とっても!ラッキーマン
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『とっても! ラッキーマン』はガモウひろし作の少年向けヒーローギャグ漫画、およびそのアニメ作品。
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[編集] 概要
1993年から1997年まで集英社の雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載されていた。全188話。連載前にも「Vジャンプ(現在のVジャンプとは別物)」での連載や読切作品として何度か掲載されている。単行本は全16巻、近年はリミックス版も3冊発売されている。
運のよさだけを武器とするラッキーマンと、その仲間のヒーロー達が活躍するギャグストーリー。連載開始から約半年間は1話完結形式が多く、各回バラエティに富んだ悪者宇宙人が登場していた。その後は長編ストーリーとなり、「よっちゃん編」「さっちゃん編」「大宇宙編」が展開される。
本作は当時のジャンプの他の漫画作品と比べると、設定や絵柄から低年齢層向け漫画といった感じである。ラッキーマンなどのヒーローは口で喋る以外にも背中に思っていることが文字で現れたり、また、連載中期からは『キン肉マン』のようにサブキャラクター(主に敵キャラ)を読者から募集するなど、作者独特の路線で連載が進められていった。しかし毎回のストーリーが「どのようにラッキーが起きて物事を解決するか」ということから逆算してネーム構成しており、かなり計算されている。また随所に大人向けのパロディや毒も含まれているなど、必ずしもそのイメージ通りの漫画とはいえない。
漫画本編の他にも、ジャンプ掲載時には漫画の左右の余白に「はみだしラッキーマン」「はみだしついてないくん」(読者によるラッキーな話、不運な話の紹介)が掲載されたり(他の漫画では、左右の余白は次号予告や単行本紹介スペースとして使用されている)、漫画がはじまる直前または直後のページに読者コーナー「とっても!ラッキーネットワーク」が掲載されていた。なお、本作のアニメ化のプロジェクトもその「ラッキーネットワーク」内で進行していた。また、一時期、当時の堀江信彦編集長による「堀さん日記」が「ラッキーネットワーク」中に掲載されるなど、当時の週刊少年ジャンプの中では異彩を誇った漫画である。
また、連載開始からたった29話目でアニメ化を発表するなど、アニメ化に関しても連載作品の中ではスピーディだった。ジャンプ連載のアニメ化したほとんどの作品は連載開始から100~150話(時間にして2~3年)ほど経ってから重大発表としてアニメ化を発表する事が多いためである(例外としては他にHUNTER×HUNTER、D.Gray-manなど)。ガモウがテレビ東京に直談判する様子は「ラッキーネットワーク」内の企画として行われていたが、それまでのこのコーナーは冗談企画が多かったため、実際にアニメ化が発表された際にかなり驚いた読者も多い。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
埼玉県越谷市蒲生に住む日本一ついてない中学生の追手内洋一はある日、宇宙人のUFOの下敷きになり死んでしまう。しかしヒーローのラッキーマンと合体し、生き返った洋一はラッキーマンに変身して、日本や地球、更には宇宙の平和を悪の侵略者からラッキーだけで守っていく。
[編集] 登場人物
[編集] ヒーロー
- 追手内洋一(ついてない よういち)/ラッキーマン (声優:田中真弓)
- 日本一運の悪い中学生。ある日、宇宙船に轢かれて死んでしまうが元祖ラッキーマンと合体して生き返る。変身用ラッキョウを食べることによりラッキーマンに変身する(ただし人前や変身の必要のない場面では変身できない。また、当の洋一自身はラッキョウはあまり好きではない。ちなみに味は美味しいらしい)。13日の金曜日、仏滅生まれ。後に大宇宙一運の悪い中学生に格上げ(格下げ?)される。ラブレターを書くのが趣味で、劇中でもみっちゃんに渡す為によく書いているが、渡す対象の名前が書いていないと言う致命的なミスがあるため、自分の不運も相まって結局です代に読まれてしまう。
