NEXT21
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NEXT21(ネクスト・にじゅういち)は、新潟県新潟市にある超高層ビル。萬代橋などと並び、新潟市のランドマーク的存在となっている。
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[編集] 概要
現在NEXT21が立っている場所には新潟市役所があった。しかし老朽化し手狭となったため、一番堀通の旧新潟県庁跡地に移転する事となり、繁華街にある市役所跡地は再開発されることに。新潟交通など複数のJVがコンペティションで競った結果、住友生命保険が担当企業に選定された。1993年4月に躯体が竣工し、翌年5月にグランドオープンした。
建物は地上21階、地下3階建てで高さは125mあり、かつては新潟市で一番の高さを誇っていたが、2002年に竣工した万代島ビル(朱鷺メッセ)に抜かれ市内では2番目の高さである。1階と2階とを結ぶエスカレーターは螺旋状になっているほか、エレベーターの内部がガラス張りになっている。
尚、NEXTの意味は「次世代」を表すNextに加え、造語「Niigata EXciting Tower」を略したもの。またTには「真実」を表すTruthの意味も込められている。
[編集] 施設概要
地下1階~地上5階にはラフォーレ原宿新潟が入っておりファッション関係のブランドが多数出店しているほか、HMVなども出店している。6階には小規模の多目的ホールである「新潟市民プラザ」がある。7階からはオフィスフロアとなっており、11階にはヒューマンアカデミー新潟校がある。
地下部は、本州日本海側唯一のファッション地下街「西堀ローサ」と直結しており、更にこの地下街を通じて新潟三越や新潟大和(だいわ)の地下部とも直結している。
[編集] 展望フロア
19階(高さ101m)には展望ラウンジがあり、古町エリアを中心に市内の繁華街を一望することが出来る。
ただ、展望ラウンジにある地図の情報はオープン当初から修正されないままとなっており、例えば新潟総合テレビ(NST)の社屋の場所が旧社屋の時のままだったり(2004年に同市八千代に移転)、テレビ新潟(TeNY)の略称が、旧称のTNNとなっていたり、新潟テレビ21(UX)の略称が旧称のNT21になっている他、廃線された新潟交通電車線が掲載されたままになっている。逆に新潟スタジアムや柳都大橋、朱鷺メッセなど、その後建設された主要建造物が未掲載のままとなっている。
駐車場の駐車台数は本館(NEXT21地下部)が143台、東堀通六番町にある立体自走式の第2駐車場(徒歩約5分)が345台である。
このビルに隣接するかたちで、商業施設と住宅が入居する29階建ての複合型超高層ビル、「FKDビル(仮称)」の建設が進められている。
[編集] エピソード
完成当時、県内は勿論、本州日本海側都市に所在する最も高い建造物であったことや、同じ高層ビルでも、新潟県庁とは異なり商業施設であることなどから話題を呼び、オープン時には県内から多くの集客を果たした。
しかし、完成したNEXT21を一目見ようとする人々によって、市内主要幹線道路は渋滞に陥り、本来であれば20~30分程で可能である新潟バイパスから市内中心部への自動車での乗り入れに、オープン当日は1時間以上要した。
無論、建物内部の混み具合も著しく、オープン当日は展望ラウンジまでの行程が完全に順路化され、展望ラウンジでの滞在時間も限られるなどした。
[編集] 所在地
- 新潟県新潟市西堀通六番町866
[編集] 外部リンク
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