VOLMET放送

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VOLMET放送（ぼるめっとほうそう）とは、洋上又は大陸を航行している航空機に対して、音声によって主要空港周辺の気象情報を提供する放送である。

受信するには、短波帯の場合USB が受信できる受信機又は無線機が必要である。VHF帯ではDSB変調が受信できる受信機若しくは、無線機が必要。地域によっては、短波帯以外にVHF帯で放送しているところがある。これとは別に、デジタル通信で放送するタイプ D-VOLMET がある。

VOLMETは、フランス語の"vol météorologique"（航空機向け気象情報の意）に由来する。VOice Language METeorological reportの略。

[編集] 放送例（東京ボルメット）

ALL STATIONS THIS IS TOKYO,METS REPORT 1200,NARITA,NARITA,120 Degrees 4 Knots,Visibility 10km,Sky clear,Tempereture 20,Dewpoint 15,QNH 1015,NOSIG,TOKYO,TOKYO,Carm,Visibility 10km,Fer 1500 feets,Tempereture 22,Dewpoint 20,QNH 1015,NEW-CHITOSE,NEW-CHITOSE,340 Degrees 2 knots,Visibility 1000m,Runway 01R,RVR 1500m,Runway 01L,RVR 1500m,Snow,Few 300feets,Broken 600feets,Overcast 1500feets,Tempereture -10,Dewpoint -10,QNH 1000,CHUBU CENTRAIR,CHUBU CENTRAIR,Valiable 6 knots,CAVOK,Tempereture 14,Dewpoint 10,QNH 1017,NOSIG,KANSAI,KANSAI,140 degrees 8knots,Maxium 15 knots,Visibility 10knots,Heaz,Tempereture 21,Dewpoint 15,QNH 1019,Wind 150 degrees 4knots,FUKUOKA,FUKUOKA,250 degrees 7knots,Visibility 6km,Mist,Tempereture 21,Dewpoint 16,QNH 1019,Inchoen,Inchoen,300 degrees 12knots,Visibility 10km,Rain,Few 1500feets,Broken 3000feets,Few 1500feetCumulo Nimbus,Tempureture 15,Dewpoint 12,QNH 1015,NOSIG,Forcast Between 1200 and 2400,NARITA,100 degrees 6knots Visibility 10km,KANSAI,120 degrees 6knots,Visibility 10km,I say again,NARITA,NARITA,120 Degrees 4 Knots,Visibility 10km,Sky clear,Tempereture 20,Dewpoint 15,QNH 1015,TOKYO OUT.

和訳（概略）: 各局、こちらは東京、12時（正午）の気象情報。成田国際空港は（風向）120度（東南東の風）から4ノット（風速2メートル/秒）、視程10キロ、晴れ、気温摂氏20度、露点温度摂氏20度、気圧1015ヘクトパスカル、変動の見込みなし。東京国際空港（羽田）は視程10キロ、気温摂氏22度（中略）新千歳空港は340度から2ノット、視程1000メートル、01番右滑走路にてRVR（滑走路視距離観測装置）では1500メートル、01番左滑走路にてRVRでは1500メートル、雪。（雲は）300フィートに若干、600フィートにおいて隙間、1500フィートにおいて曇り。気温氷点下10度、露点氷点下10度、気圧1000ヘクトパスカル、（中略）。中部セントレア、風向変動あり6ノット、好天（中略）。関西国際空港、140度から8ノット最大15ノット（中略）。福岡国際空港は250度から7ノット、視程6キロ、霧（中略）。インチョン国際空港は300度から12ノット、視程10キロ、雨。1500フィートに若干、3000フィートで隙間、1500フィートの雲は積乱雲（中略、以後夜半までの予報）繰り返し成田（中略）気圧1015hPa、東京から終わります。

上記放送例で、2004年５月まで「NARITA」は「NEW TOKYO」と呼んでいた。成田国際空港株式会社発足に伴って空港名が改称されたことにより、変更された。

地域によって、放送例が多少違う。

[編集] 使用される用語

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NOSIG: 天候に変化はない見込み（No Significant Changeの略　“ナッシグ”と発音）
CAVOK: 天候非常に良好（Visibility,cloud and present weather better than prescribedvalues or conditionsの略　“カヴォック”と発音）
NSC: 悪天を及ぼす雲がない（No Significant Cloud）
SKC: 快晴（Sky Clear）
BECMG: 次第に（Becoming）
TEMPO: 一時的に（temporary）
FIR: 航空管制領域（Flight Information Region）
SIGMET: 空域悪天情報

[編集] 太平洋ボルメットの時間と周波数

時間	識別信号	周波数
毎時00分,05分,25分,30分,35分,55分	HONOLULU VOLMET	2863kHz,6679kHz,8828kHz,13282kHz
毎時10分,40分	TOKYO	2863kHz,6679kHz,8828kHz,13282kHz
毎時15分,45分	HONGKONG VOLMET	6679kHz,8828kHz,13282kHz
毎時20分,50分	AUCKLAND	2863kHz,6679kHz,8828kHz,13282kHz