- 力は弱く、やる気もまったくないが、その運のよさだけで敵と戦うヒーロー。福耳を持ち、額には茶柱の立っている湯飲みが装着されており、茶柱を伸ばして「茶柱サーベル(アニメでは「ラッキーサーベル」)」として使用できる。また、額から「ラッキービーム」を出すこともできるが、通常はフニャフニャでまっすぐは伸びない。が、ラッキーで当たる。腹の部分には「大吉」と書かれている。しかし、幸運の星がラッキーの源であるため雲などに隠れて見えなくなったり、幸運の星の光が届かない所に行くと一転して不幸になってしまう。
- 人間の時も大きな福耳をしているが、実はこれは幼少の頃に八百屋の前で転んだはずみで、キュウリが皮膚と一体化してしまった物である。(頭部の髪の毛も実は同じ経緯によりタマネギが同化したもので、本来の髪の毛は赤ん坊の頃、ボットン便所に誤って落とされた時のショックですべて抜けてしまった。)
- 本来のラッキーマンは自分のラッキーぶりに自信まんまんな節を見せていたが、ずっと運の悪かった洋一は自分のラッキーに未だに自信が持てず、自分で戦うのを嫌がり、自分の命が危うくなるとあっさり味方を裏切って、事態が好転すると戻ってきたりする。
- また、ラッキーマン自身の感情によって、パワーアップする事もある。以降は「〜吉」の一覧である。
- 大吉:普通の形態。これでも充分に凄いラッキーで戦える。
- 大凶:幸運の星の光が届かなくなるとなってしまう。不幸になってしまう他、動けない。
- 特吉:ゴールデンラッキーマンとも呼ばれる。怒りによって変身。大吉よりも更にラッキーがアップするが、洋一の姿に戻った後、不幸が増すというデメリットを背負う。
- 激吉:プラチナラッキーマンと呼ばれる形態。ラッキーマンが激怒した時に変身。背中に「幸運の女神」が宿っている。ラッキー以外にもプラチナ製の全身はビーム攻撃が一切無効で、茶柱サーベルの切れ味も増している(プラチナ製になり、重くなっている為)など高い戦闘力も持っている。
- 大吉圏外:ラッキーマンで最悪の形態。幸運の星の影響が及ばないほど遠い場所に来るとこうなる。動く事は出来るが、大凶以上に不幸。
- 空吉:ラッキーを一度に使い過ぎた、いわば運が空っぽの状態。凶ではないがラッキーもない、普通の宇宙人になってしまう。回復には、暫しの休息が必要。
- 無限(∞)大吉:小さくなった幸運の星と一体化した姿。動きや知能も格段に増している、ラッキーマン最強の形態。他人にラッキーを分け与える事もできる。
- 杉田努力(すぎた どりょく)/努力マン (声優:千葉繁)
- 本名、チリツモヤマナル。ラッキーマンに代わって地球を守るヒーローになろうと、地球にやってくる。しかしラッキーマンとの戦いに敗れ、彼を師匠と呼び弟子入りする(ラッキーマンのラッキーを「努力の結果」と勘違いしている)。額には血の汗、瞳は炎のように燃え常に涙を流しており、腕には「石の上にも三年」を表す絵がある。彼のはいている鉄下駄は、実は元は豆腐で、50年かけて60tの豆腐を鍛え上げて作った物である。物心ついたころから兄・勝利マンを尊敬していたが、正式なヒーローを決定する大会で反則負けにされたことを恨み、それ以来勝利マン達の前に姿を現すことがなかった。が、その後持ち前の努力で正式なヒーローとなり地球で兄たちと再会。兄の思いを知り和解する。なお、額の血の汗は動脈に刺すことで輸血できる。山育ちなので、当初は泳げなかった。納豆が死ぬ程嫌い。必殺技は「顔面ファイヤー」、「真空かかと落とし」など。怒りが頂点に達すると脚の「チリも積もれば山となる」の山が噴火し、胸の「努力」が「怒力」となって「怒」力マンとなる。
- 地球で暮らすために、「杉田努力」という人間の姿になる。柔道着を着ており、半紙に筆で「努力」と書いて腹部に貼ることにより変身する。下手だと努力が足りないということで変身できない。物語途中で地球人の彼女が出来た。なお、杉田努力という人間はその名前を名乗っている努力マンとは別に本物がいるらしい。当時は最も女性ファンに人気があるキャラクターであった。
- 目立たがる(めだち たがる)/スーパースターマン (声優:岩永哲哉)
- 洋一の同級生。他の人よりも目立ちたがり屋だが、女の子にはもてない。家は貧乏で家族には弟(目立拓内(めだちたくない))と妹(目立真千子(めだちませんこ))とペガサス(馬)がいる。弟と妹を養うために万引きをしていた事があるのでスリの能力に関しては高い。話が進むごとに家だけは豪華になっていく(地球を侵略しに来た宇宙人の基地を乗っ取っていくから)。意外と涙もろい。
