高田中学校・高等学校

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高田中・高等学校は三重県津市の私立中学校・高等学校。三重県随一の大学合格実績を持つ進学校である。

母体は浄土真宗高田派（旧・専修寺派）の本山・専修寺。そのため、学業のみならず仏教を通した人格形成にも重きを置いており、仏教の授業や仏教行事などが行われている。
校訓は「言行忠信　表裏相応（言行に誠意があって表裏なく、己をいつわらず、他をいつわらない）」

[編集] 歴史

江戸時代末期、専修寺の講堂に勧学堂の額を掲げ、宗典が講義されたのが学校の始まりである。
明治4年（1871年）専修寺内に、僧に仏典や漢文を教える場として貫練場が創立され、翌年から一般子弟も教えるようになった。この明治5年が開校の年となっている。

[編集] 教育

中高一貫教育の6年制と、高等学校単独の3年制（Ⅰ類・Ⅱ類）とがある。
6年制は一学年200人弱と少ないが東海地区でトップの進学校として広く名を知られ、毎年東大や京大、国公立医学部に合わせて60人前後、早慶に70人前後の合格者を輩出している。特に、地元の三重大学医学部では合格者の3人に1人近くが高田6年制出身者で占められることがある。
6年制は中学2年までに公立中学3年までの勉強を終わらせ、中学3年から高校の内容に入る。
英語の教材ではプログレスを使用している。
勉強は非常に厳しい。特に中学校の間はテストで一定の合格点に達しない限り、再試験や再々試験が課せられる。高校生になると多少緩むが、それでも成績順に授業のクラスを分けるなど、普通の公立高校とはかなり異なる。
長期休暇中の宿題の量は膨大である。特に英語と数学ではかなりの量の宿題が出される。
重要科目である英語と数学については、成績下位の４０人ほどは、夏休みの間に補習を行っている。
6年制は高校2年からは成績順にＡ１講座、Ａ２講座、Ｂ１講座、Ｂ２講座に分けられる。ただし文系の場合は人数が少ないのでＡ１とＡ２が同じＡ講座で、残りがＢ講座になる。この講座制は定期考査の成績により学期ごとに入れ替える。Ａ１講座の平均的進学先は東大や京大、国公立医学部など、Ａ２講座は阪大や名大(非医学部)、早稲田や慶應など、Ｂ講座はそれ未満の大学である。

なお、他の中学校から、高校入学時に6年制へ編入することも可能である。

6年制では中学校1年生時の担任が高校卒業まで持ち上がりで同クラスを担当し、一貫した指導がなされている。

2006年10月、目下世間で話題となっている「必修漏れ」が判明し、同年10月30日に保護者説明会を実施。全学年必修漏れをしており、中学校では7限授業を行っている。これにより、例年３月１日に行っていた卒業式も日をずらさねばならないのではと懸念されている。また2006年12月には「必修漏れ」が1986年度からあったことが判明した。

[編集] 進学実績

6年制は東海地方屈指の進学実績を誇る。毎年、東大、京大などの難関国立大学および早稲田大学、慶應義塾大学などの有名私立大学に、多くの卒業生を輩出し続けている。また、地元三重大学をはじめとする国公立大学医学部へ進学する卒業生も多いのも特徴的である。
理系の医学部志向はかなり高い。これは開業医の子供が生徒に多いというのもあるのだが、それにしても高い。超難関の京大医学部を筆頭に、阪大医学部、名大医学部、三重大医学部などの国公立医学部に多数進学する。なお、理三合格者は最近は出ていない。
文系については女子が多いこともあり、法学部や文学部志向が強い。
三重県においては、東大文一や理三、旧帝大医学部といった超難関大学合格者は高田6年制からしかほとんど輩出されない。
例年、センター試験の校内平均点では高田6年制が東海高校や旭丘高校などの有名高校を凌ぎ、東海地方トップに立っている。
三重県の進学校といえば高田(6年制)、津高校、四日市高校あたりのことを指すが、津高校のトップ100人と四日市高校のトップ100人を足して200人の学校を作ったとしても、高田6年制の単独200人弱には全く及ばない。それくらいの高校である。