高射砲
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高射砲(こうしゃほう)は上空にいる敵航空機を撃墜するために作られた火砲。1912年にドイツが野砲を改造して使用したのが始まりである。主なものとして第二次世界大戦で使用されたドイツ軍の88mm高射砲が挙げられる。砲兵のうち、高射砲を主装備としたものを特に高射砲兵と呼ぶ。その初速の高さのため、対戦車攻撃にも使用された。
旧日本陸軍では高射砲、旧海軍では高角砲と呼んだが、同じものである。
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[編集] 概要
航空機を砲撃対象とするために、対地・対艦用の砲と異なっている部分もある。具体的には、仰角の向上、旋回速度の向上などである。航空機の高速化や高高度飛行が行われるようになると、装填速度の向上や砲弾速度も求められるようになった。
また、運用法の効率化や近接信管の登場や照準器の改良で命中率が飛躍的に向上していった。
[編集] 高射砲の各装備(日本陸軍の場合)
対空戦闘、特に夜間戦闘では高射砲単体だけでは何も役には立たない。 航空機を撃墜するためには、「航空機の現在位置」「航空機の高さ」「航空機の速度」を測定して、目標の未来位置を予測し、そこにタイミングよく砲弾を送り込んで、しかも丁度、航空機と砲弾の位置が同一になった瞬間に炸裂させる必要がある。
以下がそれらを行う道具である
- 高射砲
- 高射算定具
- 聴音機
- 照空灯(探照灯)
- 電波警戒機(捜索レーダー)
- 電波標定機(射撃レーダー)
[編集] 高射砲の一覧
[編集] アメリカ
- 3インチ高射砲M3
- 90mm高射砲M1A1
- 120mm高射砲M1
[編集] ロシア(ソ連)
- 76.2mm高射砲 M1931
- 76.2mm高射砲 M1938
- 85mm高射砲 M1939
- 85mm高射砲 M1944
[編集] イギリス
[編集] イタリア
- 75mm高射砲 M1934
- 75mm高射砲 M1935
- 90mm高射砲 M39/41
[編集] ドイツ
- 75mm高射砲
- 88mm高射砲
- 105mm高射砲
- 128mm2連高射砲
[編集] 日本
- 五式15cm高射砲
- 四式7.5cm高射砲
- 三式12cm高射砲
- 九九式8cm高射砲
- 八八式7.5cm野戦高射砲
- 十四年式10cm高射砲
- 十一年式7.5cm野戦高射砲
[編集] 関連項目
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