- ラッキーマンや努力マンより目立つため、違法なヒーロー製作所に頼んでスーパースターマンとなる。「スーパースターカッター」という星型の武器を持つが、非常に弱く、普通星人はおろか地球人のタクシー運転手にもボコボコにされるくらいである。それもそのはず、戦闘能力は人間のときからまったく変化がないからである。連載中、勝った事はほとんどない(勝っても努力マンの助けがあったから)。細胞ひとつが1回で64個に分裂するという、常人よりはるかに速い細胞分裂速度を持つため不死身であるが、要するに「立ち直りが異常に早い」だけのため、戦力としては全く役に立っていない。当初は目立つ為とはいえそれなりに正義感を持っていたが、中盤以降はただ目立つことと手柄を独り占めすることしか考えない存在に成り下がってしまった。
- 一生に一度だけ、怒りによって『ファイヤー・スーパースターマン』になる事が出来るが、体が炎に包まれるだけで、特に何も起きず、ほんの数秒で解除される。
- ラッキーワン (声優:桜井敏治)
- 追手内洋一が飼っている日本一不幸な犬「ラッキー」が変身用らっきょを食べてヒーローとなったもの。ラッキーマンと同じく運のよさだけで戦う。外見こそ犬版ラッキーマンと言える風貌で、茶柱の代わりに骨が立っている。実は読み切りの頃から登場している。
- 序盤はそこそこ活躍の場があったが、努力マンの登場以来影が薄くなってしまったが、最終回近くでは遠くへ行ってしまった主人・洋一を自宅で待ち続けるという健気な姿が描かれている。
- 磯野勝利(いその しょうり)/勝利マン (声優:森川智之)
- 本名ニイタカヤマノボル。努力マンと友情マンの兄で、三兄弟の長男。とにかく勝つことにこだわったヒーロー。相手が眉はVictoryのVの字になっており、頭の上には表彰台があり、その1位の上には「勝利(かつとし)くん」が乗っている。必殺技は「キャベツ・チカ・カツカム」、「ビクトリービーム」など。誰よりも弟の努力マンを大切に思っており、その思いが努力マンに誤解を生むことがあった。その理由は、努力マンをヒーローとして戦死した父・三本柱マンの二の舞にさせたくなかったという本心と母との約束があるが、それとは別に母との約束時に誓った『針千本を飲む』のが怖いというのもあって努力マンを戦わせなかった。ヒーロー協会では幹部の座におり、一時期副会長の座を狙った事もあったようだが世直しマンとの戦いを繰り広げてるうちにそんな気はなくなったようだ。自分が勝つためにはどんな手段でも使うが、相手が卑怯な手段を取るのは許せないという一面も。餃子が好きだったが、幼い頃の努力マンが作った不味い餃子を無理して大量に食べてしまったトラウマから嫌いになってしまった。天才マンをライバル視しているが、中盤以降からは良き相棒といった関係になっている。
- 地球で暮らすため「磯野勝利」という人間の姿になる(最も正体はバレバレであったが)。自分で作った最高級トンカツを耳に貼り付けることにより変身する。通っている洋一と同じ中学では天才マン(生月)に並んでモテモテ。
- 常に勝利を収め続けているため、勝利した事に関してはクール…と思いきや、スーパースターマンの愛馬ペガサスを無理矢理競馬で一等にして配当金を一人占めした際には誰もいなくなったところで嬉しさのあまり小躍りしだした事がある。
- 厚井友情(あつい ゆうじょう)/友情マン (声優:伊倉一寿)
- 本名ハラダ友ヨ。三兄弟の次男で、努力マンの兄、勝利マンの弟である。顔はハートの形をしており、額の上には友情を表す2人の小さな人間が乗っている。基本的に友達となったヒーローの力を借りて敵と戦うため、戦闘要員としての活躍は3兄弟の中では一番少ない。しかし、本気になれば努力マンと同等以上の威力の蹴りも放てるなど、彼自身の戦闘力は極めて高い。友情を大切にしていると語るが、単に利用しているとも思え、友達にならない相手には容赦ない作戦で行くところを見ると、かなり腹黒い一面もある。心を鬼にすると顔のハートは鬼になり、胸の文字は「情熱」になる。この状態の友情マンの戦闘力は大幅に上昇する。攻撃するときは相手の痛みを分かるためにナイフを相手に刺した後自分に刺すよう促す。勝利マンに「天才マン以外に決着が付いていないもう一人のヒーロー」として認識されている。必殺技は「太陽光線」、「情熱キック」など。
- 地球で暮らすため「厚井友情」という人間の姿になる(勝利マンと同じく正体はバレバレ)。友達のメイク等により変身する。
- 三本柱マンJr.
