父親
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父親(ちちおや)とは、1親等の親族で、子から見て男性の親のことをいう。お父さんと一般には言い、親しみをこめて「とうさん」、「親父」(おやじ)などと呼ばれる場合もある。
この呼称について?、養父など社会的な父親、文化人類学で言うところのペイター pater であるか生物学的な遺伝的な意味での父親であるジェニター genitor であるかは関係なく(実際には両者が同じ場合であることが大部分である)に限るわけではない。
お父さんという呼称は、
にも用いられる。2, 3の場合は、話者が子の立場に自らを擬して言うという特徴がある。
幼児語で父親のことを「パパ」というが、「パパ」は「ママ」ほど意味のひろがりはない。なおパパの語源は、ローマ教皇を表すPope(英)と同じでありギリシャ語παππας(pappas)→ラテン語 papa →Popeとなる。
キリスト教においては、神は「父」と呼ばれる。ヘブライ語の「アッバ」(「父ちゃん」「パパ」の意)という幼児語が当てられており、畏怖の対象というより、親しい存在とされている。
また、援助交際では相手側の男性のことをパパということもある。
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[編集] ○○の父
上記の意味より転じて、他国からの独立、宗教活動、重要な発明などの創始や発展に重要な役割を果たした男性を「○○の父」ということがある。以下ではそのうちの代表的なものを列挙する。
[編集] あ行
[編集] か行
[編集] さ行
- 渋沢栄一 : 近代日本資本主義の父
- アントニオ・カルロス・ジョビン:ボサノバの父
- 関根金次郎:近代将棋の父(実力名人制を開始したことから)
[編集] た行
- 高柳健次郎:テレビの父
- アンリ・デュナン:赤十字の父
- リチャード・トレビシック: 鉄道の父
- 飛田穂洲:学生野球の父
[編集] な行
- アイザック・ニュートン:近代科学の父(自然哲学の数学的諸原理、ニュートン力学、万有引力、微分積分学)
- 西澤潤一 : 光通信の父
- 野口遵:電気化学工業の父
[編集] は行
- ハイドン:交響曲の父(104曲もの番号付き交響曲を作曲したことから)
- J.S.バッハ:音楽の父
- 早川徳次:日本の地下鉄の父
- リチャード・ヘンリー・ブラントン:日本の灯台の父
[編集] ま行
[編集] や・ら・わ行
- 山尾庸三:日本の工業の父
- アーネスト・ラザフォード:原子核物理学(核物理学)の父(α線とβ線の発見、ラザフォード散乱による原子核の発見、原子核の人工変換などの業績により)
- 力道山:日本プロレス界の父
- エイブラハム・リンカーン:奴隷解放の父