黒檀
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黒檀 | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Diospyros ebenum | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Ebony |
黒檀(こくたん、英語:Ebony)とはカキノキ科の常緑広葉樹。特定の木を指すのではなく、心材が黒色で大きく、用材として使用できる約20種の総称だが、特にDiospyros ebenumを一般的には「黒檀」と称する。烏木(うぼく)、烏文木(うぶんぼく)、黒木(くろき)とも。三大唐木の一つ。
日本の柿に近縁。花は雌雄異花を同株に付け、小さな柿そっくりの実をつける。
目次 |
[編集] 材の特徴
材は非常に重硬で加工は困難。乾燥性が良く、虫や菌に侵されにくい上、耐久性に優れる。黒地に美しい木目が出る。気乾比重は0.80-1.21のため、水に沈むのが特徴。
[編集] 種類
本黒檀・縞黒檀・青黒檀などがある。銘木業界では伝統的に本黒檀と言えばインド黒檀・セイロン黒檀のことであった。これは「マグロ(=真黒)」とも言われ、全体が漆黒である。
最近では黒檀と言えば縞黒檀(D. discolor)を指す。インドネシアのスラウェシ島産が有名。 縞黒檀に似た材としてカマゴンがある。フィリピン産。
同様に、最近では青黒檀(D. mollis)も用いられている。
[編集] 用途
家具、仏壇、仏具、床柱、算盤の枠、楽器(ピアノの鍵盤、クラベス、三味線の棹、ヴァイオリンやギターの指板、ペグ、テイルピース等)、ゴルフのクラブヘッドなど。