- 伝説のヒーロー・「三本柱マン」の息子である勝利マン・友情マン・努力マンの3人が合体する事によって誕生するヒーロー。その実力は父親以上といわれる。必殺技は三つの役割を果たす「三本の矢」、「三本波」など。ちなみにこの三兄弟はジャンプ三原則である「努力・友情・勝利」がモチーフとなっている。
- 生月天才(うまれつき てんさい)/天才マン (声優:関智一)
- ヒーロー認定第1号の優れたヒーローであったが、300年前によっちゃん(世直しマン)の策略によってヒーロー認定証を元祖ラッキーマンに拾われてしまい、ヒーローの身分を剥奪されてしまった。その復讐のためによっちゃんこと世直しマンと結託し、「お手手戦隊指レンジャー」のリーダー「親指グンジョー色」としてラッキーマンと対決する。しかし今まで攻撃を喰らった事がなかったことが裏目に出て、ラッキーマンのラッキーでピンチに陥った瞬間錯乱してしまい敗れる。そしてラッキーマンの説得(と言っても当然これもラッキーだが)でヒーローとして復帰。「天才だから」という理由で様々な技が使える。必殺技は「カッ」(額から光を放つ技、原作ではグレードアップ版の「ピカッ」もある)。「ふっ」が口癖。ギャグセンスは皆無である(本人にしか理解出来ない)。指レンジャー時代のことを触れられるとキレるが、元同僚のスピードマンには兄貴と慕われている。さっちゃん編以後は、直接の戦闘よりも後方支援のサポートに回る事の方が多くなった。
- 地球で暮らすため「生月天才」という人間の姿になる(やはり正体はバレバレ)。円周率を言い続けるなどの天才ぶりを発揮することにより変身する。
- ヒーロー協会会長(超ウルトラ必殺スペシャルマン) (声優:八奈見乗児)
- ヒーロー協会の会長であり、ヒーローの認定をするのも彼である。初登場時は吹き出しで顔が隠されていた。その後、読者から顔のデザインを募集し、採用されたのが、目、鼻、口が「エ、ラ、イ」の文字で構成された顔である。実力は決して高くないが豊富な人生経験を持つ。また、奇抜なポーズから「ヒーローパワー」を発し、他のヒーローをパワーアップさせる事が出来る。実力はスーパースターマンとほとんど変わらないが人格者である為、皆から信頼されている。スーパースターマンとはいがみ合いながらも名コンビである。なお、悪の一味には会長の知り合いが多いため(世直しマン、天才マン、勘ピュー太など)、スーパースターマンに「お前がいなかったら世界は平和なんじゃねぇのか?」と言われたことがある。会長自身も「そうかもしれん」と自覚気味。
- 世直しマン(よっちゃん) (声優:茶風林)
- 鎧で身を固めた宇宙人。300万年前に家族を殺され、自分の体にも無数の傷がつき、それを隠すため200万年以上鎧を着けた。102万年前に三本柱マンと出会い、超ウルトラ必殺スペシャルマンと共に宇宙の悪を制圧し、ヒーローとして活躍する。しかし、自分の力を驕っており、自分中心に物事を考えるため、段々と周りの人望をなくしていく。100万年前ヒーロー神によりヒーロー協会が設立される。その際、会長選出することになり、世直しマンは「実力からいって、自分が会長になる」と思い込む。しかし、その会長には人望の厚い超ウルトラ必殺スペシャルマンが選ばれ、自分の人望の無さをヒーロー神に指摘された世直しマンは、反逆、投獄されてしまう。90万年の努力でヒーロー神の牢で過ごし、全とっかえマンと出会ったのち脱獄、宇宙征服に乗り出す。ラッキーマンに敗れた後は改心し、のちに味方のヒーロー「世直しマンSZG」となる。改心してからは三本柱マンが単身裏宇宙に行って戦死した際にその場にいなかった事を悔いていた。パワーはヒーローの中でトップクラスなのだが彼が味方についてからは活躍する場面はあまり無かった。また、自分も同じ目にあったためにラッキーマンが状況次第で裏切る事をよく理解している。
- スピードマン(パシリ1号)(声優:岡野浩介)
