鶴竜力三郎
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鶴竜 力三郎(かくりゅう りきさぶろう、1985年8月10日 - )は、モンゴルウランバートル出身で井筒部屋所属の現役大相撲力士。本名はマンガラジャラブ・アナンダ。身長185cm、体重125kg。得意手は右四つ・下手投げ。趣味はスポーツ観戦。最高位は西前頭8枚目(2006年11月場所)。
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[編集] 来歴
子供の頃はテニス・バスケットボール・レスリングをやっていた。同郷の旭鷲山などの活躍に憧れて力士を志し、花籠部屋の力士選考会に参加したが不合格となってしまった。しかし、どうしても力士になりたかったため手紙を書き、父が大学で教授をしていたため、同じ大学で日本語を教えていた職場仲間に頼んで翻訳してもらい、日本相撲協会に送った。ちょうどモンゴル人力士を探していた井筒親方(元関脇・逆鉾)にその手紙を渡され、しばらくしてから井筒部屋への入門許可の返事をもらい、2001年(平成13年)5月に来日。同年11月場所に初土俵を踏んだ。
着実に番付を上げて行ったが、なかなか体重が増えず、三段目の下位で苦労した時期もあった。しかし、徐々に体重も増えだしてからは三段目の上位でも勝ち越せるようになり、2004年(平成16年)7月場所に7戦全勝で三段目優勝を果たし、翌9月場所は一気に幕下14枚目まで番付を上げた。1度は跳ね返されたものの同年11月場所から6場所連続勝ち越しを続け、2005年(平成17年)11月場所には十両に昇進した。しかし十両では軽量が災いし成績が伸びず、1場所で幕下に陥落した。翌2006年(平成18年)1月場所に東幕下3枚目で5勝2敗と勝ち越し、十両に戻った3月場所は3勝6敗から6連勝し、9勝6敗と関取として初の勝ち越しを果たした。
その後は勝ち越しを続け、2006年9月場所では西十両筆頭で9勝を上げ、翌11月場所には新入幕を果たした。序盤に出遅れるが、終盤に巻き返す後半型の力士。
[編集] エピソード
- 四股名の「鶴」は部屋ゆかりの四股名「鶴ヶ嶺」から、「力三郎」は尊敬する井筒部屋の大先輩・寺尾が新十両場所だけ名乗っていたゆかりの四股名「源氏山力三郎」に由来する。
- 7月24日付の毎日新聞で、同じ十両の安壮富士と共に星取を間違えられた(間違えられたのは14日目の星取で、勝ったはずなのに、「●」と書かれていた)。翌日、星取表の訂正版が掲載された。
[編集] 主な成績
2006年11月場所終了現在
- 通算成績:148勝110敗(31場所)
- 幕内成績:8勝7敗(1場所)
[編集] 各段優勝
- 三段目優勝:1回(2004年7月場所)