パブ
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パブ(Pub)は、もともとイギリスで発達した酒場のこと。public houseの略。
日本では、和風の居酒屋や小料理屋などに対して、洋風の飲み屋をパブと称することがある。しかし、本来の意味からかけ離れ、一種の風俗営業店の業態を指すことも多い。
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[編集] 本場のパブ
![エディンバラにあるパブ](../../../upload/shared/thumb/e/e0/Edinburgh_Haymarket_pub_dsc06376.jpg/250px-Edinburgh_Haymarket_pub_dsc06376.jpg)
イギリスにはパブが街のあちこちにある。イギリス国内で数万軒はあるとされ、男性を中心に、老若を問わずたいへん親しまれている。カウンター席や椅子席を設け、主にビールを提供しており、食事には余り重きを置かない。
元々は、酒の提供だけではなく、簡易宿泊所や雑貨屋の機能も備えた場所として18世紀から19世紀頃に発達したものである。1868年の文献にパブという言葉が現れたのが、この言葉が使われた最初であるとされる。この当時は、"public house"(公共の家)の名の通り、町の中の便利なコミュニティセンターとして存在していた。しかし、現在のイギリス都市部のパブはいわゆる居酒屋の機能しか持っていないのが普通である。イギリスの地方の町のパブには、クリケット場を併設するなど、「公共の家」の名残を持つものも多い。
アイルランドにもパブが多くあり、「アイリッシュ・パブ」(Irish Pub)と呼ばれる。これは、一般家庭などで作ったビールを近隣の人に飲ませていたものが起源であるといわれる。イギリスと較べ、雑貨屋などと兼業しているパブが多い。
[編集] 日本のパブ
日本では、「イングリッシュ・パブ」や「アイリッシュ・パブ」等と称し、上記のような本来の意味であるパブを志向した店舗もあるものの、イギリスなどのパブとは大きく異なるものが多く、一般的にもそのようなものが「パブ」であると認識されている。内容は必ずしも一定でないが、ホステスがいて比較的安価に飲んだりカラオケのできる店をパブあるいはスナックと称していることが多い。軽食と酒類の提供を主にしているところをスナックと呼び、女性による接待を主にしているところをパブと呼ぶとする人もいるが厳密な定義ではない。
たいていカウンター席とボックス席が用意されており、女性はカウンター内にいる(客の隣には座らない)という形式の店と、女性が客の隣に座って接待をする店がある。
なお、飲食業として登録する場合には食品衛生責任者の資格を持つものがいなければいけない。この場合、保健所が管轄することになる。また、接待を伴う場合には風俗営業とされ、風俗店営業許可をとらなければいけない。この場合、警察が管轄することになる。さらに、深夜0時過ぎまで営業を行なう場合には「深夜における飲食店営業等」の許可も必要になる。
[編集] 様々なパブ
もはや本来のパブの意味からかけ離れた様々な業態のパブが、風俗営業店を主に広がっている。同じ名称であっても店によって内容が異なることも珍しくない。
- 素人の学生風を売り物にしたキャンパスパブ
- さわり放題もしくはショータイムチップ制・セクシー路線のおっぱいパブ、セクシーパブ
- 女性(ホステス)が下着姿で接待するランジェリーパブ(ランパブ)
- 個室VIPルームで全裸などのサービスを行う一部のキャバクラ
- ホステスが主にフィリピン人であることを売り物とするフィリピンパブ
- ステージのショーをメインにしたショーパブ
- キャバクラ同様の店もあるが、ニューハーフの店も多い
- ホステスではなくホストがいて主に女性客をターゲットとするメンパブ
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 関連書
- 小林章夫 『パブ』大英帝国の社交場 講談社現代新書1118 講談社 ISBN 4061491180