- よっちゃんの手下「お手手戦隊指レンジャー」の1人「小指グリーン」として登場するが、後に正義のヒーローとなる。名前の通り素早い。が、一匹狼マンにスピード勝負で敗れ、以降「パシリ1号」に改名させられた。指レンジャー時に仲間だった天才マンを「兄貴」と、世直しマンを「ボス」呼ぶ事がある。
- 一匹狼マン
- 産まれながらの天涯孤独(物心ついた頃には何故か身の回りには生活に必要なものが一通りそろっていた)、昔一度、元祖ラッキーマンらしき人物に助けられた(そして見捨てられた)事がある。他人との交流を拒むヒーローであったが、心を鬼にした友情マンとの戦いの後、彼とだけは親しくなる。スピードマンより素早い。普段は友情マンの後ろに目と影だけで存在する。
- 聖・ラマン(セーラーマン)
- 16ヒーローの紅一点。女性だと「ヒロイン」になってしまうとの理由で、H-1グランプリには女性であることを隠すため船のハリボテを着て出場した。性格は真面目で、愛を語らせたら彼女にかなう者はいないという(天才マン談)。ただしスーパースターマンに対しては全キャラ中一番容赦ない。また流行に疎く、今時の女子高生が当然やっている事を全く知らない。勝利マンが好きだが、スーパースターマンや救世主マンに惚れられている(救世主マンに対してはスカートの中を見せた事があるので満更でもないのかも知れない)。通称「ラマンちゃん」。好きな芸能人は山城新伍。名前とデザインはセーラームーンのパロディ。おそらく女性キャラの中で一番読者人気が高いキャラクター。
- 修正マン
- 修正液で敵を消したり、怪我を治すことができる。必殺技は相手の性格を正反対にしてしまう「性格修正インク」。さっちゃん編以降、修正能力が治療要員として重宝されている(もっとも治せないものも結構多い)。
- 救世主マン
- ブラックホールの向こうにある「裏宇宙」からやってきたヒーロー。ブラックホールを自由に操る「救世手」をもつ。最初はサミット16世に仕方なく従っていたが、途中で正真正銘の仲間となった。聖・ラマンが好き。
- 男のロ・マン
- 全身白づくめのヒーロー(ヒーロー募集の際、読者からのハガキに描かれていたのが線画だけだったため)。6人(6マン)に分身できる技を持つが、あまり役に立たない。彼なりの「男のロマン」が存在するらしく、常にパイプをくわえ、ワイングラスを持っている。なお、スーパースターマンを除くヒーロー達の中では実力は最下位だが、終盤で思わぬ大活躍をする事に。
- トップマン
- 貧乏な星・第7トップ星の希望のヒーロー。それなりに強いのだが、地味で仲間からも忘れられることも。
- ナイスマン
- 「宇宙一のナイスガイ」を自認するヒーロー。指を指して「ナイス」と言うのが口癖。カスタネットを片手にダンスを取り入れた華麗な技を得意としている。飄々と見られがちだがH-1グランプリにてトップマンを軽く一蹴してのける実力を持っている。
- スペードマン
- 友情マンにトランプ勝負を挑み、負けるたびに「今のは練習」と言い張り延々と勝負を続けた。たびたびトランプ占いを的中させるが、自身はあまり運がない。必殺技は巨大なトランプから発射するビーム(名称不明)。
[編集] 地球人
- 追手内止郎(ついてないやめろう) (声優:緒方賢一)
- 洋一の父。「なっ大きい賞」作家だが、妻にデレデレ。
- 追手内 伊八代(ついてない いやよ) (声優:渡辺美佐)
- 洋一の母。実は元アイドルの松本伊八代(松本伊代のパロディ)
- 追手内やあ菜(ついてない やあな)
- 追手内洋一の妹。何時の間にか誕生し、手足しか登場しないので、洋一もその存在を知らなかった。
- 奇麗田見代(きれいだ みよ) (声優:松井菜桜子)
