飛鳥戸神社
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飛鳥戸神社(あすかべじんじゃ)は大阪府羽曳野市飛鳥に鎮座する神社。例祭は毎年10月17日に行われる。
[編集] 由来
延喜式神名帳には、河内国安宿郡の名神大社である。
祭神は不詳であるが、5世紀に渡来した百済王族・昆伎王の子孫である飛鳥戸造(あすかべのみやつこ)氏族の居住地であり、当社は飛鳥戸造の祖霊を祭ったことに始まるとも伝えられる。明治時代に祭神は素盞嗚命と定めた。
なお『三国史記』百済本紀には昆伎王は熊津時代の始めに百済で没したとあり、昆伎自身は帰国したとしても、その子孫が日本に残留したものと考えられる。なお付近にある新宮古墳群(横穴式石室)は飛鳥造氏族の墓域とされる。
1908年(明治41年)に壷井八幡宮に合併されるが、1952年(昭和27年)に分離した。
[編集] アクセス
近畿日本鉄道南大阪線上ノ太子駅下車、ブドウ畑の中に小さな杜と社が見える。