Mach
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Mach(マーク、Multiple Asynchronously Communication Hostsの略)は、カーネギーメロン大学のリチャード・ラシッド教授(実際の実装はアビー・テバニアンが中心)らのグループにより開発されたマイクロカーネルタイプのOS。アメリカ国防総省の資金援助により開発され、4.4BSDをOSの外部環境として開発された。実際には3.0からがマイクロカーネルであり、4.3BSDベースのMach 2.5まではマイクロカーネルではない。現在ユタ大学に移ったMach 4プロジェクトは停止している。
Mach開発の目的としては、従来のUNIX系OSのカーネルが、多くの機能を搭載したためにコードが膨大になり、他のプラットフォームへの移植性やリアルタイム性に問題を抱えていた。これを解決するため、カーネル部分からAPIなどを取り除き、OSとして必要最低限な機能だけを搭載する事を目指した。
[編集] 読み方について
Machは元々 MUCK(Multiproceesor Universal Communication Kernel) という名前で研究されていたプロジェクトで、それをイタリア人の学生が Mach と聞き間違えたことに由来する。従って原則英語読みの「マーク」という発音が正しい。[1]
[編集] Machを採用したOS
[編集] 脚注
- ↑ ただしMUCKでマークと英語読みすることはありえない(マックなら有り得る)