- 洋一の同級生。愛称みっちゃん。美少女で洋一のあこがれの的。しかし性格に問題ありで、普段はおとなしいのだが洋一に対してはかなりキツイ態度を取る(洋一がアンラッキーで失敗するのを挙動不審とみなしているため)。努力マン同様、ラッキーマンのことは強いヒーローと思い込んでおり、憧れている。作中では何度も宇宙人にさらわれている。一度世直しマンに誤って殺された事がある。成績はです代によると中の下。ラマンやひしょ香など女性ヒーローのことは良く思っていないらしい(自分のヒロインの座をおびやかされるため)。1980年11月5日生まれ。下着はTバック愛用(アニメでは普通の白パンツ)。
- 不細工です代(ぶさいく ですよ) (声優:高乃麗)
- 洋一の同級生で、ものすごく不細工な女子中学生。洋一を好きになる。実は埼玉県の3分の2、日本の5分の1を所有する良家のお嬢様。成績優秀で、あらゆる芸術的才能に長けており、外見以外は完璧であるといえる。ちなみに「裏宇宙」の人間の感覚ではみっちゃんは不細工で、です代は美人という事になる。1980年9月3日生まれ。大人の事情によりアニメ版では苗字がない。
[編集] その他の宇宙人
- 幸運の星(アニメでは「ラッキー星」) (声優:松本保典)
- ラッキーマンの故郷の星。ラッキーマンに対して色々とアドバイスをしたり、道具を提供したりする。起こったラッキーな出来事の説明も行う。肝心な所で逃げ出したりもする。
- 最強男爵(さいきょうだんしゃく)(声優:大塚明夫)
- ラッキーマンを倒すためにさまざまな機械を発明してラッキーマンに挑む。アニメでは5回、原作では3回ラッキーマンと戦った。才能自体は本物であり、特に雨雲どんどん君は回を重ねるごとに改良され、ラッキーマンを何度も大凶に追い込んだのだが、自らのミスで結局負けてしまう。
- バトラー (声優:桜井敏治)
- 最強男爵にこき使われている執事のロボット。「ラジャ」が口癖。最強男爵を内心では小馬鹿にしている。洋一とは仲がいい。チェスがかなりの腕前。ラッキーマンには「最低男爵」、「最高男爵」などと呼ばれたことがある。メインキャラではないのだがなぜかキャラ人気投票で常に上位にランクインしていた。
- 勝利くん(かつとし -)
- 勝利マンの頭の上に載っている、シンプル星人。250年前まではいじめられっ子だったが、勝利マンと一緒に半年の特訓で強くなった。勝利マンの「あれ(おしおき?)」が恐いらしい。余談だが、世直しマンも「あれ」の内容を心で読んで泣いていた…(言葉で表現できないらしい)。
- ひしょ香(ひしょか)
- ヒーロー協会会長の秘書。会長に「ひしょひしょ話」でブランド品などをおねだりする。最初は会長の事も単なる金ヅルとしか考えておらず、不真面目極まりなかった(H-1グランプリのトーナメントも、強いヒーローを選りすぐるはずが強いヒーロー同士で潰し合うトーナメントになってしまった)が後に秘書としての自覚を持ち、仕事は真面目になった。天才マンが好き。
- シンパンマン (声優:松本保典)
- バトル時の審判を務めるエコヒイキ星人。食パンのような顔をしており、設定では6枚切と8枚切の中間らしい。カビが顔にある。
- ウルサイマン (声優:真殿光昭)
- バトル時の実況アナウンサー。ウルトラマンとサイが交じり合った姿をしている。実況としては意外とマジメ。
- シッタカマン (声優:緒方賢一)
- バトル時の解説者。マジンガーZによく似た顔が特徴。「~ですねハイ」が口癖。知ったかぶった解説が多いが、たまに解説者らしい解説をすることも。
- ズバリマン
- バトル時の解説者。「ズバーリ、○○でズバ~ッ!!」が口癖。一度修正マンに性格を修正されあやふやになってしまったことがある。
- サミット16世(さっちゃん)
- ブラックホールの向こうにある裏宇宙の支配者。裏宇宙人全てに爆弾付きの鉄兜を被せて忠誠を誓わせている恐怖の独裁者である。ブラックホールを操る「救世手」と破壊光線を放つ「ギルガメッ手」の2つの手を持つ。バナナが好物で、普段は何故か黒装束におかっぱ頭のカツラを被っている。500年前に裏宇宙とは別の宇宙があることを知り、勝利・友情・努力三兄弟の父、三本柱マンを殺した事がある。
