N900i
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FOMA N900i(フォーマ・エヌ きゅう まる まる アイ)は、NECによって開発された、NTTドコモの第三世代携帯電話 (FOMA) 端末製品である。
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[編集] 概要
N900iは、曲線を中心に構成された折りたたみ式端末で、大きさは同時発表された5種のFOMA 900i端末のうち最もコンパクトなものである。 カラーバリエーションはオレンジ、シルバー、ブラックの三種類。
端末を開いた状態で側面から見ると、ゆるやかに弧を描いているかのように感じられる。 この特徴的なデザインフォルムは湾刀を模しているともされ、アークラインと名付けられた。 以降これを踏襲した製品がいくつか開発されている。
メインディスプレイには2.2インチTFT液晶 (QVGA) を採用。 背面には有効画素数100万ながらも、200万画素相当の解像度を実現するスーパーCCDハニカムによるCCD デジタルカメラを搭載。 接写(マクロ撮影)時はレンズ周りのスイッチを切り替えることで行う。 撮影者が自らを撮影する、いわゆる自分撮りをする際には、0.96インチのサブディスプレイにプレビュー表示させることもできる。 本体上端には赤外線通信ポートを備える。 ボタン部分にはカーソル追従性に改良が施されたニューロポインターを装備。 文字入力システムにはT9を採用した。
FOMA 900iシリーズはiアプリ容量が最大500キロバイトに拡張。 N900iには、往年の名作ロールプレイングゲーム (RPG) 、『ドラゴンクエスト』がプリインストールされている。
[編集] 仕様
- 寸法:
- 高: 102 ミリメートル
- 幅: 48 ミリメートル
- 厚: 26 ミリメートル
- 重量: 115 グラム
- 画面:
- メイン: 240×320 ピクセル (QVGA) 2.2 インチ TFT
- サブ: 120×30 ピクセル 0.96 インチ STN
- カメラ: 外側 100万画素 スーパーCCDハニカム / 内側 11万画素 CCD
- 外部メモリーカード: miniSDメモリーカード(16MB miniSD 付属)
- 電池:
- 容量: 850 mAh
- 連続待受時間: 静止時 430 時間 / 移動時 350 時間
- 連続通話時間: 140 分間
- 連続テレビ電話通話時間: 90 分間
- SAR 1.4 W/kg
[編集] 歴史
- 2003年12月10日: 電気通信端末機器審査協会 (JATE) による審査を通過(認定番号: A03-0715JP)。
- 2003年12月18日: D900i・F900i・N900i・P900i・SH900iの開発が発表。
- 2004年2月22日: N900i 発売。
- 2004年6月25日: マイナーチェンジモデルのN900iS 発売。
- 2004年11月16日: 無線LAN搭載の法人向けモデル N900iL 発売。
- 2004年12月25日: 国際ローミングサービス対応の N900iG 発売。
[編集] 不具合
- 2004年3月9日: 利用者の意志に反して端末が再起動する不具合が発見。対象は2004年3月7日までに販売されたN900i。ソフトウェアのバグが原因で、ソフトウェア更新によって対処。販売は継続された。
- 2004年4月26日: 特定の操作・状況により、iモードへの接続ができない、着信時の受話音量レベルが強制的にリセットされる、メール用サイズ変更できないという不具合が発見。対象は2004年4月19日までに販売されたN900i。ソフトウェアのバグが原因で、ソフトウェア更新によって対処。販売は継続された。