Final Cut Pro
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開発元: | Apple Computer |
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最新版: | 5.1 / 2006年3月31日 |
対応OS: | Mac OS X v.10.4.4 |
種別: | Video editing software |
ライセンス: | プロプライエタリ |
公式サイト: | Final Cut Pro 5 |
Final Cut Pro(ファイナル・カット・プロ)は、アップルコンピュータの販売するソフトウェアのひとつで、パソコン向けのノンリニアビデオ編集を目的としたMac OS X向けのソフトである。LiveType、Compressor、Cinema Tools等を含む。
目次 |
[編集] 概要
もともとは、Adobe社でPremiereを開発していた、Randy Ubillosを中心とするグループが、Macromedia社に移ってコードネームKeyGripと称して開発していたソフトウェアであり、"Macromedia Final Cut"として販売されるはずであった。
後に、Apple Computerが開発中のKeyGripを購入、1999年4月に"Final Cut Pro"としてVer.1が発売され、2006年10月現在の最新版はPPC/Intel搭載Mac両対応のVer.5.1.2となる。
Final Cut Studioは、Final Cut Proに加えて、Motion、Soundtrack Pro、DVD Studio Proを含み、プロ向けのスイートである。また、機能を省略した廉価版であるFinal Cut Express HDも用意されている。
マッキントッシュコンピューターとソフトウェアのみでもかなり実用性の高い編集が可能だが、拡張性に優れておりインタフェースボードやRAIDディスクの追加などにより更に高性能・高画質な編集も可能である。
[編集] 優位点
前述の拡張性のことから、廉価なシステム(MacBook本体のみなど)で大筋の編集(旧来のオフライン編集に相当)を行い、仕上げを高価なシステム(MacPro+ビデオインタフェースカード+RAIDディスクシステムなど)に移行して行う(オンライン編集に相当)などの流れが非常に容易である。この場合まったく同じソフトウェアを用いることになるので、オフライン段階で効果などを付けた場合でも、そのままオンラインに反映させることができる。
[編集] Final Cut Proの画面
標準設定でFinal Cut Proを立ち上げて現れるのが、「ビューア」・「キャンバス」・「ブラウザ」・「タイムライン」の4つの画面である。動画作成に使う素材(クリップ)は、ブラウザに収納することが出来る。それぞれのクリップを、ダブル・クリックして現れるのがビューアで、そのクリップに関する設定(例えば、透明度、拡大・縮小など)を変更することが出来る。
ビューアとは対照に、動画全体がどのように画面に現れるかを確認できるのが、キャンバスである。そして実際の動画作成の作業場となるのがタイムラインで、ブラウザに確保してあるクリップを、ここにドラッグ・アンド・ドロップしながら動画全体を編集していく。