13日の金曜日
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13日の金曜日(じゅうさんにちのきんようび)は、英語圏の多くとドイツ、フランスなどで不吉な日であると信じられている日。「十三恐怖症」の特殊な形式として「13日の金曜日恐怖症」(paraskavedekatriaphobiaまたはparaskevidekatriaphobia)がある。
なお、現在多くの国で用いられているグレゴリオ暦では、1年の間に必ず1日以上、13日の金曜日が現れる(第1日が日曜日である月にある)。またグレゴリオ暦は400年で一巡するが、その中で13日が金曜日になる確率は最も高い。
[編集] 起源
「イエス・キリストが磔刑につけられたのが13日の金曜日とされ、キリスト教徒は忌むべき日であると考えている。」という俗説が一部に流れているが、正しくない。キリスト教では主の受難日を金曜日としているが、その日付は定めていない。共観福音書からはその日は15日と読め、ヨハネによる福音書からは14日と読めるが、キリスト教の各派ともその日を確定していない。
キリスト教の影響が強い国であっても、イタリアで不吉な日は17日の金曜日であり、スペイン語圏では13日の火曜日が不吉だとされている。13日の金曜日を不吉とするのは、英語圏とドイツ、フランスなどに限られる。ただしフランスでは宝くじの売り上げが急上昇する、幸運な日でもある。
これらの国で13日の金曜日が不吉とされる理由には、いくつもの説があるが、定かでない。13を不吉な数とするものと、金曜日を不吉とするものが独立して生じ、それらが合体したものであるという説が有力である。13日の金曜日を不吉とするのは19世紀になってからだとする意見もある。
13日の金曜日に関して、いくつかの説を挙げる。
- キリストの最後の晩餐に13人の人がいたことから、13は不吉な数とされた。また、キリストが金曜日に磔刑に処せられたとされていることから、13日の金曜日が不吉であるとされるようになった。一説には、イヴによるアダムの誘惑も大洪水からノアが脱出したのもバベルの塔が壊されたのも13日の金曜日だと言われるが、聖書にそのような記述はなく迷信の域を出ない。
- 北欧神話では12人の神が祝宴を催していた時にロキ(Loki)が乱入して、招かれざる13番目の客は人気者のバルドルを殺してしまったとされ、キリスト教以前から13を不吉な数としており、13日の金曜日についても伝説を持つ。それは魔女としてキリスト教に追いやられたフリッグが11人の魔女と悪魔を招いて毎週金曜日に悪事を企んでいたからだという。
[編集] 関連項目
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