- 性格は傲慢かつ我が侭で、何をするのも完璧でなければ気に入らず、宇宙にあるものすべてを手に入れようとしていた。そのため、三本柱マンとの戦いで傷をつけたのも許せず、本人曰く「リセットボタン」を押し、500年かけて再び三本柱マン(Jr)と戦うが、ラッキーマンのラッキーが致命傷になり、三本波を受けて敗れた。
- 黄桜(きざくら)
- さっちゃんの手下で、唯一の理解者。左手にある「白手」はホワイトホールを操り、ブラックホールを広げることが出来る。さっちゃんが敗れた時、死を見届けるため共にブラックホールに吸い込まれた。
- ヒーロー神(第3小宇宙神)
- この宇宙(第3小宇宙)を創世し、つかさどる神。当初は皿にスパゲティがついたような顔だった("Oh My God"と「オーマイスパゲティ」をかけていた)が、「不評だった」と言うことで、のちに普通の老人の顔になった。
- 100億年前に小宇宙を創世したが、争いが絶えない小宇宙に挫折し、小宇宙を消そうと考える。しかし大宇宙神の3000年かけての教えを受け絶対に諦めない事を誓う。
- トリシマン
- 「宇宙の取締役」。小宇宙神と同格で、大宇宙統一トーナメントの審判のような役回りを務めることが多い。風貌のモデルとネーミングは、当時のジャンプ編集長鳥嶋和彦から。
- 猛トレーニングマン
- 第4小宇宙人。努力マンに勝るとも劣らないほどの猛トレーニングを行い、とてつもない強さを持っている。目に見えないほどのキックを5発以上打つことが出来、大宇宙統一トーナメントでは救世主マンに勝つがキックの威力が勝った努力マンに敗れる。自分の戦いにプライドを持っており、操られた勝利マンとの戦いに手を抜いている努力マンに激を入れる。会長に命を救われた事に恩を感じており、以降は第3小宇宙の仲間になった。
- 御曹司マン
- 第4小宇宙神の息子。教育、武道、殺しのテクニックをその手のプロから最高の金額で学び、そのプロを全て越えた自称超エリート。ラッキーマンと戦うがラッキーによりお札にされる。
- 第5小宇宙神
- 大宇宙の中でも最もスポーツが盛んな第5小宇宙を創世した神。葉巻を吸い、サングラスに帽子と言うギャングのボスのような出で立ちをしているが、実は第3小宇宙神を除く15人の小宇宙神の中では一番まともないい人(神)だった。
- 勘ピュー太マン
- 第3小宇宙人。最大の武器である野生の勘で500万年以上ピッチャーとして勝ってきた。502万年前に甲子園で同じチームのメンバーである会長が凡フライを落とした事により人生は真っ逆さまに落ちたと思い、復讐を誓い、会長のうわさを聞きつけ第5小宇宙に身を売る。準決勝で第3小宇宙と野球対決をするが、戦いを進めていくうちに自分も浮かれ過ぎていて会長へのフォローを怠っていた事を思い出し、和解した。
- 全とっかえマン(オールチェンジマン)
- 大宇宙統一トーナメント最後の敵にして、最強の敵。第10小宇宙神の正体。かつて世直しマンをそそのかした張本人でもあり、ストーリーの諸悪の根源とも呼べる存在である。邪悪で非道な性格と力が危険視されて投獄されていたが脱獄、大宇宙神と本物の第10小宇宙神を殺害。「ゴッドコスモスリング」を使って今の宇宙を抹消し、自分が神になろうと目論んだ。
- 体のパーツを自由自在にチェンジできると言う能力を持っているが、無限大吉となったラッキーマンの無限大のラッキーの前には敵わず敗れ去った。
[編集] アニメ
1994年4月6日~1995年3月23日にテレビ東京系列にて放映された。全50話。放送時間は1994年4月から9月28日までは水曜18:00~18:30。1994年10月13日から最終回までは木曜19:00~19:30に放送された。水曜時代は主に1話完結式の内容だったが、木曜移動後は主に指レンジャー編となっている。しかし、やはりアニメ化が早過ぎた為、放映側が原作に追いついてしまって終了する形となった。最終回は原作を元にしつつも、ヒーローたちが力をあわせて世直しマンを撤退させて終了というオリジナルの展開であった。
