N900iL
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FOMA N900iL(フォーマ・エヌ きゅう まる まる アイ・エル)は、NECによって開発された、NTTドコモの第三世代携帯電話 (FOMA) 端末製品である。
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[編集] 概要
N900iLは、NTTドコモの法人向け通信サービス、PASSAGE DUPLE(パッセージ・デュプレ)において提供される端末。 2004年2月22日より販売されている N900i をベースに、最大11Mbpsの無線LAN (IEEE802.11b) 通信機能を追加。 FOMAと無線LANとを同時に待ち受けるデュアルモードにより、事業所構内では無線LAN接続による内線電話(IP電話)通信を、外出先ではFOMA回線を利用しての通信と使い分けることを想定している。
形状はN900i同様のアークラインが特徴的な折りたたみ式で、カラーバリエーションはシルバーの一種類。 無線LANモジュールを内蔵した関係で、撮影時の照明として用いるライトは省略された。 オペレーティングシステムにLinuxを採用。 N900iLは日本で初めてLinuxを搭載した携帯電話端末である。
[編集] 仕様
- 寸法:
- 高: 102 ミリメートル
- 幅: 48 ミリメートル
- 厚: 27 ミリメートル
- 重量: 120 グラム
- 画面:
- メイン: 240×320 ピクセル (QVGA) 2.2 インチ TFT
- サブ: 120×30 ピクセル 0.9 インチ STN
- カメラ: 外側 100万画素 スーパーCCDハニカム / 内側 11万画素 CCD
- 外部メモリーカード: miniSDメモリーカード
- 電池:
- 連続待受時間: FOMA 静止時 280 時間 / FOMA 移動時 230 時間 / 無線LAN 230 時間 / デュアルモード 150 時間
- 連続通話時間: FOMA 140 分間 / 無線LAN 160 分間
- 連続テレビ電話通話時間: 80 分間
- SAR 1.36 W/kg
[編集] 歴史
- 2003年12月2日: NTTドコモ、無線LANを追加装備したFOMA端末の開発を発表。
- 2004年6月10日: 電気通信端末機器審査協会 (JATE) による審査を通過(認定番号: A04-0269001)。
- 2004年7月13日: 法人向け新サービス、PASSAGE DUPLEの概要とN900iLの開発が発表。
- 2004年11月16日: N900iL 発売。同日より、NECも法人向けにUNIVERGE "FOMA" 連携ソリューションを展開。
[編集] 関連項目
- N900i
- N900iG
- N902iL
- PASSAGE DUPLE
- 無線LAN - IEEE802.11
- Session Initiation Protocol (SIP)