高座結御子神社
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高座結御子神社 | |
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所在地 | 愛知県名古屋市熱田区高蔵町9-9 |
位置 | -- |
主祭神 | 高座下命 |
社格等 | 式内社(名神大) |
創建 | -- |
本殿の様式 | 尾張造 |
例祭 | 6月1日 |
主な神事 | -- |
高座結御子神社(たかくらむすびみこじんじゃ)は愛知県名古屋市熱田区にある神社。
目次 |
[編集] 由緒
熱田神宮の摂社で延喜式内社。はっきりとした創建年代は不明とされるが天武天皇の御代と言われている。かつては尾張造の本殿(織田信長が造営し、蜂須賀氏が修造したとされる)を持っていたが、戦災で焼失。現在の社殿は1963年(昭和38年)に尾張造を原型として改良した形で造営されたもの。
[編集] 祭神
主神は高倉下命(タカクラジ)。神武東征でカムヤマトイワレビコ(神武天皇)とその軍勢が危機に陥った際に、タケミカヅチの分身でもある霊剣フツノミタマを届けて危機を救ったとされる。
熱田神宮の祭神と同じく尾張の祖神であり、高蔵一体の鎮守神・産土神でもある。地元では「高座さま」と呼ばれて篤く信仰されている。末社の祭神は以下の通り。
[編集] 祭事
- 稲荷社祭 初午の日
- 高座稲荷講社 春季大祭 旧初午の日
- 子預祭 4月3日
- 高座結御子神社例祭 6月1日
- 御井祭 土用入の日
- 高座稲荷講社 秋季大祭 11月8日
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- 「子預け」は幼児の成長と虫封じを祈願し、15歳まで子供を神様に預けて、無事成長した暁にはお礼参りをする風習。
- 御井社の井戸を子供が覗くと虫封じの御利益があると言われており、御井祭は親子連れが行列をなして賑わう。
[編集] 高蔵古墳群
1908年(明治41年)、市電大津線の延長工事の際に貝塚群が発見され、そこから石器と共に弥生中期の彩文土器、彫刻が施された馬の骨などが発掘された。15メートル級の古墳 4基に加えて、1954年(昭和29年)には直径 16メートルの古墳が発掘され、丸石組中に高杯・5体の人骨・金環・直刀が見つかるなど弥生時代の文化様相に関する重大な発見となったが、現在では児童公園となって往時の状況は全く残されていない。なお、出土品は名古屋市博物館に所蔵されている。