Wish (漫画)
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『Wish』(ウィッシュ)は、ミステリーDXに連載されたCLAMPの漫画作品。全4巻。
目次 |
[編集] あらすじ
- 病院で医者として働いている栩堂琇一郎はある日、カラスに襲われていた天使、琥珀を助け出す。琥珀はお礼に琇一郎の「願い」を叶えると言い、居候になる。しかし琥珀にとって地上の生活は慣れないものだったため、失敗を繰り返す。そんな琥珀を優しく見守り助けてくれる琇一郎にいつしか琥珀は惹かれていく。しかし2人には思いあい結ばれても一緒にいることのできない過酷な運命が待っていた・・・。
[編集] 登場人物
()内のキャストはドラマCDでのキャスト。
- 琥珀(こはく)(声優:小西寛子)
- おっとりした性格で、地上では日が暮れると力が足りずに小さくなってしまう天使。だが天界では四天使長に次ぐ力を持っている。天界で最も美しい心なので、その心の持ち主の歌でしか孵せないという「天使の卵」の任を担っている。天使なので男性でも女性でもないが、外見的には女性的である。名前は琥珀から。
- 栩堂琇一郎(くどうしゅういちろう)(声優:一条和矢)
- 病院で外科医として働いている医者。琇一郎の母は血の繋がりのない藤の木の精。本人の出生も謎である。無愛想で、口数の少ない男性だが、根は優しい。とても現実的な人で、当初、琥珀に出会ったときも「願い事は自分で叶えるものだ」とまで言ってのけたほど。
- 紅榴(こうりゅう)(声優:今井由香)
- 琥珀をいじめるのが大好きな悪魔で魔王の甥っ子。地上では日が昇ると体が小さくなってしまう。瑠璃(るり)と破璃(はり)という猫の使い魔がいる。瑠璃と破璃が言うには、琥珀をいじめるのはいわゆる「好きな子いじめ」というやつなんだとか。しかし、本人はそのことを全力否定している…が、琥珀が琇一郎と一緒にいるのを見ると、腹を立てているところをみると、あながち間違いではないらしい。
- 翡翠(ひすい)(声優:井上喜久子)
- 突然天界から姿を消し、琥珀が地上へ降りてきた理由となった天使。風を操る四天使の一人。地上に来た理由は悪魔・黒耀と駆け落ちしたため。左耳には黒曜の左目であるピアスをつけている。頭のてっぺんから足の先まで黒曜に食べられたため、天使ではなくなり、料理をしても問題ではない。後に、天使長の位を剥奪され、天界に戻ることを禁じられる。ちなみにかなりの料理上手。名前は翡翠から。
- 黒耀(こくよう)(声優:小杉十郎太)
- 「橋」の泉で、翡翠に一目惚れし、恋に落ちていった元魔王の息子。翡翠と一緒に居るために次期魔王の座を捨て、翡翠と共に人間界へと降りる。自分の魔力を入れた左目をピアスとして翡翠に預けている(魔王の一族は求婚に、自身の左目を生涯愛すると決めた者に預けるのが決まりである)。何よりも翡翠を大事にし、地界と天界が全面戦争になっても翡翠が無事ならそれでいいとまで言うほどの愛しぶり。ちなみに、翡翠と出会う前から両手の指では足りないほど天使に手をつけたらしいが、翡翠と出会って以降、翡翠以外の天使には手をつけていない。ちなみに紅榴にも手をつけたらしい。名前は黒曜石から。
- 紅榴の部下である双子の少女達。普段は猫の姿を姿をしているが夜になると、女の子の姿になる。見分け方は彼女達が身に着けているアクセサリーで、丸い玉がついている方が瑠璃、長石のようなものがついている方が破璃。カラーでは目の色も違っているが、本編中ではこのアクセサリー以外に見分け方はない。使い魔よりは格上かと思われるが詳細は不明。ちなみに喋るときは何故だか関西弁。紅榴の命令なら何でも聞く忠実な部下、しかし情報収集をすると時々内容がとんちんかんになるのが玉にキズ。名前は瑠璃と玻璃から。
[編集] 四天使長
- 透輝(とうき)
- 四天使長の一人で水を司る水天使。地天使・藍晶に惚れられているが、悪い気はしていないらしい。無愛想で面倒くさがりではあるが、琥珀のことは気にかけており、神様に連れ戻すようにと命令されたときは他の天使に任せてもいいのに、自ら連れ戻しに人間界に降り立った。しっかりしているように見えるが、実は押しに弱く、しつこいのは嫌いらしい。名前は透輝石から。
- 藍晶(らんしょう)
- 四天使長の一人で大地を司る地天使。水天使・透輝が好きでしつこく好きだと言い張っているらしい。翡翠に良く似た穏やかで優しい性格。しかし、ヒステリックになっているときの榴輝を透輝に押し付けていったりするあたりはちゃっかりしているといえよう。普段はその榴輝のストッパー役。名前は藍晶石から。
- 榴輝(りゅうき)
- 四天使長の一人で火を司る火天使。誰よりも翡翠のことが好きで、翡翠が失踪したときは自ら探しに行こうとしたほど。火天使だけあって普段から感情の起伏が激しく、翡翠のことになるとそれがさらに倍増される。翡翠が黒曜と駆け落ちしたことを知ったときは悲しみもしたが、それが翡翠の意志であり、翡翠が幸せになるならと男(天使なので性別はないのだが)らしく身を引く。しかし、やはり黒曜のことは大嫌いらしい。
[編集] 栩堂家
- 栩堂周丞(くどうしゅうすけ)
- 琇一郎の父で、藤の木の精である蛍を見つけて名前をつけてあげて、結婚した。琇一郎とは血のつながりはないらしいので、養子にしたらしいが詳しい経緯は不明である。琇一郎が高校2年の時に、飛行機事故で亡くなる。
- 栩堂信一郎(くどうしんいちろう)
- 琇一郎の義理の祖父で、現在はカナダに住み会社を経営している。琥珀を大変気に入っており、琥珀に会いたいがために日本へやってくることも。琇一郎は本当の孫ではないにしろ、とても可愛がっていた。海外暮らしが長いためか、とても気さくで陽気なお爺さん。琇一郎が運命をたどった後は、琥珀に琇一郎の自宅を譲る。
- 栩堂蛍(くどうほたる)
- 琇一郎の母親。だが、琇一郎が16歳の時の外見は13,4歳という幼い少女の姿であった。本来は藤の木の精なため、目が見えず、自分で歩くことも出来ないが、かわりに気配を感じることができるので、未来から来た琥珀と紅榴に気づくことができる。目の色は紫色。周丞と出会って結婚したが、彼の死がわかってしまった時に、もう笑顔でいられないからと藤の木へと戻る。その際に未来から来た琥珀が紅榴の気まぐれで過去へ置き去りにされてしまったために、残りの13年分の命と引き換えに、琥珀を未来へと帰し、息子である琇一郎のことを託す。
[編集] 書籍
- ずっといっしょにいてほしい (画集、2001年)
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