その後フジテレビでパート2シリーズのアニメ化(おそらく連載第78話以降の話)を狙ってるという噂があったが、結局パート2は制作される事はなかった。
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
原作でラッキーマンは「ラッキー・クッキー・○○○○キー」というギャグを登場シーンで多用し、その中に「八代亜紀」があった。そのため、アニメ版ではオープニング・エンディングを実際に八代亜紀が歌うこととなった。
[編集] オープニングテーマ
[編集] エンディングテーマ
- 『恋はブーガ』
- 作詞:高田ひろお 作曲:佐瀬寿一 編曲:矢野立美 歌:八代亜紀
[編集] 関連商品
[編集] 単行本
- とっても! ラッキーマン 1巻 "ラッキークッキーコミックス1巻の巻"(1994年2月発行)
- とっても! ラッキーマン 2巻 "ラッキークッキーコミックス2巻の巻"(1994年5月発行)
- とっても! ラッキーマン 3巻 "ラッキークッキーコミックス3巻の巻"(1994年7月発行)
- とっても! ラッキーマン 4巻 "ラッキークッキーコミックス4巻の巻"(1994年10月発行)
- とっても! ラッキーマン 5巻 "ラッキークッキーコミックス5巻の巻"(1994年12月発行)
- とっても! ラッキーマン 6巻 "ラッキークッキーコミックス6巻の巻"(1995年4月発行)
- とっても! ラッキーマン 7巻 "ラッキークッキーコミックス7巻の巻"(1995年8月発行)
- とっても! ラッキーマン 8巻 "ラッキークッキーコミックス8巻の巻"(1995年11月発行)
- とっても! ラッキーマン 9巻 "ラッキークッキーコミックス9巻の巻"(1996年2月発行)
- とっても! ラッキーマン 10巻 "ラッキークッキーコミックス10巻の巻"(1996年5月発行)
- とっても! ラッキーマン 11巻 "ラッキークッキーコミックス11巻の巻"(1996年7月発行)
- とっても! ラッキーマン 12巻 "ラッキークッキーコミックス12巻の巻"(1996年10月発行)
- とっても! ラッキーマン 13巻 "ラッキークッキーコミックス13巻の巻"(1996年12月発行)
- とっても! ラッキーマン 14巻 "ラッキークッキーコミックス14巻の巻"(1997年3月発行)
- とっても! ラッキーマン 15巻 "ラッキークッキーコミックス15巻の巻"(1997年6月発行)
- とっても! ラッキーマン 16巻 "ラッキークッキーコミックス16巻の巻"(1997年10月発行)
[編集] CD
シングル
- ラッキーマンの歌/恋はブーガ
- ラッキー音頭で、日本晴れ!
アルバム
- とっても! ラッキーマン(ボーカルCD)
- とっても! ラッキーマン2(ボーカルCD)
- とっても! ラッキーマン 大吉音楽集(サウンドトラック)
[編集] DVD
- とっても! ラッキーマンDVD-BOX
- とっても! ラッキーマンDVD-BOX2
[編集] ビデオ
- とっても! ラッキーマン ラッキーマン編
- とっても! ラッキーマン 努力マン編
- とっても! ラッキーマン スーパースターマン編
- とっても! ラッキーマン 指レンジャー編I
- とっても! ラッキーマン 指レンジャー編II
- とっても! ラッキーマン 指レンジャー編III
[編集] ゲーム
テレビ東京系 水曜18:00枠 | ||
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スーパーゲームクイズ覇王 | BLUE SEED |
テレビ東京系 木曜19:00枠 | ||
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ジャングルの王者ターちゃん♡ | アニメ缶 (ビット・ザ・キューピッド/ぼのぼの) |