Simple Mail Transfer Protocol
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アプリケーション層 |
---|
DNS ・ ENRP ・ FTP ・ HTTP IMAP ・ IRC ・ NNTP ・ POP3 SIP ・ rlogin ・ RTP ・ SMTP SNMP ・ SSH ・ SSL ・ TELNET |
トランスポート層 |
DCCP ・ IL ・ RSVP ・ RUDP SCTP ・ TCP ・ UDP |
ネットワーク層 |
ARP ・ BGP ・ IP(IPv4,IPv6) ICMP ・ IGMP ・ IGP ・ RARP |
データリンク層 |
ATM ・ DTM ・ FDDI ・ PPP SLIP ・ SMDS ・ イーサネット 無線LAN (Wi-Fi) ・ トークンリング フレームリレー |
Simple Mail Transfer Protocol、SMTPは、インターネットで電子メールを転送するプロトコル。通常TCPのポート番号25を利用する。 転送先のサーバを特定するために、DNSのMXレコードが使われる。 RFC2821で標準化されている。
メールサーバのMTA間の転送だけでなく、MUAからメールサーバにメールを送信するときにも使われることが多い。 ただし、この場合受信したサーバ側のふるまいがサーバ同士の転送と異なる点が多いため、サーバ側をMSAと呼びポート番号587を利用し、通常のMTAと分けることが多くなってきている。
SMTPは本来テキストベースのプロトコルで、要求/応答メッセージのみではなく、全ての文字が7bit ASCIIでなければならない、という制限があった。現在では拡張機能により8bit以上を要求する言語や添付ファイルに使われることの多いバイナリもそのまま転送することも可能であるが、互換性を考慮すると、MIMEという方式で、7bitに収まるようにすることが望ましい。 なお、日本語は通常ISO-2022-JPという方式を使うことで、全てのバイトが7bitに収まるようにしている。
[編集] SMTPの認証機構
当初はユーザー認証機構を備えていなかったが、インターネットの普及に伴ってその必要に迫られたため、SASLメカニズムを利用した認証機構がSMTP-AUTH(SMTP Authentication)として標準化された。 認証方式としてPLAIN、LOGIN、DIGEST-MD5、CRAM-MD5などが広く利用されている。
また、SMTP-AUTH標準化以前にPOP_before_SMTPと呼ばれるSMTPプロトコル外の機構による利用ユーザー制限方法が考案され、現在でも利用されている。
[編集] RFC
- RFC 2821 - Simple Mail Transfer Protocol
- RFC 1869 - SMTP Service Extensions (ESMTP)
- RFC 1891 - SMTP Service Extension for Delivery Status Notifications (DSN)
- RFC 2554 - SMTP Service Extension for Authentication