CANDU炉
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CANDU炉とは、中性子の減速(減速材)及び燃料の冷却(冷却材)に、共に重水を使用することを特徴とする原子炉のことである。減速材に重水を使用することから重水炉でもある。CANDUとは、「Canada Deuterium Uranium」の略である。1960年代にカナダ政府と民間企業との合弁企業によって設計された。また、加圧水型の重水炉である。
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[編集] 沿革
[編集] 特徴
[編集] 問題
- 重水を使用している為、トリチウムができてしまう
[編集] 兄弟炉
[編集] 稼働中の炉
- 2002年1月現在、世界の32炉/438炉がCANDU炉
[編集] ダグラスポイント
ダグラスポイント発電所はCANDU炉仕様の原型炉一基を運転していたがすでに閉鎖された。
- 炉型式:重水減速加圧重水冷却炉(圧力管型)
- 熱出力:70.1万kW(701MW)
- 電気出力:22.0万kW(220MW)
- 燃料の種類:二酸化ウラン
- 燃料温度(被覆材・燃料):301℃・1,930℃
- 冷却材圧力:87気圧
[編集] ピッカリング
ピッカリング発電所はCANDU炉仕様の商用炉4基を1ユニットとしAとBの二つのユニットを運転していた。2002年現在、ピッカリング(A)は停止中である。
- 炉型式:重水減速重水冷却炉(圧力管型)
- 熱出力:174.4万kW(1.744GW)
- 電気出力:54.0万kW(540MW)
- 燃料の種類:二酸化ウラン
- 燃料温度(被覆材・燃料):304℃・2,000℃
- 冷却材圧力:88.5気圧
[編集] この炉を採用している国
[編集] 外部リンク
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