「NUDA」のCMに翼バージョンが登場した。CG等でなく原作調のアニメーションでリフティングを披露している。
  • また2006年11月から、TOYOTAの「翼を開こう」のCMに数秒の静止画で登場。「努力すれば夢はいつか叶う」モデルとして大空翼